行程・コース
この登山記録の行程
一ノ沢登山口(03:36)・・・王滝(大滝)ベンチ(04:32)・・・常念小屋(07:17)・・・常念岳(08:51)[休憩 22分]・・・常念小屋(09:57)・・・王滝(大滝)ベンチ(11:46)・・・一ノ沢登山口(12:35)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今秋最高の好天が続く予報となり早くから登頂したいと思っていた常念岳に登ることにしました。登山口は常念岳のほぼ真東にある一の沢登山口と決めていました。ところが当日県道25号線を北上して国営アルプス公園入口まで来た時に常念岳の標識があったため左折してしまいました。途中にも常念岳登山口10kmの標識もありそのまま進みましたが、カーナビと地理院地図との整合性がありません。登山口まで5km程手前で今進んでいる登山口は常念岳の南東方向にある三股登山口であることに気付きました。急いで引き返して県道に戻り再び北上すると一の沢合流した烏川を渡るとすぐに常念岳登山口の標識がありました。この影響で一の沢登山口手前1.1kmの位置にある駐車場に着いたのは3時10分過ぎでした。駐車場はほぼ満車状態でした。
身支度をするとすぐにヘッドランプの明かりを頼りに登山口へと向かいました。舗装道路を急ぎ足で進んで3時36分に登山口に着きました。その後は一の沢の左岸にある登山道を進みます。途中数か所の支沢を渡渉しますが、丸木橋が設置されていて渡渉に支障はありませんでした。登山道は花崗岩が混じり途中何か所も水の流れている場所がありました。勾配は緩く爽快に歩を進めました。一の沢の沢音は物凄くて普段は賑やかなクマよけ鈴の音もかき消されてしまうほどでした。
最初のチエックポイントの王滝ベンチでコースタイムをメモしていると後続のヘッドランプの明かりが登ってきました。その方に先を譲ってからランプの光を追いますが、健脚のためにドンドンと引き離されました。ところが暫くして右から大きな涸れ沢に出ました。涸れ沢の上部でヘッドランプが右へ左へとサーチしている様子が窺えました。涸れ沢に出た場所の灌木に目印のテープがありましたので、この林縁を登って行かれたようでした。涸れ沢に大きな石が無数に転がっていましたが、ヘッドランプの明かりで照らしてもペイントの目印は見つかりませんでした。
思い切って涸れ沢の対岸まで進みサーチすると、くたびれた木製階段らしきものが見つかり、その先の灌木にテープが見えました。「登山道はここですよ」と大声で知らせてあげました。帰路にこの場所を通過した時は対岸のテープが見えましたの問題はありませんでしたが、夜間や濃いガスが発生している時は道迷いの恐れがあるので、涸れ沢の石にペイントが欲しいと思いました。
大滝ベンチから先も緩やかに登って1時間ほどで笠原沢出合で木橋を渡り、さらに一の沢の木橋を渡って今度は右岸の登山道を緩く登ります。この手前で再び健脚の方とその後続の方に先を譲り、30分程で再び左岸に渡り、いよいよ急登の始まる胸突八丁に着きました。木段が交わる急登ですが距離は長く続かず胸突二丁といったところでしょうか。ここを登りきるとフラットに近い巻道になりました。20分余りで最終水場に到着しました。
最終水場から常念小屋のある常念乗越までは急登の連続です。第一ベンチ、第二ベンチそして第三ベンチに常念小屋までの距離800m、500m、300mが記されているので、これを励みに登りましたが、今回はいつものように足が上がりませんでした。途中で常念岳の展望がきく場所がありそれが支えにもなりました。
喘ぎながら鉛のように重い脚を引きずって7時17分に常念乗越に到着しました。山頂標柱の後ろには、我が目を疑う光景が広がっていました。槍が岳方面から穂高連峰方面まで、これまで見たどの画像や写真よりも美しく威厳に満ちてそびえていたからでした。休憩することなくそのまま常念岳のガレ場の登山道にとりつきました。こちらもかなりの急登ですが、目の前の槍から大きく落ち込む大キレットそして穂高の峰々に元気をもらい8時51分に常念岳山頂に到着しました。
山頂は360度の大パノラマに感激した登山者たちで溢れていました。私もこの贅沢な山頂からの眺望を堪能しながら遅い朝食を楽しみました。
下山後は国営アルプス公園から三股登山口方向に2km程先にある、ほりでーゆ四季の郷で汗を流し豊科市街に何軒もある鰻屋さんの1軒でうな重をいただいて常念岳の山行を締めました。


























