行程・コース
天候
初日:快晴、稜線はガスと風、夕方雷雨、2日目:快晴のち薄曇り
利用した登山口
登山口へのアクセス
その他
その他:
奈良田駐車場(無料)を利用。
往路:奈良田湖0530発~広河原0620着(バス、1400円)
復路:駐車場まで徒歩
この登山記録の行程
【1日目】
広河原(06:40)・・・白根御池小屋(08:32)[休憩 10分]・・・小太郎尾根分岐(10:25)[休憩 10分]・・・北岳肩ノ小屋(11:05)[休憩 50分]・・・北岳(12:33)[休憩 51分]・・・北岳山荘(14:15)
【2日目】
北岳山荘(05:05)・・・中白峰(05:38)[休憩 3分]・・・間ノ岳(06:32)[休憩 20分]・・・農鳥小屋(07:34)[休憩 15分]・・・西農鳥岳(08:37)[休憩 5分]・・・農鳥岳(09:17)[休憩 30分]・・・大門沢下降点(10:17)[休憩 3分]・・・大門沢小屋(12:17)[休憩 40分]・・・吊橋(森山橋)(14:45)・・・奈良田第一発電所(農鳥岳登山口)(15:18)・・・奈良田(15:45)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
北岳・間ノ岳の先の稜線を目指して白根三山縦走。
奈良田駐車場に駐車し始発バスで広河原へ。快晴だが山頂部のみ雲がかかる天気、今年の夏山は天気予測が難しい。3日分の食料で重いはずだが、前日の温泉三昧が効いたのか足取り軽く白根御池、草すべりの九十九折も淡々と登る。7月初めはミヤマキンバイで溢れていた斜面は今はマルバダケブキの天下。小太郎尾根分岐で稜線に出て、ガスの中に突入、汗冷えで寒いくらいだ。肩の小屋で防寒にレインを羽織ってからランチ、蒙古タンメン中本のカップヌードルの辛みと旨味が滲みる。
ガスが晴れそうもないがとりあえず山頂を目指して出発。タカネマンテマ、イブキジャコウソウ、ミヤマコゴメグサ、そして山頂にはシロバナタカネビランジ、初夏とは異なる花達が迎えてくれる。山頂で天候待ちをしながらココア休憩、1時間ほど待ったがガスは晴れず展望は明日に期待して北岳山荘へ。下山路もお花畑で何度も足が止まってしまう。ガスが切れ始めたので展望のよい下段のテント場に設営しお昼寝。夕方雷雨となるが日暮れ前には上がって満月近い月明かりと甲府の灯りが幻想的な夜。レトルト中華丼を具にした塩ラーメンを食して就寝。
寝袋から出がたい寒い夜明け、夜間テントを揺らし続けた強風のおかげか珍しく結露のないテントを撤収し、雲海、朝焼け、富士山の絶景をしばし眺めてから朝日の中を中白根、間ノ岳へ。緩やかな登りだが起き抜けなので足が重い。やや風の強い間ノ岳の岩影で朝食休憩、この先は未踏ルートだ。農鳥小屋まで大きく下って振り返ると間ノ岳の膨大な山体が際立つ。西農鳥岳への登り返しは急だが短く、淡々と登って山頂、そこからトラバース気味に岩場を進むと農鳥岳。北岳や南アルプス北部の山々と、塩見、荒川など南部の山々、そして富士山に囲まれた絶景の山頂だ。ここで国内3000m峰23座(27座)完登。コーヒーとパイナップルケーキでお祝い。
当初計画では大門沢小屋にもう1泊予定だったが、12日は夜半から雨予報なので今日のうちに奈良田まで下りることに変更。大門沢下降点の味わい深い標識で稜線に別れを告げて、灌木の急斜面を下る。三山縦走のメインルートの割には道が細くとにかく急で、時折小休止をしながら下るが、これを登るのは大変そう。大門沢の崩落地の脇を通る箇所は斜面が乾燥でざれて今にも谷側に滑り落ちそうで緊張、その後は緩やかなトラバースをしばらく進んで大門沢小屋着。絶品のざるうどんを注文し、有り余る食料からソイハンバーグ缶詰めを開けてランチ。目標の13時前には小屋を辞し、沢沿いを何度か渡渉して樹林帯を進む。何となく、茶臼小屋から畑薙大吊橋への道を彷彿とさせるルートだ。吊り橋を2本過ぎて林道を下ると間もなく第1発電所で車道に合流、あとはのんびり駐車場に戻る。
女帝の湯で日帰り入浴し、庭先で三ツ矢サイダーを飲み、奈良田湖にかかる吊り橋を渡ってここが笹山ダイレクト尾根の登山口かと思ったりと、夕暮れの集落をぶらぶらしてから帰路に着いた。
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