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群界尾根・祈りの道~三石山から元清澄山~

房総丘陵 三石山・元清澄山( 関東)

パーティ: 1人 (あし0316 さん )

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行程・コース

天候

晴れのち曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 自宅(7:15)・・・国道16号線・・・国道410号線・・・県道24号線・・・三石山展望地無料駐車場(9:20)※いつも綺麗に清掃されている公衆トイレ有り。
★久留里市内のセブンイレブンを過ぎるとコンビニ無し。
三石山には自販機もないので飲料補給注意。
帰路は姉崎袖ヶ浦IC経由で。道の駅馬来田渋滞に驚いた。

この登山記録の行程

駐車場(9:20)・・・登山口(9:33)・・・地蔵峠(10:27)・・・元清澄山(11:30~11:35)・・・地蔵峠(12:37)・・・三石山観音寺(13:20~35)・・・三石山展望台(~13:42)

コース

総距離
約11.1km
累積標高差
上り約807m
下り約805m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 2週間前に願掛けしたお礼参り、で三石山へ。せっかくだから鋸山から鴨川へ続く群界尾根ルートの元清澄山までピストン。安房と上総の境界線で『群界尾根』。低山とは言っても幾つもの山が重なり、雨の多い地帯で天気予報もまま外れる。昨秋、房総一帯を襲った台風15号で山道の状況もどうなっているか・・。地味な山。インターネットでは事前情報で参考になるような山行記録は拾えない。途中で戻ることも念頭に置き、三石山観音寺の向いにある鳥獣供養塔脇から目立たない階段をかけ上がる。
 三石山は3年前の滑落事故が記憶の隅に残る。入山には、読図・危険な場所のロープ出しの装備と観天望気が必要なエキスパートルート。人の往来は稀。過疎っている里の人口より鹿や猪の方が多い。ココヘリ持参しても、携帯の電波が繋がるか?電話が繋がったとしてもヘリから目視で見つけるのは難しい筈。リスクが起きた場合の難易度は格段に高いのです。(千葉県警に山岳警備隊はありません。)そういう意味で無理せず、引き返しも念頭に置き出発。
 今回は、本気を出してコンパスとジオグラフィカの2本立て。小さなアップダウンを繰り返す。旧版【分県登山ガイド】では『開発を諦めたゴルフ場跡』と記載されていたが、今は違和感を覚えるメガソーラー団地に。国道451号と並行している房総スカイライン。鴨川市は(元)有料道路に見える山並を壊してメガソーラー建設計画を目論むが、山は一度崩したら元には戻せない。
 昭和の時代にゴルフ場開発やらで山を削った結果小さな名山が無くなってしまった。稀有なことに温暖な房総でモミなどの巨木達の存在。温暖な土地に氷河期から頑張る木々の子孫達の不思議、ふと気付かされる山歩き。ソーラー畑側の山の西斜面は昨年の台風を留めたまま。あるがまま根こそぎ倒れた巨木を跨ぎ、崩れた登山道を慎重に歩を進めるが、子ども連れのハイキングコースの範疇を越えている。
 鹿達が人間を警戒し、谷を下って行く。必然的に蛭もダニもいる。奴等が好む枯れ葉や小枝の堆積する道を踏むが、肌にメンソールの薬を塗り、念入りに長パンツの裾に虫除け剤噴霧、で被害なし。途中の支尾根に度々見た『立ち入り禁止・東大演習林』という看板。連なる尾根から先は東京大学所有の山。植物は学術的にも貴重な生体。山ごと自然を保護している。関東ふれあいの道に合流し、元清澄山は間もなく。こちらも台風被害で道が一部崩壊したままだが通行できなくはない。途中、『石鍋へは通行不可』という。たぶん、廃道になったという事。『マムシに注意』という看板にビビりながらも倒木を潜り目的地に到着。日蓮宗の開祖・日蓮聖人が修行した寺社は元来この山にあったから元・清澄山という、看板の説明文。頂上にはテーブルがひとつ。雲が厚くなり、雨降りを懸念。来る途中、何ヶ所か落石跡があり、雨後は岩盤が緩み危険かと思う。痩せ尾根で足でも滑ったら奈落の底。生還できたら奇跡・・。尾根を上がり下山ルートを見失うが、灯台下暗し。脇を見れば階段発見。他のルートにはビニールテープやら親切な目印があるのに、ここは落とし穴。酷く急な尾根を下降する際には持参したロープを使い、おそるおそるジオグラフィカで確認するもきちんとルート上にいた。帰路も鹿達に警戒され、離れた斜面の上からこちらを見下ろす若い鹿と目を合わす。里に下り畑を荒らす害獣とならず、人間を恐れ深山の中で暮らして欲しい。三石山観音寺の閉門時間は14時。先を急ぐとメガソーラーの辺りの道で古いパスモ発見。午後から亡き友を『偲ぶ会』があり、先を急ぐ身。最寄の交番もわからず仕舞い。(翌日、警察署に問い合わせし交番に届ける。)観音寺でお礼参りを済ませる。古人は鴨川方面より先ほど歩いた山道を伝い、こちらのお寺に参拝した、由緒正しい名刹。今は簡単に車で来れるので、是非お参りしてください。

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装備・携行品

シャツ ロングパンツ 靴下 レインウェア トレランシューズ バックパック
スタッフバック ヘッドランプ タオル 帽子 グローブ
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ ナイフ
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー 非常食
GPS機器
【その他】 【登攀用具】補助ロープ10メートル・安全環付カラビナ1枚・カラビナ2枚・マッシャー用紐1本

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