行程・コース
天候
曇
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
那須岳冬山行記 ~年末の雪原を歩む~
2024年の年の瀬、例年の年越し山行ではなく、少し早めの那須岳登山を計画。今年は9連休という長い休暇と三斗温泉の営業再開情報が重なり、山行の舞台を那須に決定した。年末の山行は特別な趣があり、今年もその期待を胸に大丸温泉から出発した。
この登山記録の行程
Start(09:08)・・・山麓駅(09:31)・・・茶臼岳(12:17)・・・峰ノ茶屋跡(13:19)・・・沼原・姥ヶ平分岐(14:35)・・・三斗小屋温泉(15:19)・・・沼原・姥ヶ平分岐(08:16)・・・峰ノ茶屋跡(09:49)・・・山麓駅(10:59)・・・Goal(11:11)
高低図
登山記録
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旅路と準備
28日朝、東北道を北上。大型連休初日ながら渋滞もなく、佐野SAで佐野ラーメンの朝食を取る余裕もあった。那須の麓、大丸温泉の駐車場は絶景ポイントで、ここから始まる冬山行への期待が膨らむ。冬季のロープウェイは運休中。代わりに、大切に取っておいたハローキティのだるま弁当箱で雪だるまを作り、ささやかな季節の遊びを楽しむ。
登山道の景色と挑戦
冬季の登山道は通常とは異なり、雪のため様々な表情を見せる。大丸温泉から峠の茶屋、そして峰の茶屋避難小屋へと進む道は、途中で鳥居が雪に埋もれていたり、樹林帯を抜けた後の絶景が広がるなど、息を呑む美しさがある。この日はトレースがしっかり残されており、つぼ足で歩くことができたが、峰の茶屋避難小屋で念のためチェーンスパイクを装着し、山頂への安全を確保。
山頂での静寂と眺望
那須岳山頂では祠と鳥居が雪の中で静かにたたずむ。遠望は曇りのため叶わなかったが、目の前に広がる雪原の光景は冬山特有の静けさと荘厳さを醸し出していた。山頂からの下山時には、雪が風で飛ばされて積もらない独特の地形も確認できた。
温泉と山小屋の癒し
今回の宿泊地、三斗温泉煙草屋では大根やこんにゃくをふるまっていただき、心身ともに癒された。内風呂で冷えた体を温め、持参した焼酎とともに仲間と語らうひとときは格別だ。山小屋ならではの急な階段や簡素な部屋も、冬山の旅路を締めくくるにふさわしい趣があった。
締めくくりと次なる挑戦
29日の下山は、雪が締まり歩きやすくなった道を戻るだけ。途中、延命水や那須岳避難小屋を経由しながら、予定通りのルートを辿る。下山後のカレーも絶品で、裏磐梯への次の計画を練る余裕があった。
那須岳は冬の魅力に満ちた山であり、訪れるたびに新たな発見と挑戦がある。今年の締めくくりにふさわしい山行であった。




