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禿岳・小柴山(雲海の上は秋の気配)2021

禿岳・小柴山( 東北)

パーティ: 1人 (ブナ太郎 さん )

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行程・コース

天候

晴れ時々曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 花立峠に20台ほど止められます。なお、山形方面への通り抜けはできません。(道路工事中)

この登山記録の行程

花立峠(7:45)・・・禿岳山頂(9:15)【休憩17分】・・・花立峠(10:35)【休憩7分】・・・【昼食25分】・・・小柴山山頂(12:17)・・・リフト最上部(12:21)【休憩7分】・・・小柴山山頂(12:38)・・・花立峠(14:11)

コース

総距離
約12.7km
累積標高差
上り約1,182m
下り約1,182m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

■禿岳に行くのは十数年ぶりである。隣の神室山には何度も行っているので、秋田県に抜ける街道沿いに禿岳を眺めることは何度かあった。ただ、禿岳の一般ルートは歩行時間が少ないため足を向けることはなかった。今回は、歩行時間の短さを補うために、花立峠から禿岳に登り、お代わりで小柴山にも登るルート取りをする。

■鳴子温泉からは、荒雄ダムを越えるバイパスがだいぶ前に開通している。これで花立峠までの時間が短縮された。今日は、トンネルを抜けて荒雄ダムに入るとガスに包まれた。この辺りはダムが多いので、早朝によく霧が発生する。そのうちガスは取れるだろうと思って車を走らせたが、一向にガスは飛ばない。そうするうちに花立峠への道に入った。

■ここからは右手に禿岳が見えてくるはずだが、ガスが取れる気配がないまま標高は上がり、つづら折りの道となった。右手には谷が切れ落ちている。何度かカーブを切ると、突然、ガスの上に出た。青空だ。禿岳の山頂部が近くに見える。雲の上には1000m級の山々が顔を出し、盆地は雲の下に隠れている。素晴らしい雲海に出会った。

■花立峠には2台の先行車があった。ここから山形側へは抜けることができない。道路工事中だという。
 峠から鋭角的な禿岳の山頂部を見て出発した。登り始めると道端にたくさんの花を見つけた。ハクサンシャジン、ヤマハハコ、アキノキリンソウ、ヨツバヒヨドリなどに混じって、ミヤマリンドウ、トモエシオガマも咲いている。山の季節はもう秋である。

■ブナ林に入り、1合目の標識を見ながら登っていく。2合目は見つからず、3合目からは傾斜が増してきた。右手に鬼首の環状盆地を見下ろしながら高度を上げていくと、6号目で山頂付近が見えるようになった。8合目で最後の急登に取り付き、登り切ったところが9合目である。ここには祠がある。そこから傾斜が緩やかな道を進んで小規模な湿原に出る。湿原にはイワショウブがちらほらと咲いていた。山頂は湿原のすぐ先である。

■山頂から西には最上町の田園風景や神室連峰の連なりが望めた。鳥海山は、神室連峰の間に小さく顔を出すのだが、今日は雲に隠れていた。北には虎毛山、東には栗駒山も見えるはずだが、ガスに巻かれて姿を確認することはできない。しばらく眺めを楽しみ、下山した。この後に、もう一つお代わりの小柴山が待っている。

■花立峠に下るに従い、天気は次第に回復し、青空が広がってきた。

■小柴山までは思ったよりもアップダウンが多く、展望も乏しい道のりだった。ただ、時折見える禿岳の姿が変わっていくのが面白く、それだけでも歩く甲斐があった。植生も禿岳とはやや異なり、林床にアケボノシュスランが咲いていた。ブナの林は、豪雪地帯の山頂付近のためだろうか、萎縮している。時々大木があり、特に小柴山手前のブナ林は見事だった。ブナの中を黙々と歩き、見落としそうな小柴山の山頂を過ぎて数分、ゲレンデの最上部に到着した。ここからの眺めは良く、鬼首の環状盆地を下に見る。雲がかかっていた栗駒山もきれいに見えている。復路は、往路をそのまま戻る。

■下山してから、帰り道に牧場周辺やかむろ湖で禿岳の全体像を撮影した。牧場やリゾート施設が点在する禿岳山麓は、スイスやオーストリアのような山岳風景を連想させ、素敵である。

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装備・携行品

登った山

禿岳

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1,261m

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