飯豊山

テント泊

飯豊山（東北）

2022.07.28（木）～2022.07.29（金）

パーティ： 1人 (Rändër さん )

Rändërさん

行程・コース

天候

晴れ

利用した登山口

大日杉　

登山口へのアクセス

マイカー
その他：大日杉登山口に駐車場

この登山記録の行程

【1日目】
大日杉(04:06)・・・地蔵岳(06:50)・・・御坪(08:42)・・・切合小屋(09:52)・・・本山小屋(12:10)・・・飯豊本山(12:33)[休憩 120分]・・・本山小屋(14:53)

【2日目】
本山小屋(05:08)・・・切合小屋(06:48)・・・御坪(07:38)・・・地蔵岳(09:41)・・・大日杉(11:41)

コース

総距離: 約21.3km

累積標高差: 上り約2,314m; 下り約2,314m

コースタイム: 標準15時間20分; 自己15時間20分; 倍率1.00

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

今回の夏は憧れのロングルート飯豊山
ふつうは一泊以上して歩くこの山にいつか行きたかったのだ。
そして、玄人向けなので人が少ない（ここ重要）

登山口に早めについて仮眠を取る予定だったが、
峠を越える道が通行止めで迂回することになり、着いたらすぐに出発。
登山口そばの沢から離れて、左手の斜面を登っていく。

懺悔坂はまっすぐ尾根上に向かって伸びる崖
足場が滑るのでロープを補助に登る。

地蔵岳まではひたすら尾根上を登る。
日が昇って暑くなるときついので、涼しい時間に地蔵岳までは登っておきたい。
道のそばが崩れてるところが数か所あるが、危険個所は少ない。ただキツイ。

地蔵岳の標柱の先をちょっと上ると、谷を挟んで飯豊本山がそびえている。
緑の山体にに白い残雪模様が美しい。

地蔵岳からは稜線歩き。
アップダウンが地味に堪える。
飯豊本山や山野草で気を奮い立たせる。

目洗清水から徐々に高度を上げる。
御坪のあたりで獣臭があり、すぐそばの笹薮で獣が動く
熊かと身構えるが、獣は立ち去っていったようだ。

地図にもある通りダケカンバの林はそこだけ違う世界に来たような感じ。
下り斜面なので、これからの登りに備えて一息入れるにはちょうどいい。

ルートは種蒔山へは行かず、トラバースしていく。
大きな雪渓を横切るが、傾斜がきつい。
滑落すると下の沢まで落ちそうだったので、雪渓の縁を回り込む。
雪渓の縁の周りはぬかるんでいて、滑って雪渓と斜面の間にはまってしまった。
雪渓を滑り止めつけて歩けばよかったのだろう。経験の無さが命取りになる。

切合小屋では水を補充できる。補充の場合は山小屋の人に一声かける。

ここから本山まではお花畑ルートになり、色とりどりの花が咲き乱れる。
向こうに見える山々と相まって、美しい。

だがここまでで足が限界になってるので、登りがキツイ。
御秘所の岩場は、東側が切れ落ちている。だがその分景色がとてもいい。
最後の難関御前坂は小石や砂が多く滑りやすい。そして急坂だ。
休み休み登る。

登りきるとテント場、その先に本山小屋。
先に見える山頂へ向かって、なだらかな道をたどっていく。
空飛んでるみたいだ。

山頂景色はあいにく雲が多かったが、雲の合間に見える山々が壮大過ぎて
２時間近く山頂で景色を眺めていました。
足が攣りまくって、動けなかったともいえるが。

力があればこの先の大日岳まで行きたかった。

山頂周辺はニッコウキスゲの群落になっている。あとトンボがすごい。

散歩にいらした本山小屋の小屋番のおじいさんとたくさん話をさせて頂いた。
山頂脇に横たわっている巨大な丸太は昔の山頂標柱で、山頂小屋を建てた業者が立てたのだそうだ。
それが雷でダメになって今のものになって、これを処分したいとのこと。
ちょっと反対側もってくれと言われたけど、でかくて重いので無理ですよ・・・
更に固い木でできてるので、切るにも切れないのだそうだ。

他にも小屋まで歩いて登れないから、ヘリで来たとか、
ダイクラ尾根は水場なし１２時間の鬼コースだよとか
とっても楽しい時間を過ごさせてもらいました。

山頂から戻ってテントを張ってごろり。やることないので、娘に言われたミッション
マメつかみをしたり、仮眠したり。
時間をつぶす方法を考えた方がいいんだなって学んだ

夕飯を作ろうとしたら、コンロのスイッチが壊れて火が付かなくなり
水でアルファ米を作って、無理やり胃に流し込んだ。ライターもっていかないとだめだと学んだ。

夜は喜多方の夜景が見えたり、大日岳などの山々が良く見えた。山頂まで行っても良かったな。
足がつってそれどころではなかったのだけど。

二日目は朝からガス
山頂の景色は拝めないようなので、下山する。
御前坂を過ぎると雲の下に出た。
薄いブロッケン現象見れたり、花を愛でたりしながら下る。
登り苦労した切合小屋の雪渓は真ん中を通過。
地蔵岳までの稜線歩きは、足が死んでいて、ギブアップ気味に到着。
このまま登山口まで戻れるのだろうかと不安になる。
何度も何度も休み、懺悔坂は落ちながら、何とか登山口に戻ってきた。

軽く脱水症状になっていたよう。車に戻って口にしたものをすべて吐いた。
帰り道沿いの道の駅で仮眠を取ると少し良くなった。
なので、喜多方ラーメンを食べて一般道で帰ってきた。

憧れの飯豊山、山頂からの壮大な景色は忘れられない。
そして大日岳という宿題ができた。レベルアップしてまた訪れたい。