行程・コース
天候
登山口へのアクセス
この登山記録の行程
Start(09:58)・・・大松倉山(11:10)・・・三ツ石山荘(11:31)・・・三ツ石山荘(13:12)・・・大松倉山(14:10)・・・Goal(15:37)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
8:15網張スキー場に着く駐車場は半分くらいだ。集合時間前にゲレンデを3本滑る。10センチほどの新雪で雪質は上々。
9:00ウォーミングアップをしてスキーセンターに入る。コースを説明し、リフト3本乗り継いで登山口の標識10番で、シールを装着しビーコンチェックする旨伝えた。
10:00登山口標識10番では2人パーティーが入山準備をしていた。入山するトレースが既にあり、その前にも先行者がいる模様。ビーコンチェックを行って入山。2人パーティーの一人はワカンにスノボーであり、膝まで足が潜り込み苦戦していた。先行するトレースを辿りながら歩いた。雪は以前より積もっており、樹氷になりかけのオオシラビソの林の中を登る。ダケカンバに着いた霧氷がきれいだ。標識20番で小休止すると、先行のワカンのお兄さんが、消耗して休憩していた。もう一人はスキーなのでどんどん先を行っていた。稜線に出て少し風が出てきた。周りの灌木は霧氷をまとってとてもきれいだ。空が青くなくグレーなのが難点だ。
11:10順調に大松倉山頂に立った。風雪が強くなり、頬が痛い。三ツ石山は見えない。稜線の雪庇は小さく、雪不足を感じる。稜線の西側の標識40番(現在はない)地点で小休止して、シールを外すかどうか検討した。結局シールを外したのは私だけで、他者を追い抜いてすいすい山荘目指して滑って行った。10センチ強の新雪は軽く楽しく滑ることができたが、雪不足で小沢が埋まっていないところもある。
11:30三ヶ月ぶりの三ツ石山荘の窓は、雨戸が開いていてガラス窓が露出していた。この時期に珍しいことだ。おにぎりを食べて昼食休憩。風雪で視界が良くないため山頂アタック隊は4人だけで3人は小屋で休憩しているとのこと。12:10三ツ石山荘を出発。先行者のトレースが左方向にあったのでそのトレースを辿ることとした。しかし、雪庇のところでトレースが直登気味だったので、我々は、大きく左に迂回した。その結果トレースを辿らず、ルートを新規開拓。風雪は強まり、視界は10mほど。先頭のルートファインディングは、苦戦を強いられた。足元の雪は堅雪と変わり、所々に灌木の頭が出ている。風雪は強まりほとんど視界が利かない。ただ傾斜の上方向に歩いていく。
12:50小屋を出て30分以上たったので、GPSで現在地を確認すると、山頂直下の平らな場所にいることが分かった。あたりを見回し、目を凝らしてみると山頂直下の道標を見つけることができた。道標にへばりついた雪を削り取ると、出発した三ツ石山荘と、縦走路の三つ沼を示していることが確認できた。山頂は、目の前にあるはずだが、ホワイトアウトで目視できない。山頂タッチをあきらめ、三ツ石山荘に下ることとした。東方向に50mほど進み、シールを外した。強風でシールがブンブンうなって、灰色の空間にたなびいた。GPSで山荘の方向を確認して、みんな離れ離れにならないよう注意を促して滑り降りることとした。雪庇が張り出しているのでそれを避けるため、最初に東に下ってから南方向に滑ることとする。いざ滑り出すと、凹凸が見えず、ざらざら氷の斜面。ボーゲンと横滑りを駆使して下るが、視界全体が灰色のため、どっちの方向に滑っているのかわからない。山側谷側のスキーの感覚はあるものの、視界が全くないため、目視ではどっちが上なのか下なのかわからない。ちょっと滑ると、仲間がどこにいるかわからなくなるため、4人で見える範囲にいることを確認しながら、斜滑降で滑る。次第に雪がふかふか雪になり、ほんの少し楽しい滑りができた。そしてまたGPSで方向を確認しながら斜めに滑っていく。下にオオシラビソの林が見えてきたので、かなり下ってきたようだ。林に入らないように南に進む。またGPSで確認すると、山荘は左手下にあるはず。目を凝らしてみるとうっすら山荘の形が見え、安心して最後の滑りを楽しんだ。4人で山頂を目指したのに、小屋に着いたのは5人だった。いつの間にか、途中で単独行の1人が合流していた。
13:25留守部隊3人と合流して帰路についた。次第に天候が安定してきて、周りの様子が見えてくると、オオシラビソの木々は、痩せているが樹氷の体をなしており、ダケカンバの木々は、霧氷をまとって時折さす太陽の日差しを受けて輝いていた。大松倉の稜線に登って振り返ると、さっき休憩した三ツ石山荘が見えた。松川温泉のほうも視界が開けてきた。
14:15大松倉山頂でシールを外していると、大松倉南斜面を滑った4人が登り返しているのが見えた。今年は雪が少なく雪庇ができていないので、南に滑ることができたらしいが、例年であれば雪崩の危険がある斜面である。すごい人たちだなあと感じた。動画を撮影するため、一番先に滑り降りて4人に話を聞くと、カナダ人アメリカ人のパーティーで、これから松川温泉に降りるとのこと。時間も時間だし、あっちは緩斜面なのであまり滑らないよと、カタコト英語で伝えグッバイした。彼らを見送り、大松倉の斜面を滑るみんなの動画を撮影した。グレーの空なので、あまり映えない。ボードは、緩斜面を歩く羽目となったようだ。
15:15登山口10番に着き、その後は思い思いに滑ってスキーセンターで落ち合うこととした。林間コースを滑ると、ふかふか雪で楽しく滑ることができた。ゲレンデ近くではボードのトレースが、蜘蛛の巣のようにたくさんできていて滑りにくいところもあったが、ふかふか雪に助けられ、楽しい滑りを満喫できた。
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