行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
皆野町営駐車場利用。きれいなトイレあり。
この登山記録の行程
皆野町営駐車場(09:25) ・・・風戸登山口(09:30)・・・山靴の道分岐(10:00)・・・猿岩(10:20)・・・破風山(10:30) [休憩 25分]・・・札立峠(11:05) ・・・武蔵展望台(11:25) [休憩 5分]・・・大前山(11:35) ・・・天狗山(11:45) [休憩 10分]・・・大前集落(12:10) ・・・華厳の滝登山口(12:30) ・・・秩父華厳ノ滝(12:35) [休憩 5分] ・・・水潜寺(12:55) [休憩 5分]・・・風戸入口バス停(13:20)・・・皆野町営駐車場(13:30)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
破風山からは武甲山の前に広がる秩父盆地が一望のもとである。皆野アルプスと名付けられた登山コースには、やせ尾根や、クサリやロープがつけられた小さな岩場があり、その途中には秩父札所巡りに使われた巡礼の道が交わる峠もある。快晴に恵まれ、変化に富んだ尾根歩きを楽しんだ一日だった。
整備された駐車場から老人ホーム裏の道を歩き出す。温泉スタンド前の道標に従って登山道に入る。本コースの道標はよく整備されていてとても分かりやすい。山すそに数件の民家が点在する風戸集落を過ぎると本格的な山道となり、稜線に出たところで皆野アルプスの縦走コースと合流する。
木々の葉が落ちた明るい雑木林の尾根道はとても気持ちがいい。元気な若者のグループが追い越していった。岩峰が猿の横顔に似ている猿岩を過ぎ、東屋までくれば破風山の山頂は近い。
南側が大きく開けた破風山の山頂には、先行した若者のグループをはじめ、逆コースから来た登山者たちでにぎわっていた。
山頂からの展望は一級品。逆光で武甲山が見えにくくなっていたのは残念だったが、眼下に秩父盆地が大きく広がっている。西には両神山がよく見え、その右には特異な姿の二子山。そして北側には日光の男体山や日光白根山が白く輝いていた。武甲山と両神山の間には甲武信ヶ岳などの奥秩父の山々続いているはずなのだが、たくさんの峰々が連なっていて、山座同定はできなかった。
山頂から急坂を下ると札立峠に着く。この峠は室町時代に始まったという秩父札所巡り33番の菊水寺(秩父市下吉田)から34番札所・水潜寺に向かう巡礼道が通じていたとのこと。この道は今は「巡礼古道」として登山道となっている。
札立峠から登りにかかるとクサリやロープがつけられた岩場や両側が切れ落ちたやせ尾根が現れるが、道はしっかりしているので慎重に歩けば問題はない。途中の武蔵展望台では北側が大きく開け、関東平野が広がっていた。
大前山には地元大前集落の守り神だろうか、石仏が祀られ、登り返す天狗山にも小さな祠が祀られていた。地元民の信仰の対象として古くから親しまれた山であることを伝えている。
下山は山深い大前集落の中を通る。舗装道路は通じているが、生活はどのようにしているのだろう。集落の中ではだれにも会うことはなかった。
登山口の日野沢川の橋を渡り左へ、秩父華厳の滝を訪れた。秩父8景の一つのこの滝は滝つぼの近くまで行けてなかなかの迫力。さらに秩父札所34番の水潜寺にお参りした。水潜寺は西国33か所、坂東33か所と合わせて百観音巡り結願の寺とのこと。立派な本堂と納経所が山間に静かにたたずんでいた。
出発点の風戸入口から破風山、杖立峠を経て水潜寺に至るコースは関東ふれあいの道「秩父盆地をながめるみち」に指定されている。また、駐車場の近くには日帰り温泉施設の秩父満願の湯があるので汗を流すこともできるのも嬉しい。
フォトギャラリー:25枚
皆野町営駐車場。未舗装だがきれいなトイレあり
温泉スタンド前。この道標で登山道の入る
山裾にたたずむ風戸集落
山靴の道分岐。ここから皆野アルプス縦走路
明るい尾根道
猿岩
破風山手前の東屋
破風山
武甲山と秩父盆地
両神山と二子山
北側の眺め。日光白根山と男体山
破風山山頂は大賑わい
札立峠
急坂にはロープ
如金さま。いぼの神様として信仰されていた
両側が切れ落ちたやせ尾根
クサリ場
武蔵展望台から
石仏が祀られた大前山
祠が建つ天狗山
大前集落。民家の間の道を通る
華厳の滝登山口。日野沢川を渡れば舗装道路
秩父華厳ノ滝
水潜寺




