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忘年会登山は白銀の大日ヶ岳でうどんラーメンパーティー

大日ヶ岳( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 4人 (Yamakaeru さん 、ほか3名)

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 通常、ひるがの高原コースの場合は、起点となるひるがの高原の水道山登山口脇にある駐車場(無料、GPS座標「36°00’20.3″N 136°53’17.2″E」、トイレ無し)を利用するが、冬季は除雪が完全ではないため、数台程度が関の山。今回は、少し手前の路肩の雪をどかして路駐させて頂いた。少し離れるが、高鷲観光協会ひるがの支所駐車場を利用する手もあり。こちらはトイレもある。

この登山記録の行程

路駐(07:58)・・・登山口水道山(08:18)・・・胸突八丁・・・一ぷく平・・・展望台広場(10:47)・・・山頂(11:12)(休憩~11:32)・・・展望台広場・・・昼食・忘年会(12:00~12:55)・・・一ぷく平・・・胸突八丁・・・登山口水道山・・・路駐(15:13)

コース

総距離
約12.7km
累積標高差
上り約943m
下り約944m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

山仲間と年末恒例の忘年会登山にやってきた。
当初は一泊がけの遠征も考えていたが、全員のスケジュールが合わなかったのと、少し前のドカ雪で腰を痛めてしまった隊長の大事をとって、目的地を標高1,709 m。日本二百名山の一つ「大日ヶ岳」に定めた。
かなり昔に登ったはずだがなぜかよく覚えていない。確かその時は、ダイナナランドコースを使った気がするが、記録が残っていないので初めての山に登るつもりでワクワクしていた。
今回は、雪の稜線歩きを楽しみたかったので、もっとも緩やかなコースとされる「ひるがの高原」から登る。
明け方の5時に出発し、大野から新しく延長された九頭竜までの高速(現在、福井北から無料区間)を通って、ひるがの高原へと向かう。昔は細くクネッた県境越えの道に相当苦労したが、高速ができたことで距離が一気に縮まりとても便利になった。
岐阜に入り白鳥から国道を進む。
目の前にひと際白くなった大日ヶ岳が姿を現しておのずとテンションが上がった。
駐車場に到着。
予想はしていたが、7時前の時点で既に停める場所がなかったので、隊長の機転で少し戻り広めの道端で、持ってきたスコップで雪をどかし簡易駐車場を作りあげた。常にスコップを常備している機転の良さは、さすがは北陸の男。
凍ったアスファルトの道を戻り、水道山の登山口に立つ。
入り口付近から積雪が50cmほどあり、今日はいい感じの雪山が楽しめると嬉しかった。
早速、アイゼンを装着しようかとも思ったが、綺麗に踏みならされていたので、そのままツボ足で進むことにした。会津駒ケ岳でも雪山を楽しんだが、圧倒的にこちらの方が雪の量が多く雪質も良かった。踏みしめるたび「キュッ、キュッ」と心地よい音がした。
暫くは森の中を抜けて進む。
最初の目印は大きな送電線の鉄塔。
鉄塔の下をくぐり、緩やかに高度を上げていくと壁のような斜面が現れる。胸突八丁と呼ばれる急斜面。どこかでも「胸突」という名前を聞いたことがあったが、確かに胸と地面の位置が近く、登り甲斐のある斜面だった。
遠くから華やかなJ-POPの音楽が聞こえてきた。
スキー場「高鷲スノーパーク」のゲレンデミュージックだ。登山には興ざめの感があるが、今日は忘年会登山なので、曲に合わせてアゲアゲでいくことにした。
稜線まで出ると、行く手に大日ヶ岳の頂が目に飛び込んでくる。ここから先は頂に向かって緩やかな稜線歩きとなる。軽いアップダウンが楽しい。樹々の間から遠くに御岳山が見えていた。
展望台まで来ると頂はもう目前。丸みを帯びた大きな頂が目の前に「ドーン」と聳えている。
一旦降ってから最後の斜面を登っていくと頂には大勢の登山者で賑わっていた。
頂に登るとひと際目立つ山が目の前に聳えて見える。どの山よりも白く見えたはずの大日ヶ岳よりもさらに白さが際立っている。言わずと知れた我らが「白山」とそれに肩を並べる「別山」だ。今日は快晴中の快晴。真っ青な空に純白の頂が美しく映えていた。こんなに近くで白山の頂を捉えることができるなんて感無量だった。近くに見えるが、厳冬期の白山は人を寄せ付けない厳しさがあり、簡単に行ける場所ではない。それゆえに、子の眺望はとても貴重だった。
思わず白山に目を奪われてしまったが、大日ヶ岳の魅力は白山の眺望だけにあらず、360度の眺望にこそ真骨頂がある。
一番存在感を出している荒々しい山は「御岳山」。そこを中心に見ていくと、右側の盾を伏せたようななだらかな山は「恵那山」。左側の白い山塊は「乗鞍岳」。さらに連なる白い峰々は登山者の憧れ「北アルプス」。まるで地を這う白い竜のように力強く、神々しい美しさを放っている。焼岳を竜の頭とすると、しっぽの奥の方にギザギザの頂を持つ山が薄っすらと見える。天を突くような山容は紛れもなく「剣」だ。
反対の福井県側に目を移すと、冬季にしか登れないという野伏山や荒島岳も見える。さらにその左側には「能郷白山」や「伊吹山」も確認できた。なんて贅沢な眺望だろうか。まさに今年を締めくくるには最高の眺望だ。
このまま暫くこの贅沢な風景を眺めていたかったが、今日の一番の目的は忘年会。山頂でお店を開く訳にはいかなかったので、少し下ってパーティー会場となる場所を探すことにした。
展望台を過ぎたところで、風を避けつつ登山道から邪魔にならないところに場所を定め、持ってきたスコップで雪を削り整えてテーブルと椅子をこしらえた。その間、隊長と紅一点のシェフが、パーティーの主役となる味噌煮込みラーメンとカレーうどんを手分けして作る。あっという間にカレーのスパイシーな香りが周囲を包んだ。
「できたー!」という合図にみんなが食器を差し出す。がっつきたい気持ちを抑えつつ、よそって頂くのを大人しく待つ。
最初の一杯は、カレーうどん。
みんなで揃って「頂きまーす!」を合図に食べ始める。
最初の一口で、幸せが美味しさとともに身体中に染み渡る。「美味い」。
続いて味噌煮込みラーメンを食べる。アクセントで入っていたウインナーがまた良い仕事をしていた。
通り過ぎる人たちが「美味しそうですね」と羨ましそうに声をかけていく。
「そう、美味しいんですよ。最高なんですよ!」
今年も一年、このメンバーで楽しく登山ができて幸せだった。
来年も素敵な一年が待っていますように!

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • ごちそうさまでしたー

  • いつも美味しい山メシありがとうございます。無事年越しできましてね。
    ^_^

登った山

大日ヶ岳

大日ヶ岳

1,709m

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