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日本千山 615/1357

翁峠( 東北)

パーティ: 2人 (1357 さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

林道/泊(5:15)登山口(5:30)吹越峠(6:25)吹越山(7:35)翁峠〔翁山〕(8:30~9:00)吹越峠(10:25)林道(11:30)

コース

総距離
約12.6km
累積標高差
上り約879m
下り約879m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 国道347号線を宮城・山形県境へと上がって行くと、数箇所で道路の補強や拡幅工事中で、一方通行になっている。『魚取沼 テツギョ生息地』の看板を遣り過し、次に現れた砂利道に入る。
 両側から笹や木の枝が迫り、カリカリと車を擦る嫌な音がする。「車が傷付いたら、修理代や休業補償で大変だ」と怯み、擦れ違い場所も少ないので心配になる。「登山口は、まだ1km以上先だ」と思うものの、半分ほど進んだカーブの小広場に車を停めてテントを張る。山奥の心細い所だ。

 東北電力陸羽幹線の看板から左へ入り、40m下って沢を渡る。尾根に就いて登りに転じると吹越山が朝日に輝き、朝露たっぷりの夏草を踏んで進む。数基の送電鉄塔を過ぎてブナ林の中に入ると、朝の光の束が霧に当たって幻想的な光景を呈する。深い小沢を2本横断して緩く登って吹越峠に着く。反対側から林道が上がって来ており、鉄塔の建つ草原で一息入れる。正面に平坦な雪山が見え、「朝日連峰にしては姿がおかしい」と言うと、「月山だ!」とNが声を太める。
 湯殿山の古い石碑の横から雑木林の間に伸びる夏草の繁った道へ入る。確りした道に安心しながらジグザグを繰返すうちに靴の中は朝露で水浸しになるが、尾根の上に出ると展望が開け、山ツツジやレンゲツツジの咲く山肌に一筋の若草色の山道が伸び、その先に緩やかな吹越山(出羽峠)が大きく座して視界を占める。
 P890mのブナ林を行き、緩く登って山頂西面の笹と潅木の道に出る。「せっかくだから、山頂を踏もう」と腰高の薄い薮を漕いで100m進み、標高948mの最高点に達する。雪に圧し拉がれて横に伸びた潅木の下を潜るようにして進み、鞍部への下りに掛かると笹原となって視界が開ける。目指す翁峠(翁山)が姿を現し、笹と雑木の間に伸びる登山道が見える。下り切った875mの鞍部には『ハリマ小屋近道』の古い道標が在り、腰を下ろして休む。
アザミの棘を避け、山百合の数を数えながら楽しく登って翁峠山頂に立つ。鳥海山の南には月山、朝日連峰、飯豊山と続き、舟形山・泉ヶ岳等々の大パノラマに感激する。上半身裸になって大休止する。男性が1人現れて「ハリマ小屋から1時間で登った」と言う。下に見える白い建物が小屋で、車で上がって来れるという。その遥か先には尾花沢の市街が広がっている。
 吹越峠と翁峠の間には百合が多く、吹越峠~吹越山に300株、吹越山~小屋分岐間に20株、さらに翁峠までの間に250株を数える。「花のシーズンに来て見たいね」と、開花時の見事さを想像する。峠からの帰路でワラビとコシアブラ、ウド、タラの芽を採る。林道へ戻ると商人沼の車は3台に増えている。

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装備・携行品

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登った山

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翁山

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