行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
ナキ沢口(5:35)鉄橋(585m/6:00)P974(7:10)未丈が岳(9:25~10:00)泣沢(585m/12:30)駐車場(13:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
徳島空港のレンタカーを予約していたのだが、3日間で唯一の晴れの日の予報が雨に変わったのでキャンセルし、「この週末は3日間静養か! 年内の千山踏破が怪しくなるなあ」とがっかりする。
「東京は天気が良さそうだから、日帰りで何処かへ登ろう」と考えているうちに、「中越は夕方まで降雨確率30%だから、未丈が岳に登れるかも知れない」と気付き、「雨だと沢の渡渉がヤバいけど、昼過ぎには下山出来るだろう」と計算して決断する。
自宅をnew carで出発し、「星が見えているけど、無駄足にならないように朝の天気を見極めてから小出まで行こう」と土樽PAで眠る(22:00~4:00)。
小出ICで降りてシルバーラインを走り、トンネルの戸を開けてナキ沢口広場に出ると、谷間の上空を朝の澄んだ空気が満たしている。「1日持ちそうな良い天気だ」と喜んで出発する。
小沢を横断し、泣沢の流され掛けた丸木橋を左岸へ渡ってトラバース道を行き、三又近くで川原へ降りて飛び石伝いに右岸へ渡って鎖場を上がり、200m歩いて黒又川に架かる赤い鉄橋に着く。沢靴を履き換え、補助ロープをデポしてから尾根に取付く。
T君が「道が判り難く、マムシが多い」と言っていたので道に覆い被さる草木を払い除けながら歩くが、朝陽が正面から射して足元が見辛い。尾根には五葉松の大木が繁り、エネルギー漲る幹を見て力を貰い「標高差1,000mだから、1時間に350m登ればOKだ」と戦意を高めるものの、暑さの所為かピッチが上がらずP974の手前で1本目を立てる。
遭難碑の立つP974に立つと、逆光の中に裾を広げた未丈が岳が大きく見上げられる。上空には早くも高積雲が出ており、「やはり、半日後は雨か!」と気が急く。松の木ダオへ下り「あと2ピッチだ」と長い登りに掛かると、汗が噴き出して上半身とザックの背はビチョ濡れになる。雨に遇う確率が高いのでザックには雨具のズボンと傘、替えシャツを入れているが、凍らせたテルモスも持参したのは大正解だ。
標高1,260mで2本目を立てて進む。谷側へ傾いた所や張り出した小枝が多くなって登山道は徐々に歩き難くなり、山頂が近付くと笹も現れる。木の下を潜り、笹を分けて左へ折れると山頂の二等三角点がちょこんと姿を現す。
360度の眺めを楽しむ。丸山岳を探し出し、毛猛山と守門岳を確認して駒ヶ岳から中ノ岳、荒沢岳と懐かしい山々を辿り、遠くに霞む双耳峰の燧ヶ岳に気付く。丸山スキー場のゲレンデも見えている。
車に戻る頃には雷鳴が始まり、大型テントの主(親子三代)が釣りを切り上げて戻って来る。トンネルを出ると路面からもうもうと湯気が立ち、小出へ下りる頃には本降りとなって六日町では車の運転に危険を感じる程の土砂降りとなる。



