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紅葉の裏劔 山小屋グルメツアー

劔沢( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (遊歩道 さん )

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行程・コース

天候

暴風雨、晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 富山地鉄アルペンルート
富山駅前にて前泊
荒町 藤の湯で入浴

この登山記録の行程

【1日目】室堂・・・立山 天狗平山荘
【2日目】室堂(08:02)・・・雷鳥沢キャンプ場(08:41)・・・劔御前小屋(10:22)・・・劔沢山荘(11:14)・・・平蔵谷出合(13:01)・・・長次郎谷渡渉(14:06)・・・真砂沢ロッジ(15:00)
【3日目】真砂沢ロッジ(06:24)・・・二股(07:36)・・・(09:47)仙人峠(10:37)・・・二股(12:25)・・・真砂沢ロッジ(14:02)
【4日目】真砂沢ロッジ(05:57)・・・長次郎谷出合(06:48)・・・平蔵谷出合(08:01)・・・劔沢キャンプ場(09:45)・・・劔御前小屋(10:40)・・・雷鳥沢キャンプ場(12:07)・・・室堂(12:54)

コース

総距離
約21.6km
累積標高差
上り約2,612m
下り約2,611m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

8月に続き、次田先生の登山学校に参加
剣沢~剣岳~仙人ヒユッテ~阿曾原温泉~欅平の日程が、阿曽原、池の平などの小屋が自粛となり大きく変更を余儀なくされた

初日は、前線の真下となるため室堂は風速20メートルの暴風雨となり、日にちを変更しても劔沢小屋の予約をとれないため、メインの縦走が不可能となり、やむなく中止とし、天狗平小屋で残念会を行うことになった。
小屋に到着し天気予報を見ると、2日目以降は天気も回復する様子で、夜半には代替ルートが検討された。
2日目の朝は少し小雨が残ったが、送迎で室堂に着いたときは雨もやみ、晴れ間が出てきた
剣御前小屋(休業)に着くと、同行者が小屋にポールを忘れたことに気が付き、電話をかけた
稜線上ではかなり風も強く、防寒着を着ていた人も多かった。
劔沢小屋では、今年は昼食のサービスも休業。また、キャンプ場の富山県警小屋でも劔沢が通行不能との状況であった。富山県警は頻繁に巡回をしているようであり必ず相談したい。
劔沢から真砂沢の道は夏道だけとなり、雪渓は大きくクレバスのため通行はおろか滑落すると
重大事故につながる。
道はおおむねはっきり(県警がピンクのテープを設置)していたが途中の一枚岩は苔のため滑りやすくハーネスによるビレイが必要、長次郎沢での雪渓横断はもろいところがあり細心の注意が必要である。
あと、恒常的に渡渉とへ吊りの箇所があり、総合的に難易度は高いハイキングコースである
3日目の真砂沢から仙人山へのルートは、今年は仙人ヒュッテまでであり、また池の平小屋は休業だった、池の平へは仙人峠から往復2時間のため仙人峠までの歩行とした。特に危険な場所はないと思うが道幅が狭く気が抜けない。他の登山者からは熊がいるのではないかとの情報があった。仙人峠からは池の平小屋への下りがあり、横切る昔の鉱山道が見えたが崩れやすいそうである。帰り道昨日真砂沢でキャンプをしていたパーティが休業の池の平小屋に資材を運んでいるのに出会った。
4日目は室堂に戻るコースはきれいな晴天となり、青空と沢のガスで神秘的な風景となった

【グルメ】
・天狗平小屋は、新しい部屋で入浴もでき料理も大変おいしかった。オーナー(プロジェクトX:真冬の剱岳遭難救助の主人公である佐伯さんの家系)自身が天狗平ラーメン屋といっていいほど、室堂の勤務者も昼に来るほどの味である。醤油味(900円)は魚介のダシがちょうどよかった。夕食前に生ビールや19:30からは夜のカフェタイムで、自家製のシフォンケーキ(400円)もなかなかである。
・真砂沢ロッジも定員は半分。料理も事前加工品ではなく一品を手間をかけてありとてもおいしい。2日目の夕食にはクリームシチューが汁物で出されたがこれだけで満腹になる。(シャワーも利用)
山小屋での贅沢は食事に尽きる

【雪渓】
劔沢はクレバスで通行不能、平蔵谷、長次郎谷、三の窓雪渓も崩落で通行不能、ガイドも不可
おそらく北方稜線にとり、雪渓を降りられなくなったパーティが稜線でビバークしていた灯りが夜見えた。白馬大雪渓も崩落した様子

【混雑】
連休中はテント雷鳥沢900張、劔沢400張でトイレ1時間待ち。立山で3時間、扇沢7時間の乗車待ちという情報だった

【講習】
・北方稜線は劔岳登攀より上のグレードであり山頂からコースを確認すること
・雪渓は安全が確認できない場合(もしくは下からの登攀パーティがない場合)は下ってはいけない。途中で引き返す場合に下りとは逆で越えられないクレバス等の危険がある。
・ルートファインディングの最中は、周りは静粛にし余計な雑音を与えない
・カラビナはストレートを使いこなすこと、トラバースロープが緩いときは、スリングの長さを短めに
・雪渓を歩くときは、前列の歩行をたどり、距離をあけて重量を分散すること。ピッケルやポールは必携
・山行経験を積むことで、他の登山者の装備や歩き方を観察しレベルがわかるようになる
・岩稜や下りではポールは使わない(涸沢では下りのポールは禁止)
・スラブでは靴底全体に摩擦抵抗が利くように平らに置く
・雪渓では雪を削り取り、水平に置く
・沢の本流はいづれ水場に適さない
・荷物は軽量化を図ること、アイゼン、ピッケルを入れても数キロにする。アルミのアイゼンは強度が弱いものがある。荷物が重いと感じたら北方稜線は危険

【女性ソロ】
真砂で一緒になった足早の女性ソロの方が、翌日はハシゴ谷乗越に出て内蔵助平に出るとのこと、参加者間でルートについていろいろな意見が出た。無事についたことを願う

比較参考ツアー
まいたび
10/4裏剱・仙人池と池ノ平 日本屈指の岩峰と紅葉を眺める3泊4日【富山駅集合解散】
靴マーク4/登山中級プラス 118,000円
-剱沢小屋-仙人池ヒュッテ-剱沢小屋-

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