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大マテイ山に周回/ツキノワグマ(幼獣)をはじめて目撃

大マテイ山( 関東)

パーティ: 1人 (Noob Scouter さん )

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行程・コース

天候

晴れ

利用した登山口

多摩源流・小菅の湯  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 道の駅小菅に駐車します。温泉施設傍に西向きの路地があるのでそこを抜けると林道に合流します。林道方面への道標はありませんが、道なりに歩いていきます。

この登山記録の行程

多摩源流・小菅の湯(08:00)・・・林道終点・・・トチの巨樹コース分岐(09:50)・・・分岐・・・大マテイ山(10:25)・・・大ダワ・・・多摩源流・小菅の湯(12:40)[休憩 25分]

コース

総距離
約10.0km
累積標高差
上り約957m
下り約957m
コースタイム
標準4時間40
自己4時間40
倍率1.00

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

場所は奥多摩...から少しだけ足を延ばして、お隣山梨県は小菅村から「大マテイ山」というところに行ってきました。道の駅こすげをスタートし、林道経由で沢の奥まで入っていって最後は尾根に乗っかり、山頂に至ります。下山は反対側から尾根を下り、スタートと同じ場所に戻ってゴールです。

先週の天地山がなかなか歯ごたえのある行程だったので趣向を変えて今日は箸休め山行♪
...なんてはじめは考えていましたが、スミマセン、個人的な採点としてはゴリゴリ&ボロボロな一日になりました
(^^;
その辺含めて、以下に行程を書いていこうと思います

事前の予定では、8時に行動開始の設定でした。ただ家を出発するのが早すぎたか、6時30分に道の駅に着くという始末...まだ空気もひんやりしていたので、最初の経路をちょろっと確認してから仮眠にすることにきめました。道の駅構内には、登山ルートの案内的なのはなかったので、持参した地理院地図で確認します。小菅の湯の建物の傍の細い路地を抜けると、林道に合流するのが確認できました。
そのあと改めて車内で仮眠をとると以外にスヤァ( ˘ω˘ )と眠りに落ちましたw

5分前に目が覚めて、荷物を纏めて出発しました。
道の駅は段々と人が集まってきていましたが、山に入ろうというひとは全くいませんでした。黙々と林道を進みます。林道の終点には、歩行者の人へのお願いとして、なんか野生のイノシシの間ではやっている病気?への対策として傍の石灰を踏んでから入ってほしいと看板が。初めての経験でした。

今日も地図読みを抜かりなくやる心づもりでした。実際、天地山下見の時の失敗を繰り返さないようにきちんと確認してぬかりない...つもりでした。が、ふたを開けてみれば結果はボロボロw

林道終点から先の区間でまずやらかしましたw 読図する上での"尾根・斜面・沢筋"という3つの地形パターンの中で私が一番やらかし癖のある沢筋です。地図で沢筋線の数を読み違いし、正解であるところよりも先の個所で見立ててしまい、当然その後の展開は予想と結果がいちいち符合しないという有様でした。
振り返っての原因としては、最初からもっとじっくり立ち止まって観察すればいいものを軽い気持ちで歩きながらでやってしまったこと、あと地図上の渡渉ポイントを鵜呑みにしてしまったことで、修正時の候補の絞り込みで正解が弾かれてしまってました。

この辺の課題は、去年から三頭山の三頭沢コースで嫌というほど繰り返し練習してきたことそのままでした。一定程度身になっていたと思っていたのですが、ところ変われば勝手も違うか、、、改めて練習しようと思い直しましたw

行程に話を戻します。
沢の最後の方は、尾根を挟んで二手に分かれます。コースはその尾根を登っていきます。形としてなかなか面白いなと思いました。この区間の読図の出来は完全試合だったので、すこし得意げな気持ちになりましたw
<(`^´)>エッヘン!

そしてその区間の最後らへんで、本日のハイライトが...トラバースを終えて、さて山頂へと続く尾根にのる少し前の場所でのこと...後方の、通り過ぎた谷間の方からガサガサ、という音が。
(山高地図の、トチノキの巨樹と案内されている箇所です)

振り返ると、上の方から木の枝と石ころが転がり落ちてくるのが見えました。そっちには登山道はついていないので、人が足に引っ掛けて落ちたとは考えられませんでした。
で、よく見ていると、その落下物のあとから、黒い四つ足の動物が斜面を降りてきて、近くの木の根本で動きを止めました...
熊でした...目測で距離は15m未満だったかと思います。サイズ的には幼獣だったように見えました。動きからして遊んでいたか何か、のようにも見えました。向こうが私を認識できていたように思いますが、急に何か行動を起こす様子もありませんでした。私はすぐさま周囲に目をやりましたが、仮にあれが小熊だとして、母熊らしき個体は見られませんでした。

一瞬、これは山行をやめにして引き返すか迷いましたが、クマとの位置関係からして、引き返すと必然距離が縮まって却って危なそうだったので、私は努めて普通のペースで行動を再開しました。
歩きながら耳を済ませましたが、追随してくるような音はしなかったので、その先の稜線上に乗っかるまでへんな緊張感を強いられてました。
尾根に乗っかると少し考える余裕が出てきましたが、まだ懸念材料があることに気づきました。
熊のいた谷間は、その谷の突き上げた傍に山頂があるんです。。。つまり、熊が何かのはずみで登り返してきたとすると、私の歩くラインとぶつかるわけです...

引き返すと危ない、しかしその先でも可能性が残る、というシチュエーション、これはもうスマホで音楽をかけてこちらの存在を明確に知らせ、向こうの方に距離をとってもらうより仕方ないと思いました。

この時の私の心境は...
(やっべ、のんきに立ち止まって地図やる余裕ないわ、、、とりあえずこの尾根を素直にたどれば分岐点のタワにはつくな、よしその程度の捉え方で行こう)
と、こんな感じでした。

そうして歩きだすと、まもなく厄介な個所を迎えました。。。
道 が 見 え な い (´Д`;)
状態でした。落ち葉がたまりまくって、道を思いっきり隠していました。(画像で地図を添付します)

正直、熊のこともあって立ち止まって様子を見ている時間さえももどかしかったです。いつもなら、いざとなれば尾根筋突っ切りという考えもアリでしたが、いまは藪歩きはとても出来る状態ではありませんでした
(-_-;;
結果的には正しいラインをトレースできました。まず、こっちかな?という方に踏み出してみて、地面の感触を確かめました。歩かれていれば一定程度の硬さを感じるので、ぐにゃっとしていたらそこはラインを外れていると見做しました。で、これはと思うのがあり、それをじっと見ると、落ち葉の積もり方が不自然に平らに見えるところが見つかり、それが正解のラインでした。

そうして胸がどきどきしながらなんとか大マテイ山のてっぺんに着きました。
ほんとならここでのんびり休憩の予定でしたが、一刻も早く下山したい!という気持ちでした。
すぐに行動再開し、分岐点となる広場まで来ると、他の登山者の姿が見えてむやみにホッとしました。
その先、同じ方向へ向かう方が私以外に3名でした。心強いです。この辺は、先ほどの落ち葉のジャミングもそうですが、紛らわしい箇所が多いですね。私の先を歩いていた人も、道を外れて尾根筋に入っていくのが見えました(すぐ正規ルートに復帰されました)。

その先の方で、またも読図間違いを犯しました...正確には、読み違いにより、枝尾根に入り込んだ疑惑が生じました。。。それまでの時点でぐずぐずと細かい修正を繰り返していて、尾根に従って歩いているのに途中でコンパスが北を指し示しました。(北東に向かっているハズなのに...)

たまらずスマホのアプリを開きました。ただでさえ分かりずらい箇所がおおいので、認知バイアスがかかっていると危ないと思い、初めて登山でGPSアプリを起動しました(毎回該当域のキャッシュは取得していますが...)。事実上の白旗宣言です
(つД`)ウワアアァァン!

文明の利器のおかげで位置関係の認識をリセットできたので、改めて読図開始です。
その先がだだっ広い広場のようになっていて、これよくよく周囲を見ておかないと方向を見失うような場所でした。(対策として、テープと木の枝の縁取りでしつこく誘導していましたw)

間延びした地形にいると、その先のダイナミックな変化を観察することが難しいので、この場所では遠くにある隆起点が目印としてありがたかったです。
そしてその先でまた、分岐点への到達予測も大ハズシwもう涙も出ませんwww
(熊のせいで乱されたという事にしますw)

無事、下山して道の駅に戻ってこれました。前述の通りグダグダの極みということもありましたが、なによりまず無事に下山出来て良かったです。(熊についてはとりあえず役場とVCにお伝えはしました)

最後になってしまいましたが、今回この山を選んだ理由は知人から紅葉が綺麗ということを教えてもらっていました。が、さすがに気が早かったですw
それでも森林美が素晴らしく、緑の宝石箱のようでした(´∀`*)

今回の反省をもとに、また次の山行から練習に励みたいと改めて思いました。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ ツエルト 健康保険証
医療品 熊鈴・ベアスプレー 行動食 GPS機器

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