行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
分岐(8:20)湯峠(9:20)大渚山(10:55~11:20)分岐(12:45)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
堂津山の尾根から全山雪に覆われた大渚山が見える。山頂に立って間近に見る大渚山の雪稜は鋭く急で、「スキーで登れるのは途中までだろう。ワカンとアイゼンが必要だ」と気持ちが引き締まる。
鬼無里の湯に入ってくたくたの体を休めると「夕食も、ここで済まそう」という気になる。テルモスに熱湯を満たしてもらいながら「この付近にテントを張れる場所が在りませんか」と尋ねると、「敷地の外れに東屋があるけど、好ければ張っても良いよ。まだ、寒いけどね」と思い掛けない返事が返ってくる。クローバーが伸び始めた広場の隅にテントを張り、まだ温泉の余韻が残る体を横たえる。
峠を越えて白馬町へ降り、コンビニで食料を調達して小谷温泉へ上がる。堂津山から観察した通り、雨飾山登山口への道路は除雪されており、鎌池分岐まで上がって車を停める。
快晴の暑いほどの陽射しの下で身支度をして、明瞭なスキーとスノーシューの跡が残っている雪原を歩き始める。忠実にトレースを追って湯峠で一息入れて雨具やシャツなどをデポするが、「平地では夏日という異常に高い気温のために雪が軟らかくなっているだろうが、スノーリッジではアイゼンも必要だ」と考えると、大して荷は軽くならない。
P1,365の西面をトラバースして鞍部へ出て東斜面に入り、登りや下りのスキーの跡が賑やかな潅木の斜面を標高1,450mまで山スキーで稼いでワカンに替える。雪は腐ってひどく潜り、新雪のラッセルみたいな所にも遭遇する。
50mほど登ると傾斜が落ち、緩やかな雪面が山頂へ続くのが見えて気が楽になる。登り着いたのは頂上稜線東端のピークで、純白の雪原の奥が三角点だ。ふらつく足で進み、休憩所の屋根の上に腰を下ろして眺望を楽しみながら大休止する。
北ア北部のピークが連なり、若山さんとスキーで登った朝日岳が大きく、五輪山が懐かしい。親不知へ落ちる栂海新道の尾根には幾つものピークが見える。栂池スキー場のゲレンデは白く、まだ全面滑降出来そうで、鵯峰へ登るには好機だ。雨飾山が高く、金山のどっしりした大きな塊は、徳永君と歩いた長い下りを思い起こさせる。
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