• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

しまなみ生口橋を渡橋して登山・ミツバツツジ群落

山伏山・龍王山・青影山( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 四国からはしまなみ海道・生口島南IC(ハーフ)を降り、生口橋西袂に向かい、生口橋記念公園に駐車。軽四なら縦列を含め、3台ほど駐車可。尚、その向かいの橋の真下が広くなっているが、ここは奥にある工場のトラックが大回りして出入りするため、駐車は遠慮を。

この登山記録の行程

生口橋記念公園12:26・・・山伏山12:41頃・・・山伏山南ピークの展望所12:48~13:23・・・龍王山への急勾配尾根・高度計高度185m地点で休止13:46~13:55・・・龍王山14:32・・・龍王山と青影山との鞍部の峠で休止14:45~14:57・・・トラバース斜面で10分弱休止・・・ヤブ漕ぎして青影山南東の峠上に出て休止15:25~15:33・・・青影山で休止15:39~16:11・・・山神神社で休止16:41~16:48・・・県道向島因島瀬戸田自転車道線沿いの公園で休止17:28~17:58・・・生口橋記念公園18:18

コース

総距離
約11.5km
累積標高差
上り約597m
下り約597m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

前回、徒歩で大三島から多々羅大橋を渡って生口島の観音山に登るコース記録を投稿したが、今回は生口島から生口橋を徒歩で渡り、因島に上陸、山伏山(188m)に登った後、龍王山(287m)から青影山(275m)を縦走して回遊するマイナールート。
この山行で特筆すべき点は三座共、展望が優れていること以外に、山伏山の中腹から山頂にかけてと、縦走ルート、青影山の下山路等にミツバツツジが咲き誇っていること。特に山伏山は以前投稿した香川県の高尾木山の群落に匹敵する規模を誇る。

生口島から向島にかけてのしまなみ海道のバイク・自転車・歩行者道は正式には県道向島因島瀬戸田自転車道線と言うが、各橋を徒歩で渡る際、アプローチに車を利用する時は駐車場所に困る場合がある。自治体に照会すると生口橋西袂の生口橋記念公園を紹介されたが、ここは普通自動車なら2台ほどしか駐車できない。トイレは奥にある。

県道81号を北上すると新しいセブンイレブンがあり、ここから県道向島因島瀬戸田自転車道線が始まる。最初はバイク道と共用故、道路の幅員は広いが、途中でバイク道が分かれるので、狭くなる。かなり大回りして生口橋に上がるが、自転車・歩行者道は橋の南側、バイク道は北側を通っている。

多々羅大橋時は徒歩で行く者もちらほらいたが、今回、往復共、一人も会わなかった。生口橋の全長は790m。登山前のいい準備運動になる。
橋を渡り切り、谷を二つほど過ぎると、バイク道と合流する。その先の大回りする左カーブを過ぎた所の左手に山伏山鉄塔巡視路コースの登山口がある。フェンスの扉があるが、ノブを回して入り、擁壁上のコンクリート道を上がる。するとまた扉がある。上半分を切断したようなアルミのドアだが、ドア枠がないから「どこでもドア」にはならない。言うならば「ここでもドア」か。ドアを開けて間取りのない空間に入ると、ほどなく舗装はなくなる。梅の木が何本かあったように思う。

竹林を抜け、頭上が開けた標高110m位に来ると、目の前一面にミツバツツジが広がっている。この群生はあまり途切れることはなく、延々と続いている。段々低木もなくなり、振り向くとミツバツツジ越しに生口橋を望見できる場所も所々現れる。
山伏山の稜線直下で左に明瞭な小径が現れるが、これは北上コースの短縮道なので無視し、そのまま稜線へ上がる。

稜線で一旦、ミツバツツジは途切れるものの、ほどなく再び、所々現れる。そしてそのまま山伏山山頂。ここは展望がないが、「山上の楽園」或いは「海上の楽園」と評するに相応しい展望所がこの南の180mピークにある。そこに到るまで終始、ミツバツツジが目を楽しませてくれる。
180mピーク手前に、今から目指す龍王山から青影山を一望できる岩場がある。龍王山も山頂部が青影山の城跡ように平坦になっている。
180mピークに辿り着くと誰もが感嘆の声を上げるだろう。岩とミツバツツジが点在する、大パノラマが広がっているのだ。とても180mほどの標高とは思えない高度感がある。因島方面や今年、岩城島が架橋される(された?)ゆめしま海道の島々が一望できる。この山は観光パンフレットに掲載すべき絶景山だ。

次は山伏山三角点から北西の尾根を下り、尾根の分岐で東に向きを変えるが、道は明瞭なので迷うことはない。
大山トンネル上の鞍部付近に来ると、意外にも小屋が立ち、耕作されている。小屋の傍らには数本の桜があり、満開になっていた。周辺には紅白の提灯も吊り下げられていたが、こんな山の上に来る花見客はいないだろう。地権者の「一人桜祭り」か?

ここから龍王山までは森林基本図等に破線が記載されているが、畑がなくなると超急勾配になる。整備された山ではあり得ない角度だ。踏み跡も獣道程度。地形図を見ると、この急勾配は標高220mで終わっているが、もう龍王山と青影山は別の日に改めて登ることにするか、と思うほどきつい。しかしふいにミツバツツジが現れると、「楽して登山しようとすれば花の季節は終わる」と思い直し、急登を続ける。

そんなことを思っていると、突然明瞭な登山道に出た。もしかすると尾根の南寄りに正規コースがあったのかも知れない。龍王山山頂も樹林を抜け出ると突然現れる。龍王山神社の祠とマイクロウェーブ反射板が建っている。展望は山伏山には及ばないものの、山頂のすぐ東下からは東から北東方向の展望が広がっており、三原市本土も遠望できる。
時間が押しているため、休止することなく、東の鞍部へ下るが、この尾根も急勾配で且つ、落ち葉が堆積しているため、滑り易い。踏ん張ろうとすると逆に転倒し易くなるため、ところどころ尻で滑り落ちるように下る。

鞍部は意外にも立派な小径の峠になっていた。この東上には鉄塔があるが、そこから上の尾根を見てみると、踏み跡も殆どないような超急勾配。体力的に厳しいので、小径を三角寺奥の院まで辿り、そこから尾根を少し上がった後、斜面を適当にトラバースして、青影山南東の峠に出ることにした。この小径からも絶景が広がっている。
平坦な小径の東端に奥の院があるものと思っていたが、そこには何もなく、そこから下り坂になっていた。そこで幅広の急勾配の尾根の山中に分け入ってみると、井戸跡の上部に石造りの何かを壊した跡がある。奥の院関連のものだろうか。

青影山南東の峠の標高が230mだから、最低でもこの急勾配の尾根を標高220mほどまで登った後、東にトラバースしていくことにした。幸い、ヤブは少ない。
獣道等を探しながら適当に少しヤブ漕ぎして進んでいくと、峠のすぐ上の整備された尾根道に出た。
青影山は二つの近接したピークから成り、東の方が青陰山城跡の二の丸、西の方の標高275mの山頂が本丸。この二つの郭は浅い土橋的尾根道で繋がっている。因島には22の村上海賊の城跡があるというが、これもその一つで、因島村上氏の五大家老の第一家老で新田義貞子孫、救井太郎左衛門尉義親が寛正3年(1462)以降、居城していた。本丸跡からは宗銭や古備前焼壺等が出土している。

二の丸には展望舎と碑、本丸にはベンチや碑等が設置されているが、二の丸のパノラマを上回る絶景が山頂本丸から広がっており、しまなみ海道とゆめしま海道、その周辺の島々が一望できる。
帰路は前述の峠から南西に下って行くが、この峠道沿いにもミツバツツジが点在している。
周辺が開けた地に達すると、すぐ前述の鉄塔下から下ってくる小径が交差する十字路に到る。北方を望むと、三角寺奥の院下方の水掛地蔵の更に下方にあると思われる岩に、色付きの磨崖仏が彫られている。作風や色の鮮やかさからすると、平成に製作されたものかも知れない。

ここからは未整備の南の尾根道を下る。この尾根道は突然藪化するのだが、そこから北西斜面の踏み跡を辿ると二つ並んだ簡易トイレに出た。その前には散りかけた桜に覆われた山神神社がある。ここから橋を渡り、清水川沿いのコンクリート道路を下る。所々現れる地蔵や手やり道しるべは、三角寺奥の院関係のものだろうか。
住宅地の四差路はそのまま南下し、次の十字路も直進して西から南西に下る。
比較的広い(と言っても一車線)東西に走る道路に出ると西に折れ、やがて南西に下って行く。
「グループホームしまなみ」の少々先の三差路で道を誤り、本来、右折するところを直進して水路沿いを進んでしまい、遠回りして国道に出てしまった。
後は自転車・歩行者道の標識を見て県道の自転車線に入り、往路の山伏山登山口を経て、生口橋に戻る。

続きを読む

フォトギャラリー:29枚

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ 帽子 グローブ
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 虫除け
行動食

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登山計画を立てる