行程・コース
天候
雨
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
道の駅(7:10)安神山(7:55)鷲ヶ頭山(8:50)入日ノ滝(9:30)歩道(10:00)大山祇神社(10:10)道の駅(10:20)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
10年も前、海洋協のメンバーとして工事現場の安全点検に来たことを思い出しながら、初めてのしまなみ海道を走り、22時頃、大山祇神社前の道の駅の片隅にテントを張って眠る。3日振りに温泉に入って行動12時間の疲れを解した積りだったのだが、体の興奮が治まらず寝苦しい夜を過ごしていると、4時過ぎに雨が降り出す。
テントを畳んで車の中へ移動して寝直す。今回のモコは、後席を倒すと平坦な荷物スペースとなるのは他の軽自動車と同じだが、助手席もほぼ水平に倒せるので体を伸展して寝ることが出来る優れ物だ。
ゆっくりと9時まで朝寝する。「天気予報通りだなあ。昨日頑張って良かった」と、雨音を聞きながら記録を整理したりして時間を潰す。昼過ぎに雨が止んで上空が明るくなる。「山頂まで1時間半だから、登れるかも知れない」と急遽着替えて食料などをザックに詰めて準備している間に再び雨となり、「ちょっと泥縄だよなあ」と苦笑いして登るのを止め、手持無沙汰な1日を過ごす。
翌6日、夜半に雨が止む。「雲が厚いけど、降っていないから登ろう」と決め、ザックにヤッケと傘を収めて固い体で歩き始める。
大山祇神社にお祈りして安神山わくわくパークへ上がり、幅1m前後のコンクリート舗装の遊歩道に入る。斜路には滑り止めの小石を埋め込んであるので安心感があるが、落葉や枯葉が散乱して伸びた木の根が道を横断する惨状で、「勿体ない。せっかくの宝も持ち腐れだ」と惜しむ。正面には安神山や大岩が見上げられ、鷲ヶ頭山頂も見えている。大山祇神社の鋭角の屋根の先に市街と宮浦港が広がり、島影がガスに浮かんでいる。足元の山肌は焼けて黒く、山火事で木が燃えて遮る物が無くなったことに気付く。雨が降り出したので傘を差すが、安神山が近付くと夏草が道を覆って「また濡れるのか」と気が滅入る。竜王社の後の安神山三角点を確認して一息入れ、先へ進む。
P300の大岩に登ると、遊歩道が万里の長城宜しく尾根の背に続いているのが見える。間もなく雨は止み、林道を横断してウルシやヤマモモが目立つ遊歩道を急登して電波塔の建つ鷲ヶ頭山頂に着く。奥に在る三角点の横には石が積み上げられ、木や草が生えて自然の地形と見紛いそうだ。
一息入れて下山に移る。往路を林道まで下り、福山山岳会の道標に惹かれて入日ノ滝への道に入り、電柱の立つ無立木の尾根を下ると思い掛けない桔梗の花と出合って喜ぶ。尾根が尽き、大岩の所で左に折れるとシダが繁って道を隠し、腰で押し分けて慎重に踏跡を追う。右へ折り返して小沢を横断し、沢形に入って下ると入日ノ滝の前に飛び出す。
滝水で喉を潤し、少し下って自然林観察路に入り、荒れた道をぐるっと歩いてわくわくパークへ戻り、雨の中、大山祇神社の三千年大楠に目を見張る。








