行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
今回、能郷コースを使う。カーナビには「能郷白山神社」をセット。能郷白山神社には「猿楽」と大きく書かれた能をするような舞台がある。登山口はそのまま林道を突き当りまで進む。突き当りには「私有地」と書かれたゲートがある。ゲート手前の空きスペースに駐車する。10台程度。トイレ無し。
この登山記録の行程
林道駐車場(07:50)・・・<林道>・・・能郷谷登山口(08:38)・・・お迎えブナ・ももすり石(09:32)前山(10:19)・・・能郷白山(11:28)(昼食~11:50)・・・コロンブスピーク(12:16)・・・白山神社奥宮神社(12:48)・・・前山(13:47)・・・お迎えブナ・ももすり石(14:27)・・・能郷谷登山口(14:58)・・・<林道>・・・林道駐車場(15:48)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
能郷白山。標高1,617m。奥美濃の最高峰であり、深田久弥が最後まで百名山の候補として悩んだ山としても知られている。
行動圏内にあっていつでも行けたはずなのに、敢えてこの山だけは今まで大事に取ってあった。行くのであれば、福井と岐阜の県境にある「温見峠」からの簡単なアプローチではなく、冬季もしくは残雪期に岐阜側の「能郷谷登山口」から標高差1,237mをしっかり体感しながら、余すところなく能郷白山を堪能したいと思っていた。
今回、珍しく遠征予定が無かったゴールデンウィーク。どこに行こうかと近場の山を探していた時に、誰かが投函した能郷白山の新緑と残雪が織りなす美しい一枚のゼブラの写真が目に留まった。「よし、能郷白山に行こう!」と見た瞬間に心が決まった。
能郷谷からのアプローチは距離が長くて大変と言われるが、実際は林道終点から登山口までの林道歩きが長い。約1時間を要する。その林道には、数か所、沢が横切っているので、雪解けの水量が多い時期には、渡渉時に落ちないよう注意が必要だ。
長い林道が終わると、登山口の看板が見えてくる。大きな沢を渡って、いよいよ登山開始。見上げるような登山道が真っ直ぐに延びている。
鈍った身体に丁度いいトレーニング。息が上がるが、新緑と爽やかな風が背中を押してくれる。
「お迎えブナ」。可愛い名前に思わず癒されるが、ここで一旦、急登も小休止。しばらくは緩やかに右手に見えている前山へ向かって進んで行く。
前山のところで、ついに目的に能郷白山を捉えた。雪渓の道が真っすぐに延びていて、その先に能郷白山のゼブラで輝く山肌が見える。そうそう、これが見たかった。
山頂が一回り大きく見える。距離感を読み間違えそうな大きさだ。
一度、ぐっと降ってからゼブラの斜面へとりつく。
雪が固く締まっているため、急な斜面にも関わらずアイゼンがなくてもしっかりと登っていける。一歩いっぽ、青空に向かって登る動作が楽しくて仕方がない。
山頂にたどり着くと遠くに白山がドーンと聳えていた。堂々たる佇まいで、青々とした山並みのなか、唯一、純白を纏っている。「カッコいい」以外に言葉が見つからない。
その白山からこの能郷白山までの山塊。つまり、今、見えている全ての山々を2つの白山がある地として「両白山地」と呼ぶ。自然の恵みにあふれたとても山深い場所だと改めて思う。
山頂で食事をとった後、コロンブスピークまで足を延ばしてみた。面白い名前だったので興味があったが、眺望は今一つだった。まぁ、おまけとしてはこんなものか。ちなみに、なぜそんな名前がついたかというと、ピークの標高1,492mから来ているとの説明があった。つまり「1492年=コロンブスの新大陸発見の年」。勉強になるね。 笑
戻って山頂の近くにある白山神社奥宮神社へ立ち寄ってみる。小さな祠が設置されていた。祠のところにはなんと登山者向けに御朱印が置かれていた。御朱印集めの趣味はないが、登山のご褒美として頂けるなんて、とても貴重で嬉しいサプライズだ。一枚いちまい思いを込めて大事に描かれている。有難く、1枚をザックに仕舞い、来た道を折り返す。
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