行程・コース
天候
快晴(各地で猛暑日となった)
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
関越・湯沢ICより神楽スキー場を目指す
*神楽ゴンドラの入り口から林道に入るとゲートがあり、登山届けを提出します。あらかじめ用意するとスムーズに駐車場へすすめます。駐車場は30台ほどなので一杯になると路駐が増えていきます
この登山記録の行程
かぐらスキー場町営駐車場(08:20)・・・和田小屋(08:45)・・・下ノ芝(09:55)・・・上ノ芝(11:05)・・・神楽ヶ峰(11:45)・・・苗場山(13:15)・・・神楽ヶ峰(14:45)・・・上ノ芝(15:15)・・・下ノ芝(15:50)・・・和田小屋(16:45)・・・かぐらスキー場町営駐車場(17:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
ほぼひと月ぶりの山行。各地で猛暑が予想され熱中症が心配。ちょっと危険かもなあと思いつつ…苗場山へ行ってきました。
8時過ぎに町営駐車場に着くと、駐車場は満車。トイレの屋根の上では猿の群団が戯れておりました。ハルゼミからバトンを受けたトンボや蝶がたくさんみられます。腰丈ほどの笹が茂る登山道へ入っていきますが、和田小屋まで車道を利用したほうが朝露に濡れずに済みそうです。
和田小屋の前には日光キスゲやゴセンタチバナなどが咲き始めています。ゲレンデではマイヅルソウがカーペットを広げ、コバイケイソウも咲いています。ゲレンデを横切るまで炎天下にさらされ先が思いやられました。岳樺やコメ栂の林へ入るとやはり涼しく、寄って来る虫が少なくなりました(トンボのおかげかなぁ)が、石がゴロゴロとして歩きにくいです。林床ではゴゼンタチバナ・ハナニガナ・モミジカラマツ(花盛り)・コバイケイソウ(花盛り)・ウラジロヨウラク(終盤)が出迎えてくれました。この辺りのイワカガミは終盤でした。
下ノ芝へ着くと長いベンチがあり、周りではイワイチョウがたくさん咲き始め大きな群落をつくっていました。タテヤマリンドウ・モウセンゴケ(初見)・イワカガミもポツポツと咲いています。ムラサキヤシオの最終花も見られました。初夏の花々からの過渡期の様子です。
中ノ芝にも広いベンチ(2段)があり、付近には綿スゲ(咲き始め)やコバイケイソウ・ウラジロヨウラクの群落が見られます。(ゼンテイカ)日光キスゲも咲き始めていました。夏らしい青い空に綿スゲのふわふわとした白い果穂が風に揺れるさまは、とてもメルヘンチック。平標山・仙ノ倉山への眺望も素晴らしく、ふき渡る風も涼やかに感じられます。
上ノ芝〜小松原分岐からはかぐら田代スキー場・ドラゴンドラSTが望めます。道をふさぐように股スリ岩が現れますが難なくやりすごせます。
神楽ヶ峰(八合目)の周りではハクサンチドリ・苗場キスミレを見ることができました。ここで昼休憩を取るには狭いので、お花畑を目指し一旦下っていきます。カラマツソウ・モミジカラマツ・ハクサンボウフウ・オオカサモチなどの白い花が大勢です。雷清水では水汲みの列ができていましたが、かなり消費していたので迷わず水を補給。とても冷たくて生き返る心地でした。帰りもしっかり補給し大変助かりました。
神楽ヶ峰と苗場山の鞍部にあたるお花畑ではウスユキソウ・ムカゴトラノオ・日光キスゲが花盛りで見事な群落をつくっていました。山を上るように広がるキスゲの黄色い花は、なかなか見ごたえあり、クルマユリは少ないながらも発色の良いオレンジが存在感たっぷりでした。ヒメシャジン・ミヤマシャジンは咲き始め、紫色の小さい蕾をたくさんつけています。ハクサンフウロ・コキンレイカ・ヤマハハコ・ミヤマトウキなども一部咲き始めています。お花畑を満喫し、見るからに明らかな苗場山への急登に怯み、戻りの時間を考慮すると…もう此処まででいいかなぁ…と思いましたが、(旦那さんの)欲が出て歩みをすすめます。
9合目・雲尾坂を過ぎると仰け反るほど本格的な急登に四苦八苦させられました。下ってくる人は「ここが一番きつい、頑張れ」「あとひといき。いや、ふたいきかな…」と励ましてくれます。もう無理かもと何度も思わせる急登に後悔しきりでした。辺りにはベニサラサドウダンが未だ咲き誇り、シラネアオイの群落では花はすでに終わり(魚の尻尾みたいな…)種ができていました。
此処を登りきると、木道が伸びる湿原が現れ池塘群と雪田が目の前に広がります。広大な湿原は山頂だということを一瞬忘れさせます。息を整えながら歩いていくと池塘の周りに綿スゲやイワイチョウが咲き、池塘の水鏡に姿を映していました。チングルマは終盤。よく見ると姫シャクナゲに初めてお目にかかれました。その周りをよく見るとモウセンゴケが群生していました。こちらもとても小さく見落としそうです。山頂のお花畑はこれからの様子でした。
苗場山頂ヒュッテでバッチと苗場山・花の本を購入。トイレを借り(100円・靴は脱ぐ)ましたが、バイオトイレで匂いもなく快適でした。
14時近くなって下山を始めるとキレ落ちるように下って行く道に良くぞ登ってこられました…と感心しきり。自分を褒めてあげたくなりました。同じように登ってくる人を励まします。
鞍部まで下りてきたら神楽ヶ峰へ登り返し、上・中・下ノ芝へ下っていきます。◯ノ芝の前後に石がゴロゴロとした道が交互に現れ、下りは特に歩きにくく感じました。和田小屋へ戻ってくると17時近くなっており、日が長くないと日帰りはきついと感じました。
標識5合目から9合目まで細かくあり、標準タイムも書いてあるので迷うことはなさそうです。
水分は1.5L用意しましたが足りず、雷清水で0.5L×2利用しました。冷たくて美味しかった(大変助かりました )but...飲みすぎたせいか…帰り際、手がむくんでしまいました。。
フォトギャラリー:60枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ツエルト | 健康保険証 |
医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | 行動食 | テーピングテープ | カップ |
みんなのコメント