行程・コース
天候
雨
登山口へのアクセス
その他
その他:
レンタカー
この登山記録の行程
Start(03:15)・・・馬場島(03:15)・・・松尾平(04:02)・・・三角点(06:54)・・・早月小屋(08:05)・・・2600m標識(09:52)・・・剱岳(11:46)・・・2600m標識(13:24)・・・早月小屋(14:26)・・・三角点(15:29)・・・松尾平(17:13)・・・馬場島(17:51)・・・馬場島(17:52)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
剱を目指して3年。
3年前は台風で直前キャンセル。
2年前は雨天強行も早月尾根1,300m地点で撤退。
体力は一年一年が勝負。
今年こそ。
予報は午後から雨、当初予定を1時間早め、ホテルを2時レンタカーで出発。
まだ星もちらちらと見える。
暗闇の中、番場島に向かう1本道を上っていくと、雨が降ってきた。
駐車場に到着、しっかりとした雨、全員レインウエア上下着用。
2年前と変わらぬ装いでのスタートなった。
長丁場にレインウェア、体力温存のためゆっくりゆっくり登った。
雨は降ったり止んだりを繰り返した。
振り返ると眼下に富山の街の明かり。
街の方はまだ雨雲に覆われていないようだった。
夜が明け、北側の斜面がはっきりと見える。鞍部から陽も差し込んできた。
小屋泊したいくつかのグループとスライドした。
前日小屋まで登り、今朝山頂アタックを予定していたが、天候不順のため諦めて下ってきたというグループもあった。
早月小屋には5時間かかり到着。
メンバーの1人について、ここでリタイアすることリーダーが宣言。リーダーも彼に付いて下っていくと言った。
残り3人は山行を続行。
既に雨雲は山塊をすっぽりと覆いつくしていた。
ただ小雨、風はほぼなく、気温はまだ蒸すぐらい。
山頂から下ってくる登山者はソロが多く、
山頂の様子を訊くと、殆どがこんな感じのままだとの答えだった。
険しい岩場も取り付いてみると、難しさは感じなかった。気温が高いので、濡れた手も凍えない。
ただ長時間歩き続けているので、集中力が途切れることが怖かった。
こういう時はアベ・マリアの祈りを唱える。
油断禁物と自分を戒めながら鎖場の鎖に手を掛け岩を越えていった。
小屋から3時間、スタートから8時間で山頂。
景色はなかったが、
3年越し憧れの剱の頂き、達成感ともうこれで登りは終わりと思うと堪らず嬉しかった。
小屋に下り戻って休憩。
先に下りたチームと連絡をとると、どうやら1,300m地点で他パーティーに滑落があったようだ。
1,300mと言えば2年前に引き返した辺り。
気が緩んでコースアウトしたのだろうか。
早月小屋からは1,500mを下る。雨で滑るのを用心して3時間か。
雨の影響を最も受けたのはこのあと、早月尾根の下り。
雷が遠くで鳴り、雨足は強くなり、登山道は川になり、ところどころに大きな水溜りができていた。
標高1,000mまで下ると、尾根の下を流れる川から不気味なほどの轟音が聞こえてきた。
登山道よりむしろ馬場島からの一本道が心配になった。通行止めになったら帰れなくなる。
他のメンバー2人はペースを守って下りていたため、私だけ少し急いで下山。土砂降りの中、駐車場に戻ると、レインウェア、靴を脱ぎ、身体を軽く拭いて運転ができる状態にし、2人が下りてきたらすぐに車に乗せられるよう車を登山口へ移動。
30分後下りてきた2人を車に乗せて、早々に出発。
案の定、馬場島からの一本道は、流れ出た土砂が路面を覆っている箇所数カ所。慎重にルーファイしながら車を進めた。
無事、山間部の道を脱出。
魚津のホテルには19時過ぎに帰還。
長い長い一日でした。
















