春の杣山と温泉

日帰り

杣山（東海・北陸・近畿）

2023.05.04（木）

パーティ： 1人 (Yamakaeru さん )

Yamakaeruさん

行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他：南条の花はす温泉そまやまをカーナビにセット。花はす温泉そまやまの道路はさんだ反対側の公園駐車場に停める。駐車場も広くトイレも完備。

この登山記録の行程

花はす公園駐車場（10：00）・・・森林公園・・・階段・・・犬戻ろ駒返し（11：08）・・・掘切跡（11：18）・・・杣山山頂（11：22）（昼食～12：26）・・・花はす公園駐車場（13：12）

コース

総距離: 約4.4km

累積標高差: 上り約621m; 下り約620m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

今日は登山と言うより散歩と温泉がメインの企画。
目的に合致したベストな山としてチョイスしたのは「杣山」。
ショートコースなので、山登りとして特別に足を運ぶことはないが、山自体は小粒ながら歴史あり、アスレチックあり、眺望ありと個人的には気に入っている。
以下、以前書いた山の紹介を転記しておく。
山の由来は、かつて山城（杣山城）を修復するため杣人を募集したところ、溢れんばかりの杣人が山に押し寄せたという言い伝えから来ているとか。その杣山城は、鎌倉時代の末期に築城された山城で、瓜生保（南条出身の武将）が在城した南北朝時代には、新田義貞率いる南朝軍の越前における重要拠点でもあった。
実際に登山コースを歩いてみると、新田義貞が敵軍に攻め込まれた際に、正室が身を隠したとされる姫穴や、瓜生保が戦死した際に杣山城の女達が袿を掛けその身を投げたと言われる袿掛岩等、様々な歴史が残されている。城の面影を残す西御殿跡、東御殿跡、堀切跡、犬戻駒返等もあり散策するだけでも楽しい山だ。
登山のコースもいくつかあって、駐車場も大きく３つある。周遊するなら第2駐車場か、花はす温泉そまやまの駐車場がお勧め。特に、花はす温泉であれば下山後にそのまま温泉に入ることもできる。今回は温泉も目的の一つだったので、花はす温泉の駐車場を利用した。
スタート直後、登山口を間違えて林道に入り込んでしまった。思えば前回も同じ過ちをしている。折角の名山なので、もう少し看板を整備しておいて欲しいものだ。
気を取り直して、花はす温泉の裏側から山へと入っていく。
森の中を進んでいくと、やがて登山道にかわり斜面を緩やかに登って行く。
優しい道だと思ったのもつかの間。階段が出現し、これが山の上まで延々と続いていく。低山ながらこの階段地獄は結構足に来るハードなコースだ。
階段の上端へたどり着くと、あとは杣山山頂に向かって峰沿いの道となる。短い距離ながら縦走感があって面白い。視界も開けていて、目の前には日野山がカッコよく見えている。
少し進むと、進路を遮るように聳える大きな岩壁にたどり着く。
険しそうな岩壁。その岩の表面に、鉄製の階段が張り付くように設置されていた。
犬戻駒返と呼ばれるポイントで、犬も駒（馬）も進むことができず引き返したと言う意味が込められているらしい。外敵に対しての備えとは言え、日常的な生活もあっただろうに。よくこんな場所に城を建てたものだと感心する。小さいながら堅牢な城だったのだろう。
山頂について、広場で昼食をとる。お湯を沸かしてカップラーメンを頂いた。
広場には石を積み上げたモニュメントのようなものが設置されている。気が付かない人も多いが、そのモニュメントには扉がついていて、中を開けてみると登山ノートが置かれている。パラパラとページをめくってみると、最後のページにこのGWに熊本から訪れた方のメッセージが書かれていた。なんでも全国の山城巡りをされているとか。
地元の人間でさえ、滅多に知らない山城（跡）。
それをピンポイントで訪れると歯。。。世の中にはいろんな趣味を持った人がいるものだと感心してしまった。しかし、この杣山は本当に歴史があってよい山であるのも事実。もっと綺麗に整備して多くの人にも訪れてもらいたいものだ。
西御殿跡に立ち寄ってから下山するつもりが、うっかり降るルートを間違えてそのまま花はす温泉の方へ降ってしまった。途中で気が付いたが、今日はあくまで散歩に温泉と、早めに降って温泉でゆっくりした。