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朳差岳を見ながら高山蝶と遊ぶ

大石山(飯豊連峰)( 東北)

パーティ: 1人 (ブナ太郎 さん )

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行程・コース

天候

おおむね晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 乗合自動車情報(奥胎内ヒュッテから登山口まで)
・運行は夏の間の土日祝日。8月23日(土)24日(日)は星まつりのイベントのため運行せず。
・以前は民間会社のタクシー(ボックスカー)が運行。料金は片道500円(のちに700円)
・現在は民間のタクシーは廃止。代わって胎内市の運営による乗合自動車が運行。料金はなし。ただし任意の協力金を納める。
・運行時刻 行き 5:30  5:40  5:50 の3回
      帰り 15:40  15:50  16:00 の3回(帰りの時刻は不確か)

この登山記録の行程

Start(06:01)・・・奥胎内ヒュッテ(06:03)・・・足ノ松登山口(06:36)・・・姫子ノ峰(07:47)・・・ヒドノ峰(09:15)・・・大石山(10:54)・・・大石山(11:56)・・・ヒドノ峰(12:49)・・・姫子ノ峰(13:55)・・・足ノ松登山口(14:42)・・・奥胎内ヒュッテ(15:19)・・・奥胎内ヒュッテ(15:20)

コース

総距離
約14.9km
累積標高差
上り約1,773m
下り約1,781m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 夏の山行遠征第二弾。飯豊連峰の朳差岳。ここ数年、奥胎内ダムに通ずる道路が、豪雨で寸断されていたため、奥胎内ヒュッテから足の松尾根を行く直登ルートは久しぶりになる。今日は、山頂を踏むよりも、高山蝶のベニヒカゲを見るのが一番の目的だ。先回登った時に、大石山の斜面にベニヒカゲが群舞していた風景に感動し、また晩夏に登りたいと思っていた。時間が許せば、朳差岳にも行ってみるつもりである。

 仙台発午前2時30分。快調に進んで山形県から新潟県に入り、関川村のセブンイレブンを左折して、胎内ダムを目指す。胎内ダムは、第一、第二とあって、さらに奥には奥胎内ダムがある。この夏、北アルプス鹿島槍ヶ岳に登ってきたのだが、北アルプス周辺の雰囲気と、奥胎内の雰囲気が似ていて、これからの山行の期待感が高まる。

 奥胎内ヒュッテには5時40分過ぎに到着し、準備を整えた。たしか、登山者のための乗合自動車が運行されると聞いていたのだが、その気配がまったくない。不思議に思って、乗合所の掲示を確かめると、何と私の勘違い。運行は土日祝日のみだった。
 つまり、平日は奥胎内ヒュッテから登山口まで、徒歩で移動するしかないのである。歩行時間は行きが50分、帰りは40分が標準という。結局、6時出発では帰りが17時過ぎになってしまうため、朳差岳山頂へは行けないようだ。

 奥胎内ヒュッテから歩き始めてすぐ、案内板の整備をしている方に会い、いろいろ話をしているうちに奥胎内ヒュッテの元支配人であることが判明。名刺を頂戴した上、奥胎内ダムのトンネル前まで送っていただけることになり、時間で20分ほどの短縮になった。ご厚意に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 舗装道路から林道に入り、25分ほど歩いて登山口に到着。ここから今日の山行が本悪的にスタートした。
 登山口から素敵なブナの森に入り、平坦な道を進むとすぐに九十九折りの坂道になる。木の根が露出した道は、たちまち急登になって、大石山まで、基本的にこの急登が続く。足の松尾根コースは、飯豊連峰の中では比較的登りやすいと言われているが、どうしてどうして、飯豊本山に登るよりも少しマシ・・という程度のルートである。

 このルートの特徴は、
1 大石山までずっと続く急登
2 ヒメコマツとブナの根が張り出した登山道
3 ナイフブリッジの岩場が数ヶ所
4 夏場はとにかく暑い。特に樹林帯を抜けたあたりが過酷。
となるだろうか。ただ、谷から噴き上げる涼風が、時折熱った体を涼ませてくれた。

 姫子ノ峰、ヒドノ峰、イチジ峰とアップダウンを繰り返し、ナイフブリッジを過ぎ、木の根の登山道を進んでいくと、大石山が見えてきた。そこから先も結構長く、西ノ峰についてようやく一息。ここから大石山までは数分である。
 大石山からは、右に行くと頼母木小屋、左に行くと朳差岳。ここは左に進んだが、時間の関係上、鉾立山・朳差岳は断念して、大石山の花畑で高山蝶のベニヒカゲと戯れることにした。
 期待通り、この花畑にはベニヒカゲがヒラヒラと舞っていた。朳差岳を見ながら昼食とし、タカネマツムシソウやハクサンフウロなどの花々と、久しぶりに再開したベニヒカゲとの戯れを存分に楽しんだ。

 ベニヒカゲという蝶は、人の汗の成分に寄ってくる性質があるのだろうか。昼食を摂っている間、タイツやパンツ、登山靴、ザックなどに止まって離れない個体が4つ。親しみを感じてしまう。

 復路は直登の反対。急な下りの連続である。朝日連峰にも飯豊連峰にも共通する特徴である。急激な下りとアップダウン、木の根とナイフブリッジを過ぎ、姫子ノ峰まで来ると、あとは4、50分で登山口に戻れる。ここで水分を十分に補給して、慎重に下った。

 登山口から奥胎内ヒュッテまでの林道・車道歩きは、炎天下の日差しを浴びて、かなり消耗したが、目算通りに15時12分に奥胎内ヒュッテに到着した。
 朳差岳に登るならば、出発は5時、帰着は17時を目処に立案するのが、今の私の体力に合っているようだ。それならば、素敵な奥胎内ヒュッテに宿泊すると良い。いつかやってみたいプランが一つ増えた。

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