行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
一ノ沢登山口(07:03)・・・王滝(大滝)ベンチ(08:10)[休憩 20分]・・・常念小屋(11:41)
【2日目】
常念小屋(05:45)・・・常念岳(06:52)[休憩 32分]・・・常念小屋(08:23)[休憩 30分]・・・王滝(大滝)ベンチ[休憩 10分]・・・一ノ沢登山口(12:22)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回は昨年と今年の8月に常念小屋を予約したが、共に台風来襲で断念した百名山 常念岳(2857m)へ3度目の正直で行ってきた。
金曜日の勤務後の22時に自宅を出発。
てんくらでは両日ともにAだが土曜日は午前、日曜日は午後から曇りの予報。
一ノ沢Pには2時過ぎに到着。
第1Pは既にラスト1台で、なんとか駐車できた。
持参したビールを飲んでしばし仮眠。
6時前に起きて朝食・準備後の6時半頃に出発。
登山口までおよそ30分間 車道を歩く。
登山口で登山届を記入し、係員の方に渡して登山スタート。
ここから緩やかな登山道を15分進むと山の神に着く。
安全登山を祈願して、更に一ノ沢左岸を行く。
所々 小川と化した箇所があるが、岩盤帯なのでドロドロにはならない。
沢沿いなので比較的涼しく、多くはないが紅葉もチラホラあり、のんびり進む。
緩やかにアップダウンを繰り返しながら、支流をいくつか渡って1時間で王滝ベンチに着く。
川縁の岩場でザックを下ろしてしばし休憩。
直射日光に当たるとそれなりに暑いが、清流の響きがそれを感じさせない。
しばらく進むと右岸に渡り、ここからは岩場で少し勾配がキツくなる。
また左岸に戻って登山口から3時間で胸突八丁取付きに到着。
急登に備えてここでおにぎりを食べてパワーをつける。
ここまででも十分胸を突かれまくっているが、丸太階段の急登に取りつく。
左の切れ落ちた登山道や丸太階段をいくつか越えると最終水場がある。
ここで冷えひえの水を汲んで更に標高を上げる。
どこかで聞いたような、第1ベンチ・第2ベンチをクリアして、更に丸太階段を登っていくと.第3ベンチ(残り300m)となりようやく終わりが見えてくる。
このあたりから沢筋から雲が上がってきて、青空が白くなり始めた。
11時40分に常念乗越に到着。
本来 到着と同時に槍穂がドォーンと眼前に現れるはずが、肝心の上部は雲の中・・・。
先ずはチェックインしてお昼を食べることに。
お昼はビールと常念そば。
しっかりコシのあるそばに山菜がたっぷりのっている。
窓越しに槍穂を見ていたが、ますますガスガスになってきた。
計画では小屋でお昼を食べた後、常念山頂を踏んで、翌日は横通岳から大天井岳はムリにしても、東天井岳までいくつもりだったが、予報をみると15時以降は雨マークになっていた。
しばし停滞しながら回復を待ったが、結果的に天候回復はなく夕焼けも見れぬまま・・・。
小屋は完全予約で一人1畳が与えられ、コロナ対策でそれぞれ仕切りが設置され、シュラフを持ち込んでの宿泊である。
晩ごはんはハンバーグとたけのこ達。
食後もガスガスで、焼酎を飲んで早々と寝床についた。
翌朝、風の音で4時に目が覚めた。
朝食は5時から。
外に出てみると満天の星!!
うっすら槍の穂先も確認でき、快晴が約束された。
朝食を食べて準備をし、ザックをデポしてご来光を見に乗越まで行ったが、風が強くてじっと待っていると寒いので、常念山頂を目指すことにした。
登っている途中でご来光。
反対側を見ると槍ヶ岳のモルゲンロート。
しばし撮影会をして山頂を目指す。
影常念も槍ヶ岳手前に現れ、快晴の中岩場のルートを進む。
登りきった向こうに常念岳山頂がようやく見えた。
1時間ちょいで登頂。
山頂は比較的狭くて、譲り合いながら撮影する。
360°の圧倒的眺望に心が躍る。
前・奥・北の穂高から大キレット・槍ヶ岳、大天井、立山、劔、八ヶ岳、富士山、中ア、御嶽、乗鞍とほぼ同定できる大快晴!!
いくら見ていても飽きることがない。
後ろ髪を引かれつつ小屋へ戻る。
小屋でザックを回収して、横通岳方面は断念して9時に下山を開始。
既に登ってくる登山者もおり、人気の山であることが窺える。
登りのときはしんどくて思い及ばなかったが、下りの時は少し余裕もあり、丸太階段を含めてホントによく整備された登山道だと感心する。
ありがたいという感謝の思いで下山した。
途中、沢から雲が湧いてきて少し暑さがやわらいだが、基本良い天気で暑かった。
3時間20分で登山口に戻った。
ここからまだ車道の下りが待っている・・・。
更に20分歩いてようやく駐車場に無事帰還した。
今回は3度目の正直でようやく常念岳に登ることができた。
1日目はガスガスだったが、2日目は快晴で絶景を満喫できた。
常念岳は登頂(乗越)までの眺望は無いが、沢沿いを歩くので気持ちは良い。
一方で登頂中に天気が悪ければホントに最悪であり、登山前の入念な予報チェックが重要である。