行程・コース
天候
晴れ。
雲が絶えずわいて陽射しを和らげてくれたり、眺めを妨げてきたりで一喜一憂。
空気が澄んでいる時期なら隠岐の島が望めたかも。
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
住まい → 東名IC → 名神 →(途中寄り道:御在所岳登山)→ 中国自動車道 → 米子道 → 皆生温泉着。
宿泊地(米子市)より30分で「大山駐車場(無料)」着。
7,8時間のドライブ。(渋滞がなく休憩もしなければ)
ETC+ガソリン代を計算したら、往復で約2万円の交通費。
電車利用の場合、米子までの交通費はその倍。所要時間はほぼ同じ。
この登山記録の行程
大山寺(09:53)・・・夏山登山道入口(10:07)・・・行者谷分れ(11:25)[休憩 5分]・・・六合目(11:40)[休憩 10分]・・・頂上避難小屋(13:08)[休憩 30分]・・・六合目(14:27)[休憩 8分]・・・行者谷分れ(14:45)[休憩 10分]・・・夏山登山道入口(15:55)[休憩 5分]・・・大山寺(16:10)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
気持ちは今も若いが、
生活年齢はいつのまにか「高齢者」の括りに入っており、
鏡の前に立てば頭はいよいよ白く、目は霞むは、用事は3秒で忘れるはでなるほど我が身は「高齢者」!
と再認識させられていると脳が囁いてくるフレーズがあって、これっす。
今日(けふ)はふたゝび來(こ)ぬものを。
そうだ。今日という日は、2度とないんだった。
よーし、「大山」をやるならこの夏しかない。と腰を上げ
目的地を「大山」にしたのはどういうわけかと言えば、
山渓社の「新年特別号 2025年」付録の地図帳を眺めていたら、P201で目が止まり、
調べてみたらレベルは「初級」じゃん。
これなら奥さんも誘って旅行がてら登れるかもとさっそく計画。
中国地方までロングドライブすることも「やってみたい」一つなのでした。
ちなみに書き添えておくと、冒頭の一節は吉井勇の「ゴンドラの唄」の第4連最後にある文で、
黒澤明の映画「生きる」を観た人なら
主人公が雪の降る中ブランコに乗ってしみじみ歌う
〽 いのち短し、戀(こひ)せよ、少女(をとめ)~ のシーンが蘇ると思います。
さて、
以下今回の山行を振り返ります。
遠出をして中国・四国の山行をしてみようという方のお役に立てれば幸いです。
〇山行の計画
住まい(南関東)から米子までの移動で一日は要します。
翌日に「大山」登山。3日目に帰ります。
せっかく中国地方を訪れるのですから、
近くにある世界遺産「石見銀山」も見物したいと思いましたが、断ち切りました。
経路上のおあつらい向きの宿泊施設が見つからなかったためです。
目的を「登山」に絞ったらすっきりしました。
往路は、名古屋を過ぎて三重県四日市から新名神高速道路を使います。
菰野ICで下りると200名山の「御在所岳」があります。
これも登ってみたい山だったので、立ち寄ることにしました。
東名のICを午前4時前に入れば深夜割引です。
順調に進めば「御在所岳」のロープウエイ駅には9時台に到着できそうです。
お手軽に山頂まで行き降りて来て、それでも11時頃には再出発。
4,5時間運転して日没近くに米子着、
という計画ができました。
〇「大山」登山 3合目までの様子
前泊の「皆生温泉」を出発。
皆生は「かいけ」と読みます。読めませんでした。
岸近くの海から湧いている温泉で、海岸線の景色もいいし、いいお風呂でした。
登山口は宿泊地からクルマで30分。
ゆっくりと朝食を摂ったものですから、時刻はすでに9時を回っており
登山としてはかなりの遅い出発となりました。
「夏山登山道」を歩きます。
南光河原駐車場にクルマを置くと便利ですが、すでに満車でした。
Pの入口に「一木一石運動」の看板がありましたが、読む気持ちもなくトレッキング開始。
下山して読むと「あれま」でした。
大山山頂は多くの登山者が訪れて昭和50年代から急激に緑が減少。
山頂部の高山植物は踏み荒らされ、そのほとんどが無くなり裸地化したそう。
昭和60年地元の自然保護団体、山岳関係者、行政などが保護運動に取り組もうと
『一木一石運動』が始まった、とありました。
登山者はできる範囲で石をリュックに入れ、山頂に持って上がる取組みなのでした。
9合目辺りから木道がしっかりと出来ていたのも合点ですし、
爆音を立てて飛んでいるヘリも木道整備関係のフライトでした。
協力したかったなと思いました。手遅れ。
〇3合目から頂上避難小屋まで
コースを振り返れば、ほとんどが木段(木組の階段)の道でした。
3合目辺りから勾配がきつくなり15分ごとに一息いれました。
平地より心地よい風があるものの、だらだらと汗は流れ
首にかけたタオルはすぐにびっしょりとなって2本目を取り出しました。
用意した水分は、
アクエリパック2ケ、カルピスパック2ケ、炭酸水500ml2本、ウーロン茶1L1本。
足りなければ頂上小屋で買うつもりでしたが、間に合いました。
9合目からは、木道歩き。
雲が流れてきて眺めを遮りますが、まずまずの展望。
遠景がぼやっとしているのは夏場だからでしょう。
頂上(弥山1709m)に立つことはできなくて、避難小屋の上のテラスでおしまい。
大陸からグループでお越しの方々が休んでおられました。
登山目的の日本旅行なんてのがあるんでしょうね。
我々も休憩です。
駐車場からひたすら登って3時間。
標高を900m上げてなんとか到着。お昼にしました。
テラスから眼下のこの避難小屋は、収容人数50人。宿泊料は無料です。
売店には人がいて泊まり込みでやってられるようでした。
〇下山後
大山寺参道沿いにある足湯に漬かりました。
平成23年(2011年)に地下1,200mから湧出。28度とあるので加温していると思いますが、
管理運営は県かどうかはよく分かりません。
8.1の弱アルカリ性だそうで、足がつるつるしました。
この日の宿泊先も書いておきます。
できるだけ、帰路を稼いでおきたいと思って蒜山当たりに宿を検索しましたが、満室。
更に東に行くとICからほどなく「湯原温泉」があって、
宿の方の話によると、露天風呂番付では西日本の横綱だそう。
関東に住んでいる者にはなかなか知ることのない温泉場でした。
3日目帰郷。
米子道に乗る前に「はんざきセンター」で1m近くもあるサンショウウオを観ました。
温泉場の抱える問題をうかがい、彼の地の伝承にも触れ、見聞が広がった山旅でした。
自宅~御在所岳~大山~自宅の走行距離は1449.9Kmでした。
※ ここまで駄文、長文にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。























