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橋が渡れない、、、盛金富士と熊の山を巡る

盛金富士、熊の山(熊野山)、上高塚山、下高塚山( 関東)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: JR水郡線の下小川駅前にある無料駐車場。整備された大きい駐車場。トイレあり。

この登山記録の行程

下小川駅前駐車場(08:10)・・・登山口(08:22)・・・盛金富士(08:45)・・・平山橋(09:25)・・・熊の山(熊野山)(10:18)・・・上高塚山(10:43)・・・下高塚山(10:57)・・・熊の山(熊野山)(11:16)・・・P261三角点(11:30)・・・下小川駅前駐車場(12:10)

コース

総距離
約12.1km
累積標高差
上り約1,066m
下り約1,065m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

5時少し前に目覚ましで起きる。
温かい布団の誘惑で、二人のYamakaeruが心の中でぶつかり合う。
山バカYamakaeru「さぁ行くぞ。晩秋の山散策だ!」
山キチYamakaeru「いやいや、今からだと県内しか行けんし、どうせ低い山やんか。高い山か険しい山じゃないと面白くないやん。」
山バカYamakaeru「山屋失格の発言だな。山に高いも低いもない。」
と、まぁこんな感じで、暫し、布団の中でグダグダしたのち、服を着替えて県内の山に向けて出発。結局、心の中の二人は山好きだったというオチ。
せっかくなので、今まで行ったことの無い「盛金富士」に目的地を決定。インターネットで調べると、下小川駅を基点に盛金富士を登った後、小さな橋を渡って対岸にある「熊の山(熊野山)」を巡って戻ってくるのが一般的なコースのようだった。アップされた山記録の中に、久慈川に架かる小さな橋の写真があるのを見て思い出したが、いつも車で通り過ぎる際に、とても趣のある小さな橋があると気になっていたので、これは直接渡れる良い機会だと、ささやかな楽しみができた。
8時に下小川駅に到着。無人駅ながら、意外にお洒落な駅だった。
のどかな村落の風景を眺めながら、車道を歩いて盛金富士の登山口を目指す。
小さな鳥居が登山口の目印。今日はゆっくり晩秋の低山を楽しもう。
人気の山なのか、思っていた以上に登山道はしっかりと整備されていた。
盛金富士は、南北に断続的に連なる八溝山地で、4つに分類される山塊(八溝山塊、鷲子山塊、鶏足山塊、筑波山塊)のうち鷲子山塊にあたる標高340.6mの小さな山。春になるとイワウチワが咲き誇ることで有名とのこと。イワウチワなんて春山に入ればどこにでも咲いているという感覚があったが、言われてみれば茨城ではあまり見かけない。これも土地柄のものなのだろうか。
ゆっくり歩いているつもりが、山に入ると嬉しくてついスピードが乗ってしまう。木漏れ日の中、カサカサと落ち葉を踏みながら歩くのは、本当に楽しい。あっという間に山頂へ。
遠くの日光方面は霞んでいて良く見えなかったが、奥久慈の男体山等、周辺の山々はよく見渡せた。この角度で奥久慈の山々を眺めたことは無かったので、実に新鮮だった。やはり知らない山に登ると、自分の中の地図(世界)が広がって良いものだ。
眼下には蛇行しながら山間を抜けて流れる久慈川が見えた。水面が光を浴びて輝いている。
そこから目線を上げていくと、遠くに風神山から神峰山にかけての日立アルプスと思われる山並が見えた。その向こうにも輝いたものが見える。おそらく太平洋か。こんなところからも海が見えるのかとプチ感動だ。
少し休憩をした後、今度は反対側の斜面へと降っていく。ちょうど駅を基点に反時計回りに巡るコースになる。登りは比較的緩やかだったが、降りは結構な急斜面で、落ち葉に足を取られて滑り落ちてしまいそうだった。
山を降り切ると、民家の間を抜けて久慈川へ。
気になっていた小さな橋についにご対面。平山橋という名前らしい。近寄ってみると、明らかに普通の橋ではないことが分かる。遠目では木製かと思っていたが、どうやら鉄骨のしっかりした骨組みで構成されていて、どうやら車も渡れるようだった。ただ、ガードレールの類はなく板状の橋が延びているだけ。ここを車で渡るのだとしたら、相当なスリルだと思う。
渡るのを楽しみにしていたが、橋の袂まで行って愕然とする。入口にフェンスが張られていて、通行止めになっていた。見ると橋げたに大きな流木が積み重なるように絡まっていた。見るからにとんでもない水圧が橋げたにかかっていることだろう。橋が流されかねない状況を懸念しての通行止めと思われた。
しかし、直ぐに危険というわけではなさそうだったので、なんとか人だったら通れないことないか、とフェンスを覗き込んでいると、どこからか刺すような視線を感じた。振り返ってみると、近所の人がやばいやつだと思ったのか、じーっとこちらを眺めていた。
さすがに見られていては立入禁止の看板は無視できない。バカなことはやめて潔く遠回りすることにした。駅の方へ戻り、そのまま車で渡ってきた橋を使って対岸へ向かう。
地図を確認したら、橋の袂からそのまま山へ続く道があったので、ダイレクトに斜面を登っていく。
稜線に出ると、とても綺麗に整備された道が待っていた。
アップダウンも少なく歩きやすい。茨城の山で「縦走」をキーワードに検索しても、決まった場所しかヒットしないが、隠れた縦走路はきっとあちこちに隠れているのだろう。現在、整備が進められている県北トレイルで、そのような縦走路がさらに整い連結されていくと素敵だと思った。
進んでいくと鳥居が目に飛び込んできた。その奥には先が見えないとんでもなく長い階段があった。
鳥居の横に、217段と書かれていたので、試しに数えながら登ってみたが、あまりにも長かったので、途中で息継ぎしているうちに数が飛んでしまった。
登り切ったところに小さな小屋があり、そこがゴールかと思ったら、その横に最後の階段があった。こちらは10段程度の短い階段。
階段の上には、開けた空間と朱色の祠があった。
熊の山(熊野山とも書く)の山頂。期待以上の眺望に深呼吸をして、周囲を見渡す。
目の前には先ほど登ってきた盛金富士。三角形に整っていて、さすが富士と呼ばれるだけのことはある。熊の山、いいところじゃないか。
ちなみに、現在、茨城の山には熊は生息していないという。でも、山の名前からすると、昔からいなかった訳ではないのかも知れない。生態の変化があったのかと、そんなことを考えながら暫し休憩をした。
まだまだ下山には早かったので、上高塚山まで足を延ばしてみることにした。途中、下高塚山を通るが、頂は帰り寄ることとして、そのままトラバースで直接、上高塚山へ。
Docomoのアンテナ基地局だろうか。大きな電波塔の横を通り抜けて50m程で上高塚山の山頂へ到着。
軽く食事をしようかと思っていたが、眺望が無かったので、そのまま折り返して先ほどスルーした下高塚山を目指す。途中、ルートミスに気が付いたが、面倒だったので藪漕ぎで直登する。晩秋ともなると草木の葉っぱが落ちて藪漕ぎも楽ちんだ。山頂手前5mのところで登山道へ合流。そのまま山頂の三角点にタッチした。期待してやってきたが、こちらも木に囲まれて眺望はなかった。
持ってきたパンをかじりながら、急な斜面を降ってやってきたルートに復帰する。
もう一度、熊の山の山頂に立ち寄ってから下山モードに入るが、単純に降っては面白くなかったので、261mピークの三角点経由で尾根沿いに降ってから戻る。
起きた時には危うく「ぬくぬく布団の魔力」に負けそうになったが、やはり来てよかった。少し風が肌寒かったが、心地よい山散歩が楽しめた。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 心の中の山が一番険しいですね。

  • 2匹のやまかえる。どちらも山にどっぷりでした。

登った山

熊の山

熊の山

300m

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最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
2時間45分
難易度
コース定数
11
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