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謝罪会見と雪山登山始めは武奈ヶ岳

コヤマノ岳、武奈ヶ岳( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 7人 (Yamakaeru さん 、ほか6名)

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行程・コース

天候

晴れのち雪

登山口へのアクセス

マイカー
その他: GoogleMpaで「イン谷口バス停」と検索するとよい。バス停の先に10台程度の無料駐車場がある。「ワンゲル道」の登山口はここから。八雲ヶ原や金糞峠方面へはいったん、バス停のところのY字まで戻り、キャンプ場方面へと登っていく。こちらにも駐車場はあるが登山者も利用してよいのかは不明。駐車場の近くにトイレあり。

この登山記録の行程

駐車場(08:41)・・・大山口・・・正面谷・・・青ガレ(09:48)・・・金糞峠(10:14)・・・コヤマノ岳(鈴ヶ岳)・・・武奈ヶ岳(12:16)・・・(12:30~昼食~12:46)・・・コヤマノ分岐(13:01)・・・比良スキー場跡・・・八雲ヶ原(13:38)・・・北比良峠(13:56)・・・カモシカ台(14:33)・・・<ダケ道>・・・大山口(15:09)・・・駐車場(15:30)

コース

総距離
約11.2km
累積標高差
上り約1,214m
下り約1,211m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

一ヶ月以上も前から、年末に山仲間と「宿泊付き忘年雪山登山をやろう!」と企画をして楽しみにしていた。人間ドックを年末仕事納めの日に予約したので、1日早く帰省するから人間ドックが終わった翌日にそのまま出発しようと、夢を膨らませていた。それはもう一年頑張ってきたご褒美として、青空に映える白銀の世界を仲間とともに楽しく歩く企画。。。になるハズだった。
どこでどう間違えたか、悪いのは全て自分なので弁解の余地もないが、結論から言うと、直前で計画をキャンセルする羽目になった。
「人間ドックを12月27日に入れたので一日早く帰るよ」と伝えたつもりだったが、上手く伝わっていなかったのか、そもそもちゃんと伝えていなかったのかは分からないが、仲間には1日早く帰ってくるというところだけしか伝わっていなくて、仕事が忙しい自分に変わり、地元の山仲間が27日から出発するスケジュールを組み、宿の予約もしてくれていた。しかも、スケジュールの事前確認までメールで送ってきてくれるという丁寧な対応だったにも関わらず、起こる事故とは起こるべくして起こるというか、詳細な行動スケジュールは、ちゃんと念入りに何度もチェックしていたのに、「日程を間違えている訳はない」という認知バイアスが働き、全く間違いに気が付かなかった。
かくして、12月26日、忘年登山の前日を迎える。
自分にとっては人間ドックのため一日早く仕事を収めようと集中して仕事をしていたところに、隊長から1通のメールが届く。
「明日の早朝2時に迎えに行くのでよろしく!」と書かれた文字を読み、初めて自分が取り返しのつかない重大なミスを犯していたことに気が付き、血の気がサーっと引いていくのが分かった。仕事を放りだし、数分間フリーズしていたので、きっと周囲もただならぬものを感じたことだろう。
「どうか自分を置いて、皆さんで行ってきてください」と懇願したが、「全員で行けないなら、キャンセルする」と言う仲間。「いやいや」と数回このやり取りを繰り返した結果、結局、宿をキャンセルして初日の27日は自分の人間ドックが終わるのを待ってから先輩宅で鍋パーティーを。更に。その翌日に近場の雪山で忘年会登山をすることになった。
鍋パーティーの開始冒頭、謝罪会見を開き深々と頭を下げて謝ったのは言うまでもない。宿のキャンセル料まで払わせてしまい、謝っても謝りきれるものではなかったが、「どのみち無理をして行っても強風だったから気にしないで」と優しい言葉をかけてもらった。温かい言葉と熱々の鍋で身も心も山仲間の愛で満たされた。本当に有り難いことだ。
そして翌日。いよいよ忘年登山の日。目指すは、雪山始めで恒例の武奈ヶ岳。
遠征は行けなくなってしまったが、武奈ヶ岳であれば近場でもきっとモフモフの雪が楽しめるだろうとワクワクしていた。
スタート地点となるイン谷に8時過ぎに到着。珍しく遅めの出発だったが、その分、朝がゆっくりできたので楽ちんだった。
キャンプ場の脇を抜け沢沿いに登っていく。
武奈ヶ岳は比較的易しい雪山の登竜門として登山者にも人気の山だけあって、キャンプ場の駐車場には関西方面から来た車でいっぱいだった。
出だしは全く雪がなかったが、徐々に足元に雪が増えていく。
砂防ダムをいくつか越えたところで、アイゼンを装着。歩き出すと、「キュッ、キュッ」と雪をはむ音がとても心地良かった。やはりアイゼンを履くと、気分が一段盛り上がる。
最後の砂防ダム手前で渡渉をして、沢とわかれて急斜面で有名な青ガレに取り付く。雪が積もっているが、ところどころにむき出しの岩があり、アイゼンの歯が岩に擦れて歩きにくかった。
青ガレを登り切り、金糞峠を越えると、しばらくは水平移動で森の中を進んでいく。その後、尾根の一つに取り付き再び高度を上げていく。
登っていくと尾根の先に青空が広がっていた。いつしか植生も杉からブナ林に変わっている。
例年であれば、ここまで来るとキラキラと輝く樹氷ゾーンに突入するが、今年はまだ着氷の条件が整っていないのか、枝のままだった。その代わり、見晴らしがよく、遠くまで見渡すことができた。スキー場が見える大きな山は蓬莱山だろう。その奥には大津の街並みとともに眩しく光る琵琶湖が見えた。
コヤマノ岳に到着。林の間を縫うように自由に雪原の中を進んでいくと、目の前に真っ白に輝く台形状の頂が見えてきた。目指すべき武奈ヶ岳の山頂だ。
その台形の左上角を目指して最後の急登を登っていく。蛇行する夏道に対して直登する部分なので、短い距離ながらコースの中で最も急な斜面と言える。
急な斜面を頑張って登った分、登り切った時の感動は大きい。台形の上辺に当たる部分になるが、純白のビクトリーロードが武奈ヶ岳の頂に向かって真っすぐに延びている。ピッケルを持って立つと、それだけでアルプスに来たような写真が撮れそうだった。
てんきとくらすの予報では、風が強いためC評価となっていたが、思ったほど風はなく陽射しが当たるとほんのりと温かいくらいだった。頂から見る琵琶湖を挟んでの伊吹山や霊山の景色がお気に入りだが、今日は少し雲がせり出していて、よく見えなかった。
予定ではそのまま反対側に降り大きく回り込みながら八雲ヶ原経由で戻る予定だったが、トレースがなかったため、出発が遅かったこともあり無理をやめて来た道を折り返しながら、コヤマノ岳手前の風が避けられる場所で昼食をとり、その後、比良スキー場跡を通って八雲ヶ原経由で降った。比良スキー場跡のところで天候が変わり、雪が舞いだしたが、吹雪くほどではなかったため終始楽しく歩くことができた。
最後の最後で、仲間に迷惑をかけてしまったが、今年一年も皆んなといろんな山に行けて楽実に楽しい一年だった。また、来年も今年以上に素敵な山を目指して一緒に歩きたいものだ。

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装備・携行品

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  • 後悔のしない登山をと山に行くと心改める 

  • 始めた頃からそれは変わらないよ。

登った山

武奈ヶ岳

武奈ヶ岳

1,214m

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