タカネビランジ咲く鳳凰三山

日帰り

薬師ヶ岳、観音ヶ岳、地蔵ヶ岳（南アルプス）

2022.08.01（月）～2022.08.02（火）

パーティ： 1人 (えいちゃんさん )

えいちゃんさん

行程・コース

天候

初日：曇り、２日目；晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他：【行き】甲府より広河原行バスで夜叉神峠で下車
【帰り】広河原より甲府行バスで終点で下車

この登山記録の行程

【1日目】
夜叉神峠登山口(10:29)・・・夜叉神峠(11:38)[休憩 20分]・・・杖立峠(13:21)[休憩 20分]・・・苺平(15:25)[休憩 15分]・・・南御室小屋(16:14)

【2日目】
南御室小屋(05:53)・・・薬師岳小屋(07:12)[休憩 10分]・・・観音岳(08:15)[休憩 25分]・・・アカヌケ沢ノ頭(10:15)[休憩 25分]・・・高嶺(11:27)[休憩 10分]・・・白鳳峠(12:30)[休憩 30分]・・・白鳳峠入口(15:31)[休憩 10分]・・・広河原(15:56)

コース

総距離: 約16.5km

累積標高差: 上り約2,034m; 下り約1,900m

コースタイム: 標準12時間15分; 自己13時間3分; 倍率1.07

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

変わりやすい天気が続く。この日は元々別の山に日帰りで行く予定にしていた。しかし、朝の天気でテント泊出来そうなので、急遽行き先を変えて、鳳凰三山に登った。７年ぶり３度目のルート。１日目は曇りだが展望のないルート。２日目は快晴で展望の良いルートで丁度良かった。
荷物重量11.4kg １日目登り標高差1140m 、２日目登り標高差420m 下り標高差1315m
【１日目】
夜叉神峠バス停からスタート。夜叉神峠までは１時間程度の登り。夜叉神峠の先に夜叉神峠小屋があり、ここに夜叉神峠の標識もあるので、こちらを峠と勘違いしそうだ。ここからは晴れれば北岳が良く見えるがこの日は曇り。ここから先は、やや緩くはなるが、針葉樹林帯の長い登りが続く。途中のベンチまでで峠から１時間くらい。杖立峠までは１時間半程度。杖立峠の先で、休憩中に子鹿が近くに寄ってきた。好奇心旺盛で3～4ｍくらいの距離まで近づいて来た。少し離れた場所で母鹿が心配そうに見守っていた。休憩10分の間の幸せな時間だった。
その先も緩い長い登りが続く。苺平までは夜叉神等から標高差1140mであるから徐々に効いてくる。苺平からは南御室小屋まで下り基調となり30分程度で到着。テント場は平日なのですいていた。遠くで雷が聞こえていたが、雨は降らずに済んだ。
【２日目】
２日目は快晴。小屋脇の水場のおいしい水を補給してスタート。１リットル持って行ったが、思いのほか暑く、やや不足気味だった。
最初は樹林帯の登り。砂払岳付近で樹林帯を抜け、北岳など周りの展望も素晴らしい。そしてここで、最初のタカネビランジ。タカネビランジは、このあたりの固有種。地蔵岳の先あたりのまで稜線にあちこちで咲いている。薬師岳小屋を過ぎて薬師岳山頂へ。広い山頂からは白根三山（北岳、間ノ岳、農鳥岳）や塩見岳、仙丈ヶ岳など南アルプスの山々が良く見える。
次いで観音岳へ。鳳凰三山最高峰の2840m。南アルプスの山々はもちろん、八ヶ岳連峰や、振り返ると富士山も良く見えた。北側には甲斐駒ヶ岳も見える。
その先少しアップダウンが大きくなり、赤抜沢の頭から、地蔵岳のオベリスクの手前、賽の河原まで寄り道。ここのお地蔵様の脇にもタカネビランジが咲いていた。
次は高嶺。この登りは岩も多く、疲れも出てくる頃できつい。山頂からは３６０度の大パノラマ。鳳凰三山にここを加えて鳳凰四山と呼んでも良いのではないか？登りはここまでで、後は広河原まで1300mの下り。白鳳峠からの最初の30分は岩稜帯の下りで、日差しが暑い。３０分ほど下ると樹林帯に入るが、下りの傾斜はきつく、梯子が５か所連続する場所もある。車道沿いの登山道入り口まで、傾斜の厳しい、長い下りが続く。最後の最後まで急な傾斜が続く気の抜けない下りでとても体力を消耗する。山と高原地図ではコースタイム２時間となっているが、２時間半見ておいたほうが良い。ここは３回通っているが３回ともそのくらいかかっている。南御室小屋の人の話では、バスの時間に間に合わずあせって下って亡くなった人もいるとの事。
この日は余裕を持って朝6時少し前にスタートしたので16時少し前に広河原に到着した。バスの時間の45分前に到着したので気持ちの余裕はあったので良かった。しかし、暑くて水が不足気味で、広河原のビジターセンターに到着すると、すぐ横にある湧き水をがぶ飲みした。
体力もいっぱいいっぱいだった。