行程・コース
天候
1日目 晴れのちくもり 2日目 くもり時々晴れ
登山口へのアクセス
バス
その他:
甲府-広河原線
この登山記録の行程
【1日目】
夜叉神峠登山口(06:13)・・・夜叉神峠(07:14)・・・杖立峠(08:27)[休憩 7分]・・・苺平(10:07)・・・南御室小屋(10:41)[休憩 41分]・・・砂払岳(12:02)・・・薬師岳(12:18)[休憩 20分]・・・南御室小屋(13:20)
【2日目】
南御室小屋(06:28)・・・苺平(07:05)・・・辻山(07:20)・・・苺平(07:31)・・・杖立峠(08:43)・・・夜叉神峠(09:54)・・・夜叉神峠登山口(11:07)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
夏山テント泊の季節到来。いきなりの北岳はちょっとハードルが高いかと、まずは鳳凰山へ。
夜叉神(やしゃじん)峠登山口にはトイレ・水場あり。美しいカラマツ林の中をゆるゆると登って行くと白根三山の眺めがいい夜叉神峠に到着。夜叉神峠小屋は営業しており(翌日は休業していた)、テント場もある。しばらく気持ちのいい樹林帯を歩いて行くと、崩落した急坂を上がる所が二ヶ所ある。ロープでもあればいいが、崩れているからと別方向に進まないよう、とくに下山時には注意を。ややこしいのはそこくらいで、あとは標準的な登山道。辻山・大西峰への十字路となるいちご平から南御室小屋までは意外と下って行く。
明日は荷揚げ日なのにヘリは飛べそうにない天気、と小屋番さん。ならば明朝に予定していた鳳凰山を本日決行することに。手早くテント設営し、サブザックで出発。
樹林帯を抜けると砂払岳で眺望が広がるはずなのだが、早くもガスが上がってきている。鞍部の薬師岳小屋を通過すれば、ほどなく薬師岳の広い山頂に到着。北アルプス燕岳にも似て、花崗岩の様々な形をした奇岩が林立し、斜面では細かな砂礫に足を取られることも。それにしても何故こんな山の上に広大な砂場があるのか。濃霧でホワイトアウトしてしまわないのか。誰も居らず誰も来ない山頂から、みるみるガスに覆われて行く観音岳を見やる。本日の折り返し予定地点は「賽の河原」、なんだか冥途に向かって進んで行くような気分になってきた。きょうはもう戻ろうかと踵を返すと、幻のように巨大な富士の影が迫っていた。
テントに戻り、日陰でのんびり過ごすのがこのうえない楽しみ。麓のキャンプ場でもできるって? がんばってここまで来たんだぞという特別感がいいのだ。夕空を見上げ、明日はゆっくりめの下山とするか。もと来た道を戻るだけではつまらないので、辻山に寄り道してみることに。いちご平からくねくねと、薄いが整備済みの登山道を15分程で樹木に囲まれた三角点に到達。左手へ30秒、すると突然視界が広がり、西側の眺望がよい広場に飛び出す(写真あり)。
下山後バスで広河原へ移動し、いよいよ明日は北岳に登頂する予定・・・だったのだが、どうも体が重く、同じ道を下山するのに昨日の登りより時間をかけてしまう。寄る年波のほかに思い当たることがある。2週間前に3回目のコロナワクチン(モデルナ)を接種した。翌日は38度まで発熱し、倦怠感と腕の筋肉痛が3日続いた。この副反応が影響していたのではないだろうか。久しぶりのテント泊で寝返りを打とうとして背中に鈍痛を覚え、今回の北岳登山は取り止める決断をした。