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恩方アルプスから松姫古道

口留番所跡、宮尾神社、夕焼け小焼けの碑、高留沢ノ頭、恩方山、盆前山、力石峠、興慶寺山、天神山、小津峠、千手山、浄福寺城跡、心源院、下恩方秋葉神社、向山北砦、第六天、三叉峠、八王寺城山( 関東)

パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路:目黒→山手線→新宿→京王線→高尾→西東京バス→夕焼け小焼け

復路:高尾→京王線→明大前→井の頭線→渋谷→バス

この登山記録の行程

夕焼け小焼けバス停7:12→口留番所跡7:21→宮尾神社・夕焼け小焼け歌碑7:28~35→高留沢ノ頭589m8:14~22→恩方山536m8:42→盆前山498.1m9:23~30→小津町(登山道出口)10:08→力石峠(登山道入口)10:22→興慶寺山360m10:37→天神山320m10:49→370mピーク11:04→小津峠320m11:26→伐採地11:38~48→千手山(浄福寺城跡)356.4m11:53→堀切(4つ有り)11:59~12:06→286mピーク12:25→お地蔵さん(登山道出口)12:40→川原宿大橋のファミリーマート12:50~13:00→心源院13:03→下恩方秋葉神社13:10→向山北砦285m13:20→第六天316m13:28→三叉峠325m13:39→基準点368m13:50→柵門跡(一般登山道合流)14:03→八王寺城山4612m14:12~18→八王寺城跡管理棟(登山口)14:35→福龍14:56~15:10→高尾駅15:32

合計7時間16分(休憩除く)

コース

総距離
約18.0km
累積標高差
上り約1,273m
下り約1,360m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

2月20日(土)は、先週浄福寺城跡と心源院に行った時に発見した未踏の2本のハイキングコース、「恩方アルプス」と「松姫古道」を繋いで歩いて来ました!

下調べ不十分なので、行くのはもう少し後でも良かったのですが、3月になって緊急事態宣言が明けると陣場高原下行のバスが激混みしそうなので、急遽前倒しにしました。でも春の陽気に誘われて自主解除した人が多くて、既に長蛇の列でした。ただ西東京バスも都知事に内緒(?)で増発便出してくれたので、事なきを得ました。

「恩方アルプス」は浄福寺城跡からどこまでを言うのかいまいち良くわからないのですが、今回は一応フルコースということで、夕焼け小焼けバス停から高留沢ノ頭~恩方山~盆前山~小津町と周回する「コース1」と力石峠~興慶寺~小津峠~浄福寺城跡(千手山)~恩方営業所バス停と縦走する「コース2」を繋いでみました。

コース1はいかにも奥多摩の低山のバリエーションルートといった感じの道で、踏み跡も明瞭だし、テープも多いのですが、安心しきっていると予期せぬ場所で枝道に引き込まれるのでそこだけ要注意です。

コース2は、伐採地を除いて椿などの照葉樹が多い三浦半島や千葉の丘陵地帯のような道で、一本尾根なのでコース1のようなルートミスするような箇所は少ないですが、藪というほどではないものの、とにかく枝がうるさくて標高差以上に時間がかかります。

恩方アルプスはコース1も2も細かな地図読みが必要なので初心者は不可です。

「松姫古道」は心源院から八王子城跡に尾根伝いに行くハイキングコースで、要所要所に手作りの道標があり、傾斜もゆるやかで道も良く整備されているので、元八王子のビジターセンターからの急な表登山道よりむしろ登りやすいかもしれません。また、滝沢川沿いのコースも使うと周回も出来るので、高尾周辺に飽きた中高年の気分転換にお勧めです。初心者も昭文社の山と高原地図片手にあちこち出かけられる程度の実力があれば問題なく登れます。

今日のスタートは陣場高原下行のバスの「夕焼け小焼け」バス停です。日帰り入浴が出来る「夕焼け小焼けふれあいの里」があるところです。スタートをここにしたのは、逆にすると帰りのバスが大変そうだったからなんですが、朝のバスが大変だったのであまり意味がありませんでした。

バスを降りたらまず最初に「口留番所跡」に寄って行きます。ここは北条氏が甲州口を警備するために案下峠(和田峠)に設けた口留番所を、徳川幕府が継承し、その後、恩方の高留に移したものだそうです。要するに小仏峠を通る甲州街道の裏街道であった案下道の関所のようなものです。口留番所跡の石碑の横には「松姫之碑」も立っていて、これは松姫が、心源院で出家する前に、上恩方の「金昇(照)庵」に身を寄せていたからだということです。

バス停の方に少し戻って、次に「宮尾神社」に登ります。正式には「住吉神社琴平神社合社」といい、宮尾山上にあることから宮尾神社と呼ばれるようになったらしいです。夕焼け小焼けの中村雨紅がここの境内にあった自宅で生まれたので、「夕焼小焼」の歌碑が置かれています。またこの神社は、口留番所とのからみで、「宮尾要害」と呼ばれる砦のような物が置かれていたとも言われ、八王子市の城の一覧にもしっかり記載されています。

宮尾神社の向かって左側の山道から恩方アルプスにとりつきます。この取り付きの山道はとてもしっかりした道で、370mピークを巻いて「高留沢ノ頭」589mまで、そのまま運んでくれます。しかし高留沢ノ頭に昔あった山頂表示のプレートはすでに無く、木にマジックで「△590」と書かれた目印しかないので要注意です。まあガスっていなければこれから周回する尾根が右手に見えるので、迷うことはないと思います。

良い山道から離れ、林業の標識に書かれた矢印に従って「恩方山」方面に進みます。高留沢ノ頭から恩方山は明るい見通しのきく尾根で、しっかりとした踏み跡もついているので、ここも迷う心配はありません。「恩方山」山頂536mには2つのプレートが設置されています。

恩方山を過ぎると徐々に踏み跡が不明瞭になってきます。まず山頂から東に下って行くと標高500m付近の木の陰に北に曲がるテープがあります。いいペースで下っていると見落とすので注意が必要です。次に木に「青輝」と書かれた490mピークで北のなだらかな尾根に引き込まれないように注意。ここは南東の急斜面を下ります。

この2箇所をクリアーするとアップダウンはきついものの迷いやすい場所はなくなって、498.1mの三角点がある「盆前山」に着きます。小津町から盆前山だけ目指して登ってくる人がいるのか、ここから再び道がハッキリしてきます。

「前盆前」470mは何もない肩のような場所で、上から下ってくると高度計とにらめっこしてない限り通りすぎてしまうと思います。この先も道は明瞭なのですが、400mのところで南に下る林業の踏み跡に引き込まれないように注意です。ここは正しい道が下草に埋もれていて引き込まれやすいです。

そこをクリアーすれば、あとは急で下りにくいぐらいで、小津町の外れの畑の片隅に飛び出します。飛び出したところと畑の入口に「ボンデン山」の標識が2つあります。

畑から下の道に出たら右折して「力石峠」方面に進みます。力石というはさっき来る時に夕焼け小焼けの手前に力石というバス停があったので、峠の向こうのその集落の名前から来ているのだと思います。あるいは力石がそこにあるのかも。

力石峠は両側コンクリートの切通になっている峠で、その左側についている階段が恩方アルプス後半の浄福寺城跡への道の始まりです。ここからの道は今までと違って大きなアップダウンはほとんどなく、300m台で小刻みに上下する小さなアップダウンの道になるのですが、最初に書いたように椿や青木などの照葉樹の低木が多く、それを払い除けながら進むので、思った以上にペースが上がりません。そんな中であまりハッキリしない「興慶寺山」360mが出て来ます。プレートがあるだけなので見過ごし注意。

次の「天神山」320mと「370mピーク」に関してはプレートすらありません。

370mピークから360mピークも越えて東に進んで行くと、「340mピーク」のところで東に行く踏み跡と南に行く踏み跡が分かれます。ここは東に行くと採石場に下りてしまうので南に下ります。するとほどなく切通の山道が越えている「小津峠」に着きます。木に小さな欠けたプレートがあります。

小津峠から先は先週行った「浄福寺城跡」の周回路に入るので道はがぜん良くなります。ちなみに小津峠から南に下ると恩方中学校の裏に下山することが出来ます。

小津峠から先は道は良くなるのですが、アップダウンもキツく、山並みになり、それを越えて行くと、見晴らしの良い伐採地に出ます。浄福寺城跡(千手山)より眺めが良いのでここでしばし休憩をしていきます。

伐採地を抜けると、ひと登りで「浄福寺城跡(千手山)」山頂356.4mに着きます。白山大権現奥の院の石祠と「千手山」「浄福寺城跡」の2つのプレートがあります。

ここから南に下ると観音堂経由で浄福寺なのですが、先週行ったので北東に続く縦走路に入ります。この道は浄福寺城の「堀切」が残っている道として有名で、数えてみたら4つもありました。

堀切の連続が終わると、道は城マニアがそこで引き返してしまうのか、とたんにバリエーションルートっぽい細道に変わります。この道は圏央道のトンネルを越えて続いていています。トンネルの先の286mピークで北東に進む正しい道が落ち葉で埋もれて見えなくなっているので、北西の踏み跡に引き込まれないように注意です。そこさえクリアーすればあとはひと下りで「お地蔵さん」のある「恩方営業所バス停」のすぐ近所に下り立つことが出来ます。

お地蔵さんから1本表の道に出れば、恩方営業所バス停とセブンイレブンがあるのですが、今日は松姫古道にも行くので、裏道を右折して心源院に向かいます。

でもやっぱり腹が減ったので、川原宿大橋のたもとのファミリーマートで菓子パンとお茶を買って、川沿いのベンチで休憩。

休憩を終えたら「心源院」に向かい、先週も登った「秋葉神社」のところから「松姫古道ハイキングコース」に入ります。ちなみに心源院は、宮尾神社のところでも書きましたが松姫が剃髪して仏門に入ったお寺。

ジグザクて登って「秋葉神社」に着くと、その裏からハイキングコースが始まります。緩やかに登って行くとまず「春之台」という場所で道が右に曲がり、「男坂分岐」で崖上に出て左に曲がります。そのまま少し登ると「向山北砦」という展望の良いベンチのある場所に着きます。

「向山北砦」で心源院裏山の周回路から離れ、八王子城跡方面に向かう道に入ります。軽く下って大きく登ると「第六天」への分岐に出ます。第六天はコースから少し外れた八王子市街地方面の展望台で、昔は第六天のお堂があったらしいのですが、今はテーブルとベンチしかありません。

第六天からからコースに戻って、小さなアップダウンを繰り返しながら進んで行くと、「三叉峠」というT字路に出ます。T字路といっても左折する人はほとんどいないので右に直角に曲がるコーナーと思った方が良いかもしれません。三叉峠の標識はなくなっていて、代わりに目立つものとして「心源院歴史古道」の標識があります。これはここにしかありません。

三叉峠で右折しするとすぐに「つつじ台」という「水準点」のある場所に着き、道は左折し、再び南に向かいます。この水準点はマップに出ている「368mの基準点」とは別物なので注意が必要です。「368mの基準点」はもう少し登っていった先にあり、ベンチの脇に手書きの標識があるだけの場所です。

この辺りから、高尾山周辺らしい良く手入れされた杉の植林に入ります。相変わらず緩やかに登って行くと、まず右下から滝沢川沿いの道が合流します。その先で崖に突き当たったら、標識に従って左に進むと、「柵門跡」という場所で元八王子のビジターセンターから登ってきた道と合流し、松姫古道は終わります。この先山頂まで急な階段状の道が続くのでひと息入れていきましょう。

一般登山道の急坂の階段を登りきるといつもの八王子神社がある八王子城跡山頂です。この前来たばかりなので、本丸跡とか松木曲輪とか一回りしたら、ビジターセンターに向かって一気に下ります。

高尾駅には富士見台を経由した方が近いのですが、この前登った時に梶原八幡神社の入口のところに知らない美味しそうなラーメン屋を発見したので、今日はそこに寄っていくためにビジターセンターに下山します。

下山したら道なりに真っ直ぐ左に進むと、高尾駅から来た広い道にぶつかるので、右折して中央高速をくぐります。高速のガード下のバス停は八王子城跡の1時間に1本しかないバス停と違って10分に1本あるので、バスが行ったばかりの場合はここまで歩くと良いです。

今日行く「福龍」というラーメン屋はこの少し先の広い道の左手にあります。橋の手前。ここは看板を見た感じだとつけ麺屋なのですが、えらく愛想の良い親父さんがいる全品600円の、しかもランチタイムはネギ飯のライスつきのお得感満載のラーメン屋でした。平日の昼は常連さんで結構混んでそうな店です。一応つけ麺が看板メニューなのでつけ麺を注文してみました。ここのつけ麺は全粒粉の田舎うどんのような黒いツブツブが入った激太麺に、魚介系スープのつけ汁がついたもので、つけ汁がかなりしょっぱいのが味の特徴です。江戸前の蕎麦屋の濃いつけ汁の感じなので、麺に半分つけて食べるぐらいが良いのかもしれません。600円なので300円の餃子も頼んだら、頼みもしないのにネギ飯もついてきて、かなり腹一杯になりました。

福龍でつけ麺を食べた後は、高尾駅までダラダラ歩き、着いたのが15時半になってしまったので、今回も温泉には入らずにそのまま帰りました。やっぱり山は時間がかかる。

八王子学園 郷土学習
6-5:「陣馬街道上から下へ・上下恩方界隈」
https://hachioji-school.ed.jp/weblog/files/takao3g/doc/47790/836254.pdf

6-7:「車人形と松姫ゆかりの下恩方界隈」
https://hachioji-school.ed.jp/weblog/files/takao3g/doc/47792/836259.pdf

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