行程・コース
天候
登山口へのアクセス
この登山記録の行程
Start(02:19)・・・送水管上(02:59)・・・水場入口(04:46)・・・窪地(07:21)・・・笹山(黒河内岳)(08:36)・・・大門沢下降点(13:17)・・・農鳥岳(14:15)・・・西農鳥岳(15:02)・・・農鳥小屋(04:06)・・・間ノ岳(05:47)・・・中白峰(06:43)・・・北岳山荘(07:13)・・・北岳(08:24)・・・北岳肩ノ小屋(09:10)・・・小太郎尾根分岐(09:32)・・・白根御池小屋(10:28)・・・Goal(12:14)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
普段は嫁から2日も日を貰えないが、今回はたまたまもらえたので
一泊で山旅をする事にした。去年の夏の飯豊山以来だ。
山梨百名山の四天王の笹山を次に決めていて、
それを登るなら大門沢周遊?
なら、農鳥岳も回りたい。
なら、農鳥小屋でテン泊したい。
なら、間ノ岳~北岳も回りたい。
という事で、笹山から白根三山縦走することにした。
出発地の奈良田第一駐車場は12時前でかなり埋まっていた。
前日発の人が止めているのだろうか。
気分が高揚していて眠れないが、目をつぶって横になる。
2時を過ぎたので準備を済ませて出発
深夜なのに湿度が高く汗が滝のように出る。こんなんで、山頂踏めるのか?そして北岳まで回れるのか?
今回は荷物が重いのも影響してるだろう、程度が分からないのでいろいろ詰め込んで水も4L入れたらかなりの重さになってしまった。
登山道は平坦もあるが、ほぼ急登。
心何度も折られながら登る。深夜なので、登ることに集中出来ていいのだが。
途中暑すぎて上を脱いじゃった人が抜き去っていった。深夜だからいいが、すごい人がいるもんだ。
休み休みで笹山南峰。
低い樹木に囲まれて眺望は少ない。だが、山梨百名山だ。すぐにガスに覆われてっしまったが北岳がちらりと見えた。
広場になってて、テント泊できそうだ。
伝付峠から上がってきたという人と話したが、この先の道は、最近整備されて歩きやすくなったそうだ、昔話這松迷路であっちこっち迷いながら歩いたのだとか。
伝付峠からの道はきつすぎてもう二度と言いたくないと言っていた。
笹山北峰眺望が良い。塩見岳(多分)とか一望できた。
これからのルートも。長いわぁ…
北峰から次の白河内岳は一旦樹林帯に下る。そこからは登り返して樹林帯を抜けると、庭園のような場所に出る。色づいた足元の植生がとてもきれいだ。
そこから広い山頂部を登る。
大きな岩がゴロゴロしていてどこを登ればよいかわからなくなるが、ペンキマークが細かくついているのでそれに従っていく。
「ちょっと近道かなぁ」と勝手に進むと行き止まる。さすが這松迷路。
広河内岳は遮るものがないので、日差しがきつい。休憩出来ない><
なのですぐそばの霧がかかって涼しそうな丘へ移動。
山頂部が広いのでガスってたら方向見失うかも。
そんな時は足元のマークをたどるべし
そこからもダラダラ上り下りを経ていく。
広河内岳は農鳥岳と思い込んでいたほど大きく、心を折られる。
少しづつ登っては休み登っては休み、登っては休んで山頂に到着。
そこから本当の農鳥岳が見えるが、3時には農鳥小屋にはたどり着けそうもない。
広河内岳は北側が鋭い岩場なので滑落に注意。
下りきって大門沢下降点を過ぎたら、農鳥岳の上り。
たどり着けるのかなぁと何度も諦めながら登りきった。
農鳥岳って独立峰だと思ったのに尾根が連なっている。
その先に西農鳥岳が見えるが、あんなところまで行くのか!
3時頃農鳥小屋に着く計画だったが、全然つく雰囲気を感じない!
もう諦めてとにかくたどり着く事にした。
日が赤くなって夕方感が出てきて景色がとても美しい。
西農鳥岳は最後に崖がある。
上から降りてきた人が、小屋まで行くのを諦めて、空身で西農鳥岳行ってみて、農鳥でビバークするつもりなのだとか。
大門沢の登りはきつすぎると言っていた。おそるべし。
農鳥小屋には水場がないので、それも心配だと言っていた。
私の水は・・・まだ何とかなりそうだ。
私は北岳まで縦走するつもりなので農鳥小屋へ。
西農鳥岳からものすごく下った先に小屋が見える。そしてものすごく登り返したところに間ノ岳の巨大な山塊が控えていた。
明日あれ登るのかよ・・・
とにかくまずは下る。
急で滑りやすいので慎重に。
着いたらお金をポストに入れてテントを張る。そしてすぐに寝る。
疲れすぎて食べ物を体が受け付けなくてひたすら寝るだけ。
体がおかしなことになってるけど明日行けるかなぁ
____________________________________________
4時から出ようと思ってて、三時に起きようと思ってたら、
12時頃にテントがバタついてうるさいので、張り直し。周りにも迷惑かけてだだろう。
これだから素人は困る。
テントの貼り方を学ばねば。
一息ついたら今度は女子二人が、一時すぎに動き出してバタバタしてて寝れず、
3時まで我慢で、準備始めた。
心配だった水は、調子が悪くて食事を作らなかったので一リットル残っている。ゼリーも250mlある。
昨日の農鳥の方の話だとこの先の小屋でいくらでももらえるとのことなので安心だ。
間ノ岳は、寝起きなので全然エンジンがかからず、昨日の体調不良もあって、体が全然動かなかったので登りの辛いこと辛いこと。
ここを登れば山頂!
と振り絞って登ると、突き放すかのように巨大な山体が現れる。ファンタジーの魔王に殺られる村人はこんな気持ちなのだろうな。
だが、諦めても逃げ場は無いのだ。
そうこうしてると、山頂で見たかった日の出。いや、日の出はもうどうでも良い。富士や農鳥がとてもきれいだが、休む口実にしかならない。
登れないかと何度も心おられながら山頂につくと沢山の人。
景色目当で、この強風の中長時間過ごしてるのはすごい。さすが高難易度クエスト、冒険者のレベルが違う。
北岳を中心に、背後に仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、その後ろに鋸岳、横には鳳凰三山が控えてるオールスターズ!
雲の流れが早く見たこと無い雲が出てて自然の神秘に驚いた。
帰りのバスが14:30分なのでそれまでに広河原につかねばならない。
北岳から下山して四時間を見ておくと、10時には北岳山頂につかないといけなくなる。
今六時なのでちょっと余裕があるかな?
体は満身創痍なので余裕を持ちたい。
間ノ岳から切り立った尾根を伝っていく、西側が雲や霧が多くブロッケン天国。向こうの方に見たことないギガサイズのものまであり、楽しく歩けた。
よそ見して、滑落するとずーっと下の沢までノンストップ。
躓かぬよう。
中白根山で、一息、ブロッケンの稜線歩きはここまで。
一気に降りて北岳山荘。
北岳山荘からそびえる槍のようにそびえる北岳はまさにラスボス
登れないかと思ってしまう。
ここまで来て登らないわけには行かない。何段階か小嶺があるのでフェーズ5まで設定して一つ一つ攻略。
風が強く、傾斜もきついので滑落に注意。
上の方はガスってて山頂が見えないが、第五フェーズ超えれば!
と気持ちを奮い立たせて這い上がる!
八本歯のコルへの分岐に上がったところで、ガスが晴れ、そこには思い描いていた山頂部を遥かに超えるでかい山塊が!
さすが心折ってくるねー
気合を入れて、気をつけて岩場を登ると山頂到着!
山頂からは東側が晴れていたので広河原方面が見渡せた。
ここで大休憩。
バスまでかなり時間に余裕があるのでゆっくり行こう。
肩の小屋までは急な岩の積み重なる細尾根を下る。
ルートがいくつもある。
肩の小屋周辺はテン場がいっぱい。日によっては賑わうんだろう。
水場はちょっと下がるようなので、ここではパス。まだ、500ほどある。
肩の終わりで一度急に下る。
膝を痛めた方が難儀していたが、無事下れただろうか。
カール状の斜面の植生が紅葉していて、青空と映えて美しい。
小太郎山分岐では、鳳凰三山が壁のように聳えていて格好いい。
若い時、勢いで登って、地蔵岳だけだったから今度リベンジしないとな。
ここからは草すべりという急な下り。つづら折れがどこまでも続く。下から辛そうな雰囲気の登山者がどんどん上がってくる。
すれ違うときどちらが道を譲るか悩む。私は休みたいほど辛いので、譲りたい。どうなのかなぁ。
天気が良くて日がジリジリと焼かれる。下に降りると暑さとの戦いだ。時折拭き上げてくる風に癒やされる。
下りになると、一歩一歩降りるのが辛くなる。荷物も重いので足に来る。なので、落ちる勢いを殺さず下ると駆け下りるみたいになる。早く行ってもバスが来ないのだからゆっくり行きたい気持ちとは裏腹に駆け下りてしまうのだ。
池が見えてくると、枯れた花が乱立している。時期には花畑が気持ちを和ませてくれるのだろう。
そうでもしないとこの上りはきつすぎる。
白根御池で、待望の給水と、大休憩。水の美味しいこと美味しいこと。
白根御池からは樹林帯をちょっとトラバースして、細い根を一気に下る。これもきつい。なのに駆け下りてしまう。どちらが足に優しいのかなぁ。
大きな沢とぶつかると急な下りは終わり。川沿いに
なだらかに降りていく。ウィニングウォーキングだ。
大きな吊橋を渡ったら広河原山荘。ゴール!
ここで、2時間半バス待ち。
山荘でコーラ飲もうと思ってたら売り切れ…
食べれなかった食事食べたり、荷物整理したり、記録書いたリして時間を潰す。
バスは、奈良田と夜叉神・芦安の2ルートあり、芦安のほうがたくさん利用者がいた。
乗合タクシーも芦安行きばかりだ。奈良田行きで乗り過ごしたらどうなるのだろう。
バスは、普通の路線バスだった。バス旅で使われてたら面白いだろうな。
そんな普通の路線バスが、細い山岳林道をガンガン下る。運転手のテクニックすごすぎるわ。さすが高難易度クエスト。
もぎりのおじさんは話が好きで、このあたりの話を自分の考察を交えて教えてくれた。疲れすぎて半分寝てたが。
奈良田駐車場に着くと、昨日渡った吊橋と周りの景色がよく見えた。こういう景色だったのね。ダイレクト尾根、たしかにきつい登りだ。見なくて正解。
久しぶりのテント泊、テントの張り方を学ばなきゃと反省。
当たり前だが、荷物が重くなるので、今までの感じでは登れない。よく歩けたなと思う。
ひたすらアミノ酸をとっていたからかな?マツキヨのスティックタイプのを20本近く持ってってほとんど飲んだし。
地獄を何度も味わった山旅だった、おそらく二度と行かない。
フォトギャラリー:78枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | Tシャツ | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 |
レインウェア | 登山靴 | サンダル | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス |
ヘッドランプ | 予備電池 | タオル | 帽子 | グローブ | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 携帯トイレ | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
GPS機器 | テント | シュラフ | シュラフカバー | テントマット | スリーピングマット |
ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー | カトラリー |
ヘルメット |
みんなのコメント