行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
奥岳(09:00)・・・勢至平(11:18)・・・くろがね小屋(12:31)
【2日目】
くろがね小屋(08:05)・・・峰ノ辻(09:10)[休憩 10分]・・・安達太良山(10:25)[休憩 10分]・・・仙女平分岐・・・展望台(12:41)[休憩 5分]・・・奥岳(14:11)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今シーズンのメインイベントとして、4日にくろがね小屋を予約して嫁さんと安達太良山にほんとの空を見に行った。
ほぼ1週間ヤマップの書き込みがない上に寒波到来とのことで、不安要素満載で木曜日の業務終了後に準備をして20時前に自宅を出発。
約700キロを9時間ほどかけて車で向かう。
途中2ストップして道の駅安達に到着。
しばし仮眠して7時に起床。
道の駅のモーニングセットを頂いてあだたら高原スキー場へ向かう。
ここまでそんなに降雪はなかったが、ここからさすが東北地方という景色になる。
8時過ぎに到着。
平日なのでそれほど混んではいない。
くろがね小屋泊者専用の駐車場に停めて準備・・・。
と、ここで初めて二つのミスに気づく。
ひとつ目は登山靴。
雪山用として使っているものではなく、通常登山で使っているTX5を持ってきたこと。
二つ目は掛けておいたハードシェルを忘れてきたこと。
登山靴はしかたなく、ハードシェルは普段着で使ってるノースのジャケットで行くことに(幸いゴアなので最後まで問題はなかった)した。
登山届を提出し情けない想いを引きずりつつ9時前にスタート。
てんくらでは午前中はCだが、昼からはB予報、しかし出だしから天気はすこぶる良い。
しばしスキー場横の歩きやすい遊歩道を進み、旧道と馬車道に分かれるが、所々で合流と分岐をくり返す。
我々は登りが急になる旧道を進む。
トレースはしっかりついていてキックステップで十分対応できる。
とは言うもののずっとキックステップで進んでいるといい練習になる。
勢至平に出ると膝下までの雪になってきたのでワカンを装着。
分岐を見落としてしばしトレース側に間違って進んでしまったが、くろがね小屋方面にはトレースが無い。
リボンを追って進むが、かなりの急斜面のトラバースが続き神経を使う。
途中バックカントリーの人に先を譲って少し気が楽になったが、それでも所々で足元の雪ごと滑るので気が抜けない。
ようやく小屋が視界に現れ最後のトラバースが厳しくて、ここでアイゼンに変えてなんとか小屋に到着。
小屋には小屋番さんとBCの先行者さんのみ。
今日は3組のみらしく一部屋を貸し切りで使わせて頂ける。
ありがたい!!
天候はかなりホワイティになり、風も強くなってきたので、買ってきたおにぎりを食べてしばし思案して、行けるところまで行ってみよう(15時半をリミットと設定)と宿泊用具を置いて出発。
小屋番さんからアイゼンよりワカン方が良いと勧めて頂きワカンでスタート。
かなり視界が悪くポールを目印に進むが、ワカンでも膝下ぐらいまで足が沈む。
もちろんトレースは無い。
残り500mぐらいの所でタイムリミットとなり残念ではあるが小屋に引き返す。
強風でトレースが消えやすく、暗くなってからの活動は危険度が増すので仕方ない。
小屋までもどり先ずは温泉に浸かり冷えた体を温める。
温めるには十分な泉質と温度で、この極寒の中で温泉に浸かれるとはホントありがたい!!
入浴後は小屋名物のカレーライスを頂く。
これぞ日本のザ・カレーライスといってもいいほど美味しくて具沢山!!
本日の宿泊は有名なクライマーさん(娘さんは超有名だそう)とペアの千葉の山岳会の方々と我々の5人のみ。
食後、小屋番さんに色々とサービスして頂き、皆さんからも貴重なお話しを聞かせて頂いた。
ホンモノの皆さんの話しは我々には高尚ではあるが、興味深いものだった。
因みにみなさんバックカントリーである。
疲れ果てて爆睡したかったが、さすがにシュラフとマットだけでは寒くてしょっちゅう目が覚める。
宿泊する方はダウンパンツやインナーシュラフを持参することをおすすめします。
翌朝6時前に起きて朝食を頂き、準備をしてみなさんとお別れ。
ありがとうございました。
朝一は矢筈森のモルゲンロートが見れるほど快晴だったが、あっという間に白き世界になった。
昨日はワカンでも30〜40cmほど沈んだり、クラストしている所もあったので、ワカン+アイゼンのハイブリッドで挑む。
昨日登ってるのであまり不安はないが、途中まで千葉の山岳会の方々が先行してくれていたが、途中で入れ替わるとやはり先頭はしんどい・・・。
なんとか尾根まで出たが、雪が舞い始めて風もメチャ強い。
山頂(乳首)直下までは行けたが、山頂への急登はワカンが邪魔で一旦外してアイゼンで登る。
なんとか登頂!!
吹雪の中でなんとか記念撮影をして下山。
登りより下りの方が怖い。
ワカンをはめ直すのが面倒くさかったのでアイゼンのみで下る。
下りは五葉松平側に下りる。
木々のないまるでスキー場のゲレンデのような下りである。
ワカンを外したために膝上ぐらいまで埋もれつつ下っていくと、徐々に体力が削られる。
木々が出てくると小ぶりのスノーモンスターが現れる。
ここから先は木々の中を進むが、踏み抜くと腰ぐらいまで埋もれる。
横着せずにワカンを装着すれば良かったと後の祭り・・・。
とにかく時間がかかった。
途中2組のパーティとすれ違い情報交換したが、すれ違ったのはこの2パーティのみだった。
幸い2組のトレースがあったから良かったが、リボンが少なくてトレース無しではかなりルーファイが難しかった。
ようやく「この上の空がほんとの空」が現れ、さらに苦労しつつスキー場に着いた。
ここからやっと歩きやすくなり、CTから大幅に遅れて戻り着いた。
今回はほんとの空は見れなかったが、ほんとの雪山を思い知らされた。
ラッセルとまではいかないが、膝上レベルを進むにはそれなりの技術と体力がないとキビシイ。
せめて絶景があれば良いのだが、白き世界では修行以外の何ものでもなかった(笑)。
無事に山頂が踏めたことと、山小屋のみなさんとの時間が楽しかった山行だった。
まぁ、こういった経験を積んでレベルが上がるのかな??
帰りは会津若松で一泊して帰ってきました。






















