一昨年に青木鉱泉から鳳凰三山を周回した際スマホの充電不足の電源OFFでYAMAPで観音岳と薬師岳のピークが取れてなくて彼女がピークを取りに行きたがるじゃあ夜叉神峠コースで行くか毎回芦安でバスに乗るのに苦労するので夜叉神ヒュッテを素泊まりで予約するけど新潟出張が入って早く着けるので夕食付きにする
1155に工場を出て116号を走り西山ICから北陸道上越JCT上信越道更埴JCT長野道岡谷JCT中央道と走る韮崎の対面通行の渋滞でロスして韮崎ICで降りて昇仙峡グリーンラインで韮崎インター西を左折して韮崎駅東口に着いて1515ロータリーに停めると彼女がキャリーを引いて乗り込むお昼まだでしょう？宿の夕食でいいじゃない駅南のガードをくぐって前に泊まったホテルの前を通って釜無川の東の土手を南下して船山橋甘利山公園線韮崎南アルプス中央線のコンビニに寄って飲料と行動食を買い込んで南アルプス街道を登ってもう人気のない白鳳会館の前を通ってすぐかと思うと10分以上かかってようやく夜叉神ゲート前に着く1607道の右側の駐車スペースは8割くらい埋まってるヒュッテをちょっと過ぎたスペースに停めて荷物を抱えて車を降りると彼女はヒュッテの左正面ではなく右手の入口に入るまあいいかと後を付いて入口で靴を脱いでいるとご主人が荷物はそのままで正面の入口で受付してくださいそうだよな彼女はさっさと教わった部屋に入ってしまい僕は受付でチェックインする夕食は1730明日の朝食は弁当清算は夕食後食事前にお風呂に入ってくださいと家族風呂にしても結構ですと言われて部屋に入ると6畳で奥にエアコンとザック置きの棚しかないシンプルさ荷物を片付ける間もなく彼女が風呂に行くわ部屋の鍵は？内側はかかるけど鍵を預かってない後から行くから入っておいでと部屋で明日の準備をしているとノックと同時に女将さんがお茶とお茶菓子を持ってくるお茶を飲みながら持ってきた今朝の朝刊を呼んでいるとまたノックと同時にご主人が入ってきて明日の朝はどうしますか？山梨交通の配車次第でバスが少ないと乗れないかもしれませんもう本数絞ってるらしいです乗合いタクシーの料金がバスとほとんど同じでいいですよゲートは早めに空くので0510くらいに外に出れば乗れますからと教わって5分もたたずにまたノックで電話して予約しておきました同じ会社なので名前を言えばどれかに乗れますと手配までしてくれる彼女が風呂から上がってきて入れ替わりに僕が風呂に行って手早く済ませて部屋に戻る分厚い敷き布団を敷いて山小屋とは違うねと夕食の時間になるので受付脇の食堂に行くとテーブルに用意が出来ている席に着くと年配のソロの男性客が入ってくるどうやら今から日帰り入浴らしい夕食はトンテキ天ぷら酢の物ふろふき大根車エビ塩焼きグラタン鍋物漬け物デザートと豪華どれも美味しくて芦安で泊まるよりいいかも隣のテーブルに男性ソロが着いて今日の宿泊は3人か食べている間にさっきの年配男性は助かりましたと帰っていく女将さんが明日はどちらに登るんですか？広河原から鳳凰山縦走で降りてきます白鳳峠ですね急登で大変らしいですよ2ヵ月前にも登ってますから15時ころには降りて来れると思ってなどと話してご馳走さま宿泊料を清算していらない荷物を車に仕舞いに行くと夜空に満月が掛かっている13夜とか言ってたか部屋に戻るとまたノックと同時にご主人が入ってきて明日の弁当を置いていく部屋にはテレビも無いし廊下に雑誌漫画はあるけど読みたくもないしで歯磨きして19時ころには寝たかな
朝は0400にアラームで起きる9時間も寝たか(笑)昨晩受け取った弁当はレジ袋に入っていてパックのお茶とゼリー飲料も入っている弁当は鳥そぼろか何かで固くなった大量の飯(笑)苦労して食べ始めると彼女は廊下のレンジでチンして食べる苦労して食べて山服を着て足裏にテーピングをして片付けして部屋から出でるとご主人はもう起きている山靴を履いて下駄箱を見ると昨晩の男性ソロはもう出立している建物を出ようとするとソロの兄ちゃんが入ってこようとして僕らを見てためらって戻っていくご主人はああやって勝手に入ってトイレ使う人がいるんだよねと愚痴をこぼすお世話になりましたと宿を出て0510ぴかぴか光っているゲートに歩いて監視員におはようございます登山ですか乗合タクシー待ちですその辺に止まりますのでお待ちくださいと下からもうワンボックスが上がってくる1台目に向かうと2台目から予約のお客様はこちらですと声がかかるリアゲートにザックを入れて一人1500円を払って乗り込んで空いている一番前の席に座る女性ドライバーが山岳協力金の領収書ですと渡そうとするので結構ですというと他の客も受け取らないので苦笑いしてここに置いておきますとテーブルの上まもなくゲートが空いて走り出すと寒いですか？後の席のおばさんが寒いです26℃設定して暖房を入れるあの光っているのは北岳山荘ですってまだやってるの？小屋締め前で食事が出せないってふざけたこというのでキャンセルしたっけ暑くて汗かいてきたので暑いんだけどと言うと暖房を切られて寒くなるともうすぐ到着ですと広河原0550真っ先にインフォメーションセンターに駆け込んでトイレを使って外に出ると行列が出来ている靴ひもを結び直していると彼女も出てきてさあ歩こうかと出発する0600辺りは山影でまだうす暗い僕も彼女も長Tにフリースを重ねている左の北岳登山口を通過して右手の法面を覆っている金網に開いた白鳳峠登山口に入ると0612樹林帯でさらに暗くなる岩と根っこの急斜面をちんたら登りだすと10分ほどで汗が噴き出して彼女も僕もフリースを脱ぐ鉄梯子がいくつも続くあたりを過ぎると植生が代わり幹が白い木々ばかりになってやまなしの森林100選白鳳峠のシラビソ林の看板が置いてあってそのすぐ先で岩の涸れ沢が始まり視界が一気に開けて0742振り返ると北岳だろうか山頂に白く雪をまぶした山が朝日に照らされている涸れ沢の左の端を歩いていくと後からうーわぁうーわぁと大きく奇声が聞こえてくる後から誰か来た？早いわね多分路線バス組だろうから数分差を詰められたそれにしても奇声が気味悪くおかしな奴だと嫌だよねとスピードを上げると奇声は遠ざかる涸れ沢の左端からトラバースして右端に入って入口が分かりにくいハイマツの間を抜けると白鳳峠0811突き当りを右に折れて下向きに生えたところどころ槍のように折れた幹が突き出したハイマツの間を進んで高嶺0856ようやく山影から出て日に照らされて一気に暖かくなる4分休憩して先に進むと地藏岳のオベリスクが見え始めてその手前からの一帯の山肌の色が白く足元の高嶺の山腹の岩の色とはまるで違うのが分かる数分進むとその先の地点から山肌の色が変わって露出した花崗岩の一帯に切替わりハイマツも紅葉したカラマツになって全体が明るくなる近づくオベリスクを見ながら歩いて赤抜沢ﾉ頭0945ここまでは誰とも会わずに登ってきたのがここに来ると大勢が岩の上で休んでいる青木鉱泉から？一昨年はあちらからは3組程度だったのにねコロナだったから？地蔵ヶ岳に行く？あっちは軌跡取れてるからいいわよ一休みしようとザックを降ろしてコンビニパンを食べて9分休憩観音ヶ岳に向かって歩き出す彼女と先頭を入れ替わるとなによ！と大声が上がるザックが開いてるじゃないなにか落してない？とザックをまさぐるとフリースがない落したのよと引返すと後から着た男性3人組が立木に掛けておきましたよ礼を言って100mほど引返すとぶら下がったフリースが見つかる良かったねと先に進む白い砂に埋もれた花崗岩の奇岩と紅葉したカラマツの黄色のコントラストに歓声を上げながら歩くと岩を乗り越えながら歩いている途中ですれ違ったソロ女性が後の彼女に声を掛けるあ～！なんだろうと思うとSNSでフォローし合っている相手らしいあなたを見て気になって私を見て気付いたらしいのよ鳳凰小屋からのショートカットの当たりでさっきの3人組を抜いて少々の傾斜を登っていくとピークの左手に着いて岩をよじ登り観音ヶ岳1035その先はもう高低差はなくてさくさく歩ける前回はずっと富士山が見えたのにね北側からはガスが上がってきて南には分厚い雲が掛かっていて富士山は見えそうもない間もなくで薬師ヶ岳1057前回はここにも大勢いたのに2～3人しかいない山頂を通過するとすぐに赤い屋根が見えてきて薬師ヶ岳小屋1101これから長い下りが続くから休んでいこう予定だと16時前着だから後5時間？左手のベンチにザックを降ろすと中年のご夫婦が荷物の片付けをしているコンビニパンを食べて11分休憩して出発するとすぐにわずかな登り斜面を上がり砂払岳1116ようやく到着したのかソロの爺さんがひいひい言いながら登ってくるそのまま樹林帯に入って緩い下りの登山道を速足で下ると南御室小屋1145さっきの薬師ヶ岳といいこの小屋といいバラック感が否めない給水する？もういらないわよと通過する登山道はところどころ石が多くなるものの歩きやすい辻山の軽い登りを過ぎて苺平1201辻山に登るとパノラマが見えるらしいあたりにはどんぐりから芽生えたのか幼木が下草のように密集している途中の何か所かに鉄製の低い櫓があってその周りに大勢の登山客が休憩している登山道ではすれ違わないのにこんなに休憩しているってこいつら登らないのか？下りの傾斜が強くなると高低差を生かして小走りになって少々傾斜を登って杖立峠を過ぎると1251また傾斜を生かして小走りすると多少傾斜が強まって笹原を抜けて夜叉神峠に着くと1329夜叉神峠小屋があるこの尾根には3つも小屋があるのかその先で尾根道を左に折れて14時過ぎには着くね降りても食べるところないから夜叉神ヒュッテで食べようよと話していると後から僕を押しのけて猛スピードで走り出すえっ？誰がきた？振り返るとネイビーの服を着たソロの姉ちゃんが猛スピードで追い抜いていくので仕方なく追いかける姉ちゃんは僕らのような小走りじゃなくて本格的な陸上走り彼女は追いつかれてなるものかとさらにスピードを上げて引き離そうとするぼくも陸上走りして追いすがるとコーナーでソロ姉ちゃんに道を譲られるどうぞどうぞと譲ってしんがりに付き3人が一列になって猛スピードで駆け降りるどういうわけか最後のコーナーでソロ姉ちゃんに順位を譲られて彼女僕の順で登山口に着く1351ソロ姉ちゃんはスピードダウンして何十秒後かに降りてくる登山口は夜叉神ヒュッテの30mほど手前でそのままヒュッテに入ると女将さんがいて昼食食べられますか？大丈夫ですよと昨晩の夕食の席に着いて峠のソースカツ丼を二つ頼むご主人も出てきて早いですねコップに入れてくれる冷たいお茶を何度か飲み干して今朝の乗合タクシーはちょうど良かったですか？6時前には広河原に着きました飲み足りなくてノンアルコールはありますか？と1本頼んであっという間に飲み干すソースカツ丼はご飯にキャベツを敷いてマヨネーズを掛けてその上に薄いカツを載せたものマヨネーズかよと思うとこれがなかなかカツとマッチしてがつがつと食べ始めるさっきの姉ちゃんはバスの時刻で急いだの？と見るとバスは1440だか走って降りるのが趣味なの？とさんざ悪口言っていると姉ちゃんが玄関のガラス越しに覗いていく入らないんだ時間持て余してるのよ美味しく食べ終わってバスより早く出発しないと席を立ちご馳走さまでしたと宿を出て車で装備を解いているとソロ姉ちゃんは先の公衆トイレに入っていく車に乗り込んで1430 Googleの案内で走り出す芦安を過ぎて南アルプス街道から飯野新田白根線を通るコンビニに寄れないまま白根ICから中部横断道双葉JCT中央道と走る覚悟していた小仏トンネルの渋滞は土曜日だからか大したことなく通過するとGoogleは高井戸経由から圏央道経由にルートを変更する八王子JCT圏央道鶴ヶ島JCT関越道と走り大泉JCT外環道戸田南ICで降りて無事到着する
夜叉神峠ルートは一度歩いてみたかったのと夜叉神ヒュッテが前泊にちょうどいいので歩いてみた長大な尾根道は難しいところも危険なところもなくて長いだけの初心者向けかソロ姉ちゃんみたく走るのにももってこいでも今回に限っては断然青木鉱泉ルートの方が人数が多かったろうな歩きながら広河原山荘に一泊して小太郎山に登ってから鳳凰山に回れば百高山を消化できたのにプランを間違ったとしきりに悔やむでも高嶺から薬師ヶ岳までのルートは景色が素晴らしく富士山が見えれば満点だったけどそれでも甲府の街並みも見えて絶景続きで歩いてこれてとても楽しかったさて来週はラスボスの聖岳だねありがとうねまた来るよ鳳凰山