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(権衛尾根北面探索)小雲取山(岩茸オキ尾根)ワンデイハイク

権衛尾根、小雲取山、野陣尾根(富田新道)、岩茸オキ尾根、東日原バス停( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

曇りときどき晴れ、風なし。

登山口へのアクセス

その他: 行き_
立川に前泊して05:06~06:55東日原バス停
帰り_
東日原バス停17:30~20:04新宿駅

この登山記録の行程

(丸ガッコ内は地理院地図の表記、coは標高、地点名称はおもに吉備人出版の「登山詳細図」から)
.
07:13~東日原バス停をスタート
09:07~二軒小屋尾根乗越し~09:28
09:33~大雲取谷を渡り権衛尾根にとりつく
10:25~(P1560)~10:39
10:48~(P1580)の250m先から北面を下降し探索開始
13:00~唐松ノ大クビレ(P1845の西200m)に上がる
13:14~小雲取山~13:32
14:03~サワラノ平(P1708)で岩茸オキ尾根に入る
14:28~(P1415)~14:38
15:30~大雲取谷に降りる
17:24~東日原バス停フィニッシュ

コース

総距離
約26.1km
累積標高差
上り約2,488m
下り約2,484m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

権衛尾根北面探索の2回め。横から上がる途中で見かけた平面を「むかしの道型だ!」と思いこみ追いかけようというのだから、記録者もそろそろ焼きが回ったかもしれない。
岩茸オキ尾根は予習せずに降ったが要注意。久々にシビれる思いをした。
.
〇 権衛尾根北面探索
権衛尾根P1560の先から北面を降り、ピッタリと道型と思いこんでいる平場に着く。順調にいったのはそこまでで、昨年11月06日に出会ったときと同様に20mほど歩くとあいまいになってしまう。何条も走る獣道をたどりながら注意深く周囲を観察したが、ふたたび道型と思われる平坦に出会うことはなかった。古いテープ、せめて空き缶や残置ワイヤーロープでもみつからないかと期待するも、人工物はなにもなかった。
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本件に関しては思いあまってコンタクトをとったことのない大先輩にメールでたずねてみた。結論としては詳細不明、資料としてつけてくださった昭和の権衛尾根みちの記録を読んでも、径路が尾根上なのか山腹道なのかはっきりしない。周辺はいちど人の手が入っているので、作業道の「部分」である可能性も否定できない、とのことだ。
権衛尾根北面探索はこれにていちど打ち止めにする。残念だが、山にむかう前の準備が足りなさすぎる。
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〇 岩茸オキ尾根
歩こう歩こうと思いながら2シーズンが経過してしまった尾根。ずっと昔に調べた記録をもとに「問題なく歩ける」と思いこんだまま下降路としたが、大失敗だった。
尾根末端からゴンエ谷に降りるルートを見つけられず、ザレた斜面をわずかな立木や根・露岩をたよりにギリギリで降りた。降り立ってから観察してもルートが見えない。
岩茸オキ尾根はそもそも記録が少なく、みな登路ばかりだ。記録者のように初見で降りをやる天邪鬼はそういないと思うが、取りつき(谷への着地)がとても危険だとお伝えしておく。
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/20230122.15:24 岩茸オキ尾根の末端から大雲取谷の上流→下流/
https://youtube.com/shorts/Uv-OZOd8LZc?feature=share
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● エピローグ
東日原17:30のバスに間に合わせようと下山を急いだのが失敗のモトだった。翌日は仕事だからと悪天候が確定しているのに下山を試みる冬山登山の遭難のケースを羽根田教科書で学ぶまでもなく、日常生活だって「急いては事を仕損じる」。山だと「仕損じ」がジ・エンドになる可能性があるが。
自分が「遭難の渦中にある」ことを自覚しながら、なにを感じどう考えて行動するか、頭の片隅のもう一人の自分に観察させながら急斜面を降った。こう書き残せるのも無事に降りられたから。岩茸オキ尾根はもういっぺん歩きなおす必要がある。
.
(20230125 了)

続きを読む

フォトギャラリー:37枚

1.
タマよけに(違)オレンジのザックも購入、フェリーノの22+3L。背面パネルとウエストベルトが優秀でとても軽く担げる。いっぽう、ジッパー式のパネルローディングは荷物が増えると拡張性が低いのを実感。慣れないのもあるかもしれないが。実質18Lくらいの印象。
trekkinnに注文したら12月の荷物増加にひっかかったらしく、3週間も遅れて届いた。

2.
八丁橋の手前で「害獣駆除」の軽トラに抜かれる。
― きょうはどちらのほうを?
とたずねれば
― あっちだね。
と小川谷方向を指差すので、まずは安心。

3.
二軒小屋乗越し。綿入りアウターをヤッケに着替え、テムレスをつけ、朝食のコッペパンをかじって一服。

4.
すでに大雲取谷を渡って権衛尾根に取りつき最初の小鞍部。

5.
権衛尾根を歩く。

6.
P1560で休憩。

7.
1560のさき200mから小雲取谷に向かって下降する。

8.
ほどなく道型だと思いこんでいる平場に着く。下流方向と、

9.
上流=小雲取山方向。

10.
北斜面だから雪が残る。

11.
スリップしだしたので滑り止めをつける。いっつもワンテンポ遅れるんだよなあ。

12.
そのときの前方進路。道型はとっくに失い、獣道を拾いながら進んでいる。

13.
通過後にふり返る。

14.
道中。

15.
趣向を変えて窪を上がることにする。「道があったとしたら」もっと上方のはずなので。

16.
一生懸命上がっているところ。

17.
獣道だよなあ。

18.
負けを覚悟した棋士の「形作り」みたいにw、せめて最後は唐松ノ大クビレに上がれそうな獣道を選ぶ。

19.
唐松ノ大クビレに上がる。振り返って、左から登ってきた。
なにかサインが見つからないかとしばらくウロウロしたが、なんの痕跡もなし。

20.
野陣尾根を歩く。ハイカーに動物たち、呉越同舟の踏みあと。呉と越でもないな。

21.
小雲取山に着く。直感的に、雲取山まで行くと17:30東日原のバスに間に合わない。きょうはここまで。

22.
野陣尾根のP1708手前から岩茸オキ尾根に進路を振る。

23.
道中。

24.
P1415、上方を振り返って。つけっぱなしだったチェーンスパイクをはずし一服する。が、このあと傾斜が強まり「はいてたほうがよかったかな」。

25.
急斜面をソロソロと降りながら尾根の末端までやってきた。この先は崖でとても降りられない。

26.
上がりなおしてゴンエ谷の上流方向に着地を試みる。わずかに降りて尾根を振り返る。表層が崩落しておりザレザレ。

27.
いや~どうやって降りるんだよ、とふてくされて一服。

28.
やっとのことで立木と露岩をたよりにゴンエ谷に降りる。下降した斜面をふりかえって。

29.
ゴンエの対岸に移り、下流に移動する。左の権衛尾根の末端を適当なところで乗り越さないと。

30.
ちょうど乗り越している。権衛尾根末端が北北東(登路に利用)と東南東にわかれているうちの、後者のほう。

31.
大雲取谷に降り上流を目指す。右岸を問題なく歩けたが水量次第だろう。
地図上で写真撮影地点が左岸であるかのようにプロットされているが、ズレているから注意。

32.
ここを渡って左岸に移った。右岸を振り返って撮影。

33.
上方に大ダワ林道の鹿柵が見える。適当に上がって「鹿柵・38-い」へ。

34.
長沢谷を渡り日原林道に上がり八丁橋。バスにギリギリなのでところどころ走る。

35.
なにか「やり残したことがたくさん」感の東日原バス停。

36.
なんと!みすず堂さんも高級麦酒店も閉まってたじゃないか!
オルソくん、山の神様がテルモスの紅茶で反省しろ、といってるらしいそ。

37.
きょうの一杯目はしたがって日高屋さん。
お「安くておいしくてありがたいなあ」
オ「ラー油の小瓶に立てかけないでくれる?ぼくキレイずきなんだ」

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装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのウルトララプターレザーGTX(二代目)。(以下ほとんどモンベル)起毛タイツに長ズボン。メリノウール厚手・フリース・カンガルーヤッケ・バラクルバ。ペツルのヘルメット・テムレス。ザックはフェリーノの22リッター、ヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・ココヘリ発信機・雨具・綿入りアウター・ロールペーパー・チェーンスパイク・手袋予備。テルモスに甘くした紅茶0.75Lと水0.35L。コッペパンみっつ・カルパス・非常食。スタート時重量推定6.5kg。着替えは奥多摩駅のコインロッカー。

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