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黒岳・牛奥ノ雁ヶ腹摺山・小金沢山縦走~秀麗富嶽十二景2番山頂の大絶景

牛奥ノ雁ヶ腹摺山・川胡桃沢ノ頭・小金沢山・黒岳・白谷ノ丸( 関東)

パーティ: 2人 (ラヴィ08 さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴(富士山・南アルプス眺望抜群)

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 大峠に4:10着。すでに4台駐車あり。トイレ男女別であり(とても奇麗)。日の出前に着き、漆黒の富士山を望む。

この登山記録の行程

大峠(05:02)・・・赤岩ノ丸(05:38-5:40)・・・黒岳(06:26-06:28)・・・白谷ノ丸(06:50-07:06)・・・黒岳(07:23)・・・川胡桃沢ノ頭(08:01-08:06)・・・賽ノ河原(08:22)・・・牛奥ノ雁ヶ腹摺山(08:48-9:30)・・・小金沢山(10:11-10:49)・・・牛奥ノ雁ヶ腹摺山(11:29-12:01)・・分岐(13:15)・・・大峠(14:17)

コース

総距離
約12.0km
累積標高差
上り約1,068m
下り約1,070m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

GW。渋滞の高速道路。なにもせずに家でのんびり過ごすというのもいいものです。でも5月は天気も良く登山日和が続くのでやっぱり登りたくなるものです。5/4実は大菩薩に通じる牛ノ寝通りにある榧ノ尾山(かやのおやま)へ行く計画をたて、いざ出発しました。ところが松姫峠に行こうとしたらなんと通行止めで行くことができず、なんと断念。小菅のみちの駅に停めて大マティ山くらいは行けたのですがなんか気が進まず、いろいろ模索した結果、帰ることになりました。リサーチ不足を恨みました。でも5/4は実はあんまり天気が良くなく小菅はガスってました。車でも実は雨。でも翌日はとっても良い天気そうで、出直しということです。

それで5/5に行くことにした山は・・・大菩薩連嶺の牛奥ノ雁ヶ腹摺山と小金沢山の稜線縦走です。以前大菩薩峠から南下して牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ歩いたことがありますが、その逆ルートにいつかチャレンジしたいと思っていたので、大峠を出発点にして計画しました。大峠からは黒岳へまず急登を登らなければなりません。登山口からいきなりの急勾配です。途中、赤岩ノ丸まではけっこうきついです。ゆっくり自分のペースで淡々と登ります。赤岩ノ丸直下で富士山の絶景が見れるのでこれは励みになります。赤岩ノ丸からはしばらくなだらかな道が続きますが、途中縞枯れ現象の枯れ木が多くなり倒木が目立ちます。それを過ぎると稜線への100mの急登です。薄暗い無気味な感じの森を淡々と登ります。そして稜線の標識が目に留まり、厳しい登りは終了。
稜線に出ると目指す牛奥ノ雁ヶ腹摺山は右手の稜線を進むことになりますが、せっかくなので黒岳へ。景色は望めませんがここには一等三角点「小金沢山」があります。またさらに約20分ほど南下すると・・・・そこには富士山の絶景がひろがる白谷ノ丸にでます。やっぱりここにこないと!この絶景は朝一でやはり見たいものです。富士山を見ることが好きでいろんな山から望みましたが、やはり白谷ノ丸からの富士山が断トツにいいです。また、ここからは南アルプスが全山見ることができます。今日は真っ白な雪をかぶり見事な絶景です。八ヶ岳も雪をまとい迫力あります。以前来たときは雲海が広がりみごとな絶景でしたが、今日は甲府盆地がしっかりみえてまた違う景色でよかったです。「山は一期一会」とほんと思います。出会えた景色がどんなでもやっぱり見る景色は最高だと思います。
ちょっと寄り道の富士山の景色を堪能して、さあいよいよ大菩薩連嶺中央部の稜線歩きです。いつかここを歩きたいとずっと思っていたので、ワクワクです。黒岳から南の稜線は昨年ハバイマ丸まで歩きました。また大菩薩峠から牛奥ノ雁ヶ腹摺山も2019年にやはりこの時期歩いています。今回はこの2つを結ぶ稜線ということになります。イメージ的な話ですが、実はこの部分なんかとってもいやなイメージがあってちょっと避けていたというのがほんとのところです。でも歩いてみて、こんな素晴らしい尾根歩きが出来る稜線だとは想像できなかったです。黒岳のイメージがちょっとダーティーですから、どうしても悪路みたいなイメージがついてしまったのかもしれません。一部岩場のような(ほんとにような感じ)ところはありますが、大半が笹原のカヤト原です。黒岳から少し北上していきなり岩場から笹原にガラッと変わるので驚くほど・・・。川胡桃沢ノ頭という場所で富士山の絶景も見れて、その先からいきなり急斜面を下ることになりますが、木々の間から目指す牛奥ノ雁ヶ腹摺山が堂々した風貌で見えるのがとっても格好いいです。とはいえ、あんな急登をまた登り返すか!と思うようなまるでスキーの急なゲレンデを登るような壁です(笑)。それも笹原。振り返ればそれまで歩いてきた斜面が見えて、そして富士山、南アルプスと眺望がどんどんよくなります。急斜面をとにかく頑張って登りきると・・・・牛奥ノ雁ヶ腹摺山の山頂です。この頂き日本で一番長い山名です。ここは秀麗富嶽十二景の2番山頂です。もちろん富士山の絶景です。以前来たときは富士山を見れなかったので、今回はそのリベンジ。素晴らしい富士山に出会えました!ここでは富士山と黒岳のコラボレーションです。黒岳も立派なり凛々しい山容をしているので、富士山と一緒の風景は実に絵になります。またここ牛奥ノ雁ヶ腹摺山の山頂部は木々が点々としているので、その木々と合わせ、富士山と南アルプスが見れるのでまた素敵な景色です。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山からさらに北上するとやはり秀麗富嶽十二景の2番山頂である小金沢山の山頂です。この間も笹原なのでとても気持のいい稜線です。小金沢山からの富士山は牛奥ノ雁ヶ腹摺山を従えての景色なのでこれもまた雰囲気あってよい1枚の絵です。
このルートは大峠から稜線までの急登さえこなせば、あとは楽しい富士山、南アルプスを見ながらの稜線歩きです。こんないい稜線はないです。なんででも歩きたくなる登山道だと思います。
5/5に来れてよかったなあと実感した登山でした!楽しい山行になりました。

(登山DATA)
エリア:大菩薩連嶺

山名:牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま) 
標高:1,990m
岩質:泥岩

山名:小金沢山(こがねざわやま) 
標高:2,014.4m
岩質:泥岩

山名:黒岳(くろだけ) 
標高:1,987.6m
岩質:砂岩

ルート:【復】牛奥ノ雁ヶ腹摺山~小金沢山(大峠)
グレーティング: 体力 3、定数 25、難度 B  EK度数 28(ふつう)
特徴:秀麗富嶽十二景(2番山頂)、牛奥ノ雁ヶ腹摺山は、日本一長い山の名前、針山のような立ち枯れの木々の向こうに折り重なる山々を従えた富士山が浮かび上がる。小金沢山は、小金沢連嶺の主峰、大月市の最高地点

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フォトギャラリー:80枚

大峠。まだ日の出前に着。漆黒の富士山です。

5:02大峠登山口出発です!

はじめからいきなり急登の連続です。自分のペースでゆっくり登れば大丈夫!

赤岩ノ丸手前の富士山の絶景。

赤岩ノ丸

赤岩ノ丸から先は緩やかな登りだが縞枯れた木々が多く倒木が目立つ。

そしてまた急登になります。

稜線にでました!この標識が見えると嬉しいです。

黒岳の山頂。山頂には一等三角点「小金沢山」があります。三角点名はここが小金沢山なんです(笑)。一等三角点ですから見る価値大です。もちろんタッチです。

黒岳から20分ほど進むとすごい景色がまっています。ちょっと寄り道です。ほら、木々の間から富士山見えてきました。

山梨森林100選の1つ「黒岳の広葉樹林」です。

そして・・・「白谷ノ丸」に着きました!この絶景です。ダントツに格好いい富士山とご対面です。20分かかるけどやっぱりこの景色は見たいです。

東に目をやると、すぐ隣に雁ヶ腹摺山です。そして、扇山と百蔵山です。

雁ヶ腹摺山と富士山の間は、手前に白谷ノ丸から白砂の伸びる白谷小丸。眼下には、九鬼山~御前山を望むことができます。この縦走路も面白いですが、かなり小さく見える分この白谷ノ丸の標高が高い位置にあることがうかがえます。

そしてズームアップ富士山!富士山の下には三ッ峠山。その手前は大菩薩連嶺の最南端=滝子山~ハマイバ丸~大蔵高丸の稜線です。ここに映るトップすべてを登ったんだ!と思うといろんな思いが巡りますw。やっぱりこの富士山は絶景です。

そして何といってもこれです!南アルプス全山です。ちょうど雪をまとった3000m級の山々がずっと連なっています。こんな風に南アルプスがすべてみれるというのもこの白谷ノ丸の魅力です。少し春がすみですが、それでも遠くまで有名な山々が見渡せたので大満足です。寄り道成功です!

黒岳の山頂まで戻りました。大きな立派な山なので、景色はないですが達成感あります!ここもいい山頂です。

さあ、いよいよ未知の世界へ突入です。正直怖いイメージが先行していました。黒岳に対して抱いたイメージがダーティーだったのでこの縦走路も勝手にけっこう怖いって思ってしまいました。

確かにこんな岩場もあります。森も緑が濃いので薄暗かったりなので、ちょっと不気味?って思ってしまいそうですが、実はとっても歩きやすい縦走路でした(笑)。

黒岳から北上するとこんなイメージの森を歩きますがある程度進むと・・・・

突然笹原の明るい森に変わります。ここからが実に気持ちのいい縦走を楽しめます!なんだもっと前に来ればよかった!って思います。

笹の間を1本の道がずっと伸びていて気持ちよく歩けます。

時折、木々の間から南アルプスが見えたりします。

黒岳から伸びる稜線ははじめちょっと岩場の樹林帯で次に開けた笹原の縦走路です。こんな道がずっとまっすぐ伸びています。

川胡桃沢ノ頭(かわくるみさわのあたま)。開けた広場です。

富士山の絶景を楽しめます!

川胡桃沢ノ頭からも少し笹原が伸びます。

横には富士山です!

そして稜線の行きつく先に、これから向かう牛奥ノ雁ヶ腹摺山が現れます!

ここからが急降下。一気に下ります。笹原の急斜面です。これを下りるということは帰りは登りますw。

かなり下ってもうすぐ鞍部です。

鞍部に到着。これからこの笹原の1本道を登り返します。そしてその先にさらに急登が待ち受けます!

賽の河原と呼ばれる笹原。左に南アルプスをみることができます。

さあ!笹原の急登に挑みます!これはきついです!スキー場のゲレンデ登りです。

振り返ると黒岳が大きくみれます。さきまであの山にいたんですね!

南アルプスも応援してくれてます(笑)

右側には、雁ヶ腹摺山が参上!

そして、富士山が最後に登場します。振り返ると登ってきた1本道のさきに富士山です。

いったん森にはいります。

そしてまた笹原の急登!

苦しいけど、振り返るとこの絶景ですよ。黒岳と富士山のコラボレーション。黒岳、格好いいです!

おっと、見えました!牛奥ノ雁ヶ腹摺山の山頂部です。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山の山頂!

牛奥ノ雁ヶ腹摺山1990m

ここに三角点がありますが・・・正式なものではないみたいです。基準点を調べると牛奥ノ雁ヶ腹摺山には三角点はありません。

この牛奥ノ雁ヶ腹摺山は山頂の景色が独特です。木々の景色がとってもいいです。いかにも高原!落ち着きます。

西面。斜面に木々が点在して落ち着きある景色・・・の先に南アルプスです。

そして先ほど急登で振り向きざまにみた黒岳と富士山。

この富士山=秀麗富嶽十二景の2番山頂です!
以前、ここに来たときはこの富士山はありませんでした。今回リベンジで見事な富士山に出会うことができました。来てよかった!

さあ、今度はもう少し北上して大菩薩連嶺の最高峰=小金沢山へ向かいます。

小金沢山へはさらに笹原の縦走路です。

気持ちのいい縦走路です。が樹林にはいると・・・

ちょっと荒れた岩場のような道もちょっとあります。

が、南アルプスをみながら・・・

こんな笹原の稜線歩きができたり・・・

振り返れば、富士山が背中を押してくれます。

とっても素敵な笹原縦走!黒岳からここまで実は笹原縦走なんです。

と、小金沢山の山頂です!

小金沢山2014.4m

三等三角点「雨沢」が設置されています。黒岳が一等三角点で「小金沢山」なのでなんか変ですね(笑)。

小金沢山からも南アルプスが望めます。山頂部はこんな感じです。

そして・・・ここも秀麗富嶽十二景の2番山頂です。見事な富士山に出会えます。黒岳からかなり北上しているので、富士山が小さくなっています。中央に見えるのがさっきまでいた牛奥ノ雁ヶ腹摺山です。その奥に黒岳。左には雁ヶ腹摺山です。ここも絶景です!

牛奥ノ雁ヶ腹摺山の山頂部にズームアップ。さあ、またあそこまで来た道を戻りましょう!

戻る途中で、牛奥ノ雁ヶ腹摺山と富士山のコラボです。山頂から西に下る斜面の笹原が奇麗です。

帰路も気持ちのいい笹原縦走。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ戻りました。富士山に雲がつきましたが、まだまだ見れています。よかったあ~!

黒岳と雁ヶ腹摺山です。これからあの黒岳へ戻ります。意外と距離ありますw

ゲレンデの笹原を下ります。

そして黒岳へ向けて登り返し。このアップダウンはきついです。

急登を登り切り振り返るとさっきまでいた牛奥ノ雁ヶ腹摺山です。

川胡桃沢ノ頭に戻りました。

笹原の開けた稜線。

岩場が立ちはだかりますwここだけちょっと注意です。

真ん中に「大峠」の看板(わかります?)。ここが大峠へ下る分岐点です。

100m急坂を下ります。

そして縞枯部。

帰りは、赤岩ノ丸を巻いていきます。

下りもけっこう急です。

どんどん下りて・・・

大峠に無事戻って来ました!

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ソフトシェル・ウインドシェル フリース ロングパンツ 靴下
レインウェア 登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
予備電池 タオル 帽子 グローブ サングラス 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証
ホイッスル 医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール

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登った山

小金沢山

小金沢山

2,014m

牛奥ノ雁ヶ腹摺山

牛奥ノ雁ヶ腹摺山

1,995m

黒岳(小金沢連嶺)

黒岳(小金沢連嶺)

1,988m

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