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焼山登山口から蛭ヶ岳・檜洞丸を経て、加入道山・畦ヶ丸

蛭ヶ岳、檜洞丸、加入道山、畦ヶ丸( 関東)

パーティ: 2人 (しげ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日:曇り時々晴れ、二日目:霧のち雨、三日目:霧のち曇り、

利用した登山口

焼山登山口   西丹沢ビジターセンター  

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路)[神奈中バス]橋本駅北口0620…焼山登山口(三ケ木乗換)、
復路)[富士急湘南バス]西丹沢VC1440…新松田、

この登山記録の行程

【1日目】
焼山登山口(07:42)・・・焼山(09:46)[休憩 10分]・・・平丸分岐(10:20)[休憩 5分]・・・大平分岐(10:45)[休憩 5分]・・・黍殻山避難小屋(10:59)[休憩 10分]・・・八丁坂ノ頭(11:28)・・・姫次(12:00)[休憩 30分]・・・地蔵平(13:10)・・・蛭ヶ岳(14:41)

【2日目】
蛭ヶ岳(05:15)・・・臼ヶ岳(06:45)[休憩 5分]・・・金山谷乗越(08:30)[休憩 10分]・・・檜洞丸(09:23)[休憩 15分]・・・矢駄尾根分岐(10:21)[休憩 10分]・・・犬越路(12:20)[休憩 10分]・・・西の肩(14:48)[休憩 5分]・・・前大室(馬場峠)(15:47)・・・加入道山(16:05)

【3日目】
加入道山(06:30)・・・道志温泉分岐(06:40)・・・白石峠(06:54)・・・水晶沢ノ頭(07:10)・・・バン木ノ頭(08:16)[休憩 5分]・・・モロクボ沢ノ頭(08:55)・・・畦ヶ丸(09:24)[休憩 15分]・・・善六のタワ(10:41)・・・権現山分岐(11:40)・・・西丹沢ビジターセンター(12:40)

コース

総距離
約31.9km
累積標高差
上り約3,700m
下り約3,451m
コースタイム
標準19時間55
自己21時間44
倍率1.09

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

[初日] 焼山登山口から蛭ヶ岳を目指すコースは実に4年半ぶり。2019年の台風19号による登山道通行止めや、コロナ禍による外出自粛などでずいぶん間があきました。そして道志道方面へは神奈中バスがJR橋本駅北口から出ており、今もかろうじてこの方面をつなぐ公共交通として残っています。俄かハイカーにとっては本当にありがたいことです。行動制限のない大型連休となった今年、バスはこの方面を目指すハイカーで満車。バス乗換の三ケ木営業所迄は立ったままでした。
 焼山方面の登山道は台風19号の影響でわりと長い期間通行止めでしたが、今は以前の通り歩けるようになっています。何人ものハイカーが先を行きます。休憩中に会話したハイカーは、蛭ヶ岳に登ってそのまま丹沢山・塔ノ岳と歩いて、暗くなるけどその日のうちに大倉へ進むとか。トレランを除けば、通常は1泊2日のコースなので、チャレンジャーだなーと私は思います。
 山は標高の低いところはサクラは終わり。新緑が始まってたくさんの若葉が太陽光線に輝いて森の中が明るく、生命感があふれています。東海自然歩道最高地点が標高1433m。この辺りではまだマメザクラが見られます。ミツバツツジは満開から見頃過ぎ。既に葉が伸びている木も多かったです。
 姫次でお昼の握り飯を食べた後、先に進みます。原小屋平の水場は、前日の雨もあったせいで水量は豊富でした。丹沢主脈・主稜線のハイクは水場が少ないので、いつもここで水を汲むことにしています。地蔵平を過ぎた辺り、標高1400mくらいからオオバイケイソウが目立つようになります。更に先に進むと、小さい淡い青色の花を付けたキクザキイチゲが咲いていました。

[2日目] 昨今どの山小屋も人数を絞って営業していて、蛭ヶ岳山荘は休日30名に絞って予約を受け付けています。7年前のGWに泊まった時は布団一つに二人。今じゃとても考えられない密集度。今回は布団一つを一人で占有できて快適です。晩ごはんのカレーも人が集まらないよう2回戦に分けて食べました。
 朝食は自炊&早出。蛭ヶ岳山荘は自炊室が整っているので助かります。霧で見通しが悪い中、5時に出発。丹沢主稜線を臼ヶ岳方面へ向かいます。確か臼ヶ岳までの登山道沿いに小さな遭難記念碑があったと記憶していたのですが、見つけられませんでした。どなたかご存じの方いたら教えてください。
 臼ヶ岳周辺は大きなブナの森が広がり、霧の中で幻想的な空間でした。道中、コイワザクラが群生していました。紅紫色の花びらが可憐です。
 神ノ川乗越は丹沢主稜線で水が汲める数少ない地点です。まだ汲んだことがないので試しに行ってみました。枯れ沢を降ること約10分。だいぶ降りてきましたが、臼ヶ岳方面から流れ下る沢と合流する地点で水が汲めました。疲れているときはちょっと行きたくない距離と高度差。でもこの先、縦走するならここで汲むしかありません。
 神ノ川乗越を過ぎ、青ヶ岳山荘までは、細かいアップダウンの連続です。これがこの丹沢主稜線のいやらしい(?)ところ。縦走する人の体力を奪いますが、エスケープルートが無いので、あまり先を急がず体力を温存しつつゆっくり歩くのが良いです。一応、金山乗越近くに源蔵尾根ルートがありますが、こちらはバリエーションルート。しかも現在は、神ノ川林道が通行止めで下山したら最後、先に進むも後戻りも厳しいものがあります。
 檜洞丸を通過し、大笄(おおこうげ)・小笄(ここうげ)を経て犬越路へ向かいます。"笄"というのは「かんざし」を意味するようですが、地名の由来はわかりません。大笄付近は比較的緩い登山道が続き、ブナの巨木を見ることができます。一方、小笄付近はクサリ場も多く、ストックはこまめにたたんで登り降りしましょう。なお熊笹ノ峰から神ノ川ヒュッテ方面に下山するコースがありますが、こちらも先に書いた神ノ川林道通行止めのため進めません。
 犬越路には立派な避難小屋があります。トイレも完備。神奈川県は他県に比べて避難小屋の積極利用を制限はしていません。但し、利用するからにはマナーを守って、ごみは持ち帰ること、汚したらきれいにして帰ることを心がけましょう。この先尾根伝いの登山道には、加入道避難小屋(トイレなし)、畦ヶ丸避難小屋と、いずれも新しくなった避難小屋があり、とても心強いです。私は今回の山行で加入道避難小屋に1泊しました。夜中に日本シカの鳴き声が聞こえて、山深いことを実感しました。

[3日目] 体力も食料も尽きて来たので、モロクボ沢ノ頭から畦ヶ丸経由で西丹沢VCへ下山することにしました。畦ヶ丸から西丹沢VCへ向かう登山道は砂地を歩くような箇所がいくつもあって、他の登山道とはずいぶん趣が異なります。沢や山の斜面を見ると白い岩肌が風化してボロボロ崩れていて、登山道にも積もって白い道ができています。

 そして、シロヤシオが一部咲き始めてます。多くの花芽はだいぶ膨らんで、満開は数日から1週間後といったところでしょうか。清楚で可憐な白い花はまるで霧の妖精。
 今年もこの季節がやってきました!

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フォトギャラリー:12枚

標高1400m付近。ミツバツツジ。

原小屋平の水場。水量は豊富でした。※2022.4.30時点

地蔵平付近のオオバイケイソウ

キクザキイチゲ

マメザクラ。丹沢主稜線の標高1600m付近にて。

コイワザクラ

神ノ川乗越の道標。ここから枯れ沢を約10分降ると水場。

源蔵尾根(バリエーションルート)への手製分岐道標。

青ヶ岳山荘周辺のオオバイケイソウ

シロヤシオ。バン木ノ頭~モロクボ沢ノ頭の間の中間地点(標高1200m)付近にて。

シロヤシオ。畦ヶ丸~西丹沢VC間の登山道、標高1100~1140m付近にて。

新緑に輝く森。本棚沢上流部付近にて。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ ナイフ
修理用具 ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー 非常食
行動食 トレッキングポール ストーブ 燃料 ライター カップ
カトラリー

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登った山

蛭ヶ岳

蛭ヶ岳

1,673m

丹沢山

丹沢山

1,567m

畦ヶ丸山

畦ヶ丸山

1,292m

檜洞丸

檜洞丸

1,601m

焼山

焼山

1,059m

加入道山

加入道山

1,418m

黍殻山

黍殻山

1,273m

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