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安徳帝を讃える大王山・迷走不本意半回遊

大王山(大豊町)( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 国道195号を東進して香美市香北町に入り、新在所橋南袂で大荒の滝の道標を見て、橋を渡る。渡った先のT字路は東に折れる。
西永野バス停を過ぎて少し走ると、一旦住宅が途切れて田畑になり、南側に三角地のある四差路が現れるが、ここを北に折れる。以後、道なりに北上して行き、最高所の松尾峠を越え、谷相林道分岐まで下りると、周辺の路肩に駐車する。

この登山記録の行程

谷相林道分岐11:44・・・右ヘアピンカーブ12:06・・・登山ルートを探った後、引き返す・・・登山口12:23・・・高度計高度1045mで休止12:41~13:12・・・大王山最高所まで行って三角点を探すも引き返す・・・伐採跡境界の西角14:46・・・西方の別の伐採跡ネット14:57・・・三角点で休止15:31~15:53・・・稜線下り口16:04・・・往路のネット16:10・・・登山口16:33・・・谷相林道分岐16:46

コース

総距離
約6.0km
累積標高差
上り約592m
下り約592m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

安徳帝ゆかりの有名峰・鉢ケ森と大ボシ山を直線で結んだその中ほどに、大王山(1182.5m)という無名峰がある。「大王」は安徳帝を指す言葉だが、この山自体に伝承があるか否かは分からない。ただ、この山のある地「南大王」は安徳帝が崩御した地であるという言い伝えがあり、帝を祭神とした神社も存在する。
阿波と土佐の安徳帝潜幸ルート沿いには、帝の崩御地や御陵だと伝わる地が何ヶ所もあるが、それは源氏の追手を欺くためだと言われている。
麓を走る林道沿いには、鉢ケ森に群生しているミツバツツジが所々咲いているが、大王山の稜線にも僅かではあるが見られる。その稜線はスズタケが藪化しており、稜線下方一帯は植林帯になっている。

登山ルートは、点の記コースを辿れば短時間で登頂できるものと思われるが、大王山の東方から南東斜面一帯の植林が皆伐されていたため、やや遠回りになるが、その際を登れば終始展望を得ることができるだろうと思い、それを辿って大王山の北東の稜線に出て、そこから一旦下って登頂することにした。が、地形図に自ら書き込んだコース線によって三角点東の小ピークを現地に於いて、地図上で判別できなかったことが影響し、最初のアタックでは三角点に登頂することができなかった。そこで下山途中、適当に斜面をトラバースして別ルートで藪漕ぎして行き、登頂した。これにより、不本意ながら、変化のある半回遊ルートになった。
一日に二度アタックできるのも、登山口と山頂との高度差が小さいからである。

[コース]
入口にチェーンが張られた谷相林道を歩くが、林道沿いの所々にミツバツツジが咲いている。
南大王川の支流を橋で渡った所が本来の点の記コースの登山口ということは後で分かったことだが、点の記のコース作図が若干誤っており、この先の右ヘアピンカーブ辺りに登山口が記載されていたため、そのカーブまで行き、皆伐跡斜面の鹿除けネット沿いにルートを探った。しかしネットをくぐることができなかったため、橋袂まで引き返した。ここまで来る林道沿いに建っていた森林管理署の施業図板に、ここからの作業歩道が記載されていたからである。

しかしその歩道とは少し登った涸れ沢の所で分かれ、皆伐跡の際の西側の尾根を登ることにした。この東方の斜面一帯の植林が皆伐されており、稜線近くまで伐採されているので、この際を登ると、絶えず好展望を背に受けることができるからである。が、急登が終始続く。
皆伐跡の際には鹿除けネットが張られており、その際の西側の尾根に造林区域境界標柱が打たれている。

急登だが、振り返ると谷相山(1249.7m)と大ボシ山(1431.7m)を結ぶ尾根が一望でき、谷風もそよいでいる。
高度計高度1150m辺りに来ると、ネットはほぼ直角に北東へ折れ、斜面を進む。尾根とは違い、急傾斜の斜面故、若干足場は悪いが、特に問題はない。

伐採跡際のネットは1230mピークから南東に伸びる幅広の尾根も回りこんでいるが、伐採跡の東端まで行ってしまうと、三角点から離れすぎるので、適当に植林帯の斜面を登り、稜線に上がった。
最初の内、稜線は歩き易かったが、下って行く内にスズタケが藪化して来る。
やがて猛烈な藪になったため、それを避けて尾根の西直下を進む。そんな中でもミツバツツジが今を盛りと咲いている。

コース線の書き込みによって、1190mピークを見落としていたから、三角点はコルまで下った後の最初のピークの西端にあるものと思っていた。しかし1190mピーク一帯をいくら探しても三角点は見つからない。
一旦は登頂を諦め、1230mピークのやや南西まで引き返し、そこから植林帯の斜面を適当に下り、伐採跡際のネット沿いへと下り立った。

が、登頂できない自分が許せない。そこで、ネットの向きが直角に変わる地点まで引き返すと、その向きのまま、適当に植林帯の斜面を進んで行った。
しばらく進むと、別の皆伐跡際のネットに出た。少しネット沿いを進むと、右手に涸れ沢が現れたので、これを登ることにした。

最初は登り易かった沢も、ほどなく行くと両側からスズタケが覆い被さるようになり、熾烈な藪漕ぎをするはめになった。
「最初から点の記コースを登っていれば、こんな苦労をすることもないのに」と思いながらも、しばらくの藪漕ぎをしのぐと、三角点から南に下りる点の記コースの尾根に出た。尾根上は今までの藪漕ぎが嘘だったかのように、スズタケはきれいに刈り込まれている。

ほどなく再度1190mピークに到り、周囲の藪をかき分けながら探っていると、複数の赤テープや、三角点測量員が付けたと思しき、古びた青いナイロンテープが現れた。ナイロンテープの方向に進むと、スズタケの刈り分け跡がある。その緩やかな下り坂の刈り分け跡を追って行くと、三角点に出た。三角点周囲は藪がなく、くつろげる空間がある。

帰路は点の記コースを下ろうかとも思ったが、尾根から斜面に移る分岐が不明瞭だった場合、困るので、1190mピークと1230mピークとのコルのやや北東まで上り返した後、谷状地形を往路のネット沿いまで下り、往路を引き返した。

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