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ゴンドラに乗り、約1時間20分かけて入笠山に登頂するも山々は雲に隠れて眺望は無、入笠湿原と花畑と入笠すずらん山野草園で花々を楽しむ。雲海ゴンドラ2025年運行日 10月4日~11月24日(土日祝は始発5時30分~。11/24山彦荘をお譲りしたいそうです

入笠山( 南アルプス)

パーティ: 2人 (モーちゃん さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

今日は、気象用語の上では「晴れ」になるが、雲量が大変多い。場所に因り心地良い風が吹いていたが、南風のため蒸し暑い。気温ゴンドラ山頂駅8時48分現在20℃。12時45分には、南風も弱くなり気温22℃は大変蒸し暑い。

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 中央道諏訪南ICから富士見パノラマリゾートまで約10分。チケット売り場・売店前第一駐車場。トイレ有。ゴンドラ山麓駅まで徒歩5~6分。チケットは窓口販売2,400円(販売8時15分開始、始発は8時30分)。Web券2,200円は、直接ゴンドラ乗り場へ行き乗車券引き換え可能になったので便利だ。小冊子『散策ガイド入笠に咲く花』付。下りは乗車時貸お手ふき付。顔や手を拭くとさっぱり山麓駅で専用篭に返却。富士見町専用買物券300円OFF券付。富士見パノラマリゾート内の食堂・売店は使えないが山彦荘は利用可。

この登山記録の行程

自宅5:58⇒中央道諏訪南IC7:54⇒8:04見パノラマリゾート第一駐車場・トイレ・チケット売り場8:24・・・ゲレンデ・・・8:33ゴンドラ山麓駅乗車8:34⇒ゴンドラ山頂駅下車8:49・・・登山道入口8:50・・・9:06入笠湿原周回9:20・・・9:21入笠湿原前トイレ9:25・・・林道・・・9:31御所平峠・・・林道・・・9:356登山口(マナスル山荘向かい)・公衆トイレ・ベンチ・妻は花畑周回・私は山頂往復9:40・・・9:55分岐・・・岩場コース・・・10:10入笠山頂10:20・・・迂回コース・・・10:31分岐・・・木陰で休憩・・・10:44登山口で妻と合流・・・10:46花畑10:51・・・10:52御所平峠・・・11:00山彦荘(昼食・名物どら焼き、買い物券利用)11:30・・・11:31日陰でコーヒータイム11:58・・・11:59笠湿原12:20・・・登山道・・・12:28入笠すずらん山野草公園散策12:44・・・12:45ゴンドラ山頂駅12:50乗車⇒13:05着ゴンドラ山麓駅下車・・・舗装路・・・13:15富士見リゾート駐車場・トイレ・着替え13:32⇒13:42中央道諏訪南IC⇒14:45相模湖IC~小仏トンネル混雑気味⇒15:30自宅。

コース

登山記録

行動記録・感想・メモ

 「わあーい、まだ、エゾリンドウの花が一面に咲いているよ。あっちにもこっちにも群生しているぞ」
 「前回、9月1日が一番の見頃だと思っていたのに、半月が過ぎて、蕾が次々と咲き出していたのね」
 「そうだね、茎の一番上も咲き残っているし、下の方も新しく咲き出しているよ」
 「今日、入笠湿原へ来てよかったわ。体調が芳しくないので、入笠山の登頂は諦めて、どんな花が咲いているか、見たいと思ったよ」。
 入笠湿原に着くと、エゾリンドウの花を見て、夫婦の会話がはずみました。

 真っ白いウメバチソウ・赤色のツリフネソウ・黄色いニガナ等も目立ちました。湿原内は、復路に周回することにして、木道を直進して、入笠山登山口へ向かいました。
 入笠湿原前トイレの先の林道南側には、アケボノソウの花がまだ咲き残っていて、再会できました。そばには、青紫色のホソバトリカブトが2株あり、たくさんの花を付けていました。オオカメノキには、たくさんの紅い実が付いていました。

 御所平峠の先の林道を歩くと、左手には、入笠花畑の花がフェンスの間から見えました。黄色いキツリフネと白いゴマナと淡い紫色のノコンギク等が群生して見えました。日陰になっているので、今が見頃になっていたのですね。

 妻は、登山口のベンチで休養し、花畑を散策することになりました。私は、単独で山頂を目指します。コースタイムは、30分と書いてあるので、挑戦してみました。登山道は、やや急な坂が続き、その上、前日、雨が降ったようで、かなり濡れていて、滑りやすかったです。牧場の柵の方へ立ち寄ると、中央アルプスは雲に覆われていて全く見えませんでした。視界が良い時は、宝剣岳と木曽駒ヶ岳がはっきりと見えるのです。

 分岐に着き、岩場コースから入笠山に登頂し、迂回コースから戻る計画です。どちらも上りコースタイムは15分。急登が連続してくると、息切れがだんだんと酷くなり、立ち止まりたくなりました。歩幅を狭くし、段差の低い場所に着地して、歩きました。2回続けて息を吸い、1回吐き出す。これを繰り返して、吸気が多くなるように工夫しました。入笠山頂に到着しました。コースタイム通り15分。頑張りました。

 しかし、心配事が残念なことに的中してしました。入笠山頂からは、360度の大展望が楽しみたかったのですが、雲が次々と湧き上がって来て、山々を隠してしまいました。そこで、今後のために、方位盤の写真を撮りました。富士山と南アルプス・中央アルプス・北アルプス・八ヶ岳。私は、山頂に10分間滞在して、さっさと下山しました。

 出掛ける前に一番気掛かりだったことは、地元長野県富士見町(気象情報観測点は隣りの原町)は、17日は晴れるが南風が吹くとの予報でした。しかも、前日に雨が降りましたので、明日の入笠山の天気と見晴らしは、果たして楽しめるのだろうかと、私は、疑問をもちました。「晴れ」予報になっていても、気象庁の定義により、雲量10が2から8までのときは「晴れ」です。
 また、空気中には水分が多く含み、地面から太陽光により温められて水蒸気がたくさん立ち上り、雲がたくさん発生してしまい、山々を隠してしまうのではないかと心配しました。 できれば快晴の日や長野県がすっぽりと高気圧に覆われる日を選ぶといいですね。

 迂回コースは、山頂直下約50mが大変急坂で、石がごろごろしています。登って来る登山者に道を譲りながら、ダブルストックを使い、バランスを取りながら、一歩一歩ゆっくりと下りました。
 その先の笹原がある登山道は、笹の根が出ていて、下りは、大変よく滑りました。歩幅を小さくして、靴底が全部登山道に着地するように心がけました。ここは、雨が降ると、雨水が川のように流れ下ります。何とかスリップしないで、分岐に着き、花畑で妻と合流しました。

 入笠花畑の北側には、オオカメノキが紅葉していて、たくさんの赤い実を付けていました。ゴマナ・アキノキリンソウ・ホソバトリカブト・アキノウナギツカミ・サラシナショウマの花等々、ここは、日陰のため、夏の花がまだ咲いていました。

 いつものように山彦荘に入り、山菜そば(並みと大盛り)を注文しました。山菜が多く入っていて、出汁がとても美味しかったです。そば入りのどら焼きを4つ買いました。チケット交換時の300円OFF買物券が使えて、財布が助かりました。

 コーヒータイムの後、トイレを済ませてから入笠湿原の北側を周回しました。シラカバの幹の白色が、草紅葉に映えました。 再びエゾリンドウやツリフネソウ・ウメバチソウを撮影しました。
 ゴンドラに乗る前に、入笠すずらん山野草園内を歩いて、花を探しました。橋を渡って階段を下りると、ご婦人がカメラを花に向けていました。白い花は、名前はなんだろう。ご婦人が、「センジュガンビと書いてありますよ。「ありがとうございます」。オオアマドコロは、たくさんの実をぶら下げていました。濃い橙色のフシグロセンノウ・ホソバトリカブト・オミナエシ・サラシナショウマ・シモツケ・マツムシソウ・ノコンギク・ヤマハハコ・イタドリの花々等々。サラシナショウマやナナカマドは、実をたくさん付けていました。やはり、秋になったのですね。

 今日は、9月17日。それでも、9月に咲く花だけでなく、花期が8月になっている花々が大変多く咲き残り、大いに目を楽しませてくれました。
 100枚の写真とコメントをどうぞご覧ください。

(参考にしていただきたいこと)
1 気象用語従来の「快晴」はなくなる。2019年改訂。
 「天気を自動で判別する機械が導入され、目視観測を2019年2月から順次終了したことに伴い、同月より機械観測へ切り替えられた観測所では「晴」と「快晴」を区別することなく、一律して「晴」と発表するようになりました。」
 雨や雪、雷(かみなり)や霧(きり)、砂あらしや地吹雪(じふぶき)などがないときの空を「10」とし、雲量が0から8の時は「晴れ」、9から10のときは「曇り」となります。雲が大空を8割も覆っているのに「晴れ」と表示することには、私は、違和感があります。でも、気象の定義なので、やむをえないですね。
ちなみに、雲の量は0から10までの整数で表します。

2 ゴンドラ往復券は、「富士見パノラマリゾート」と検索すると、QRコードを手に入れることができます。クレジットカード決済のため番号を入力する必要あり。以前は、チケット売り場で、ゴンドラ往復券と交換する必要がありました。現在は、ゴンドラ山麓駅へ直行して、往復券を手に入れることができます。
 なお、ジャフ会員証やモンベル会員証をチケット売り場窓口で提示すると、Web券と同額になります。
 今回も、買い物券(300円分)付になっいて、長野県富士見町内の商店で使えます。パノラマリゾート内のおみやげ売り場や食事処では使えないですが、山彦荘等で一人につき1枚分遣うことができました。また、小冊子『入笠に咲く花』が付いています。花だけでなく、入笠山案内図と山頂からの眺望写真に山名が表示されていて大変便利です。

3 公共機関利用の場合は、富士見駅無料シャトルバスが10:00発。乗り遅れた時は、富士見駅からタクシー代は2,000円ぐらい。タクシーが2台しかないので、居なくなると、呼ぶのに15分~30分待ちます。送迎料金が発生します。トイレは、駅ではなく列車内で済ませて、早めに並ぶと良いです。少ない人数の場合は、相乗りして下車後精算するとよいでしょう。

4 ゴンドラを利用しないで、車で沢入登山口駐車場(無料)を利用する方法もあります。収容台数は20台前後です。係員の指示に従ってください。満車(土日祝は早朝から満車)になった時は、引き返して、ゴンドラに乗車することになります。沢入登山口から先はマイカー規制のため、進入ができません。制限時間は8時から15時迄。水洗トイレが24時間使えます。入笠湿原までコースタイムは、1時間10分になっています。

5 9/27追記「プレミアム雲海ゴンドラ」早朝運行日: 10月4日(土)~11月24日(月祝)の土日祝
発生確率予報: 土曜・日曜分は金曜日の13:00、祝日分は日曜日の13:00に発表
ゴンドラ往復料金: 大人2,400円、子供1,200円、未就学児は無料
チケット販売開始時間: 5:15~ ゲートハウスにて
ゴンドラ運行開始時間: 5:30~
ご注意: 気象条件により雲海が発生しない場合もございます。また、山頂部は0度以下に冷え込むことがあるため、暖かい服装でお越しください。ホームページから引用。

◎11月24日付、 山彦荘のホームページに下記のようなお知らせがありました。
 「山彦荘を譲りたいと思っています。経営者の高齢化が進み、小屋の維持・管理もままならなくなって来ました。自然な中での暮らしや山野草の好きな方には最高です。希望者がいましたら、お問い合わせください。電話0266-62-2332。携帯090-3585-7879。今年度の営業は11月末までを予定しています。」
 私達は、毎回、本文でもふれましたように、入笠山に登頂した後、山彦荘で「山菜そば」を大盛にしていただいて、食べることを大変楽しみにしていました。山菜が多いだけでなく、筋がのこっていないで、食べやすかったです。女将さんの話によると、山菜を採って取って来た後の処理方法、「塩漬けの方法」にヒントがあるようです。また、出汁が効いているので、いつも大変美味しくいただいていました。もう食べられないかと思うと、大変残念です。
 ご主人伊藤 高明様は、55年ぐらい前になるのでしょうか。山彦荘の前にある入笠湿原は、葦と雑草が生い茂った、荒れ地だったそうです。そこで、仲間を募って、入笠ボランティア組織を立ち上げ、会長さんとなり、皆の先頭になって活動して、毎年少しずつ葦や雑草を刈り取りして、今のような入笠湿原に変えて行ったそうです。自然環境の保護・育成の功績が認められて、表彰を受けています。店内に新聞の切り抜きが貼ってあります。
店主 伊藤 高明様、料理上手な奥様、いつもさわやかで笑顔いっぱいのお嬢様、
寒くなりますので、どうぞお元気でお過ごしください。ありがとうございました。

 今年は、11月末迄営業しているそうです。11月25日からゴンドラが一時休業に入るので、沢入登山口駐車場から約70分山道を歩くと山彦荘に着きます。読者の皆様ご都合が付きましたら、念のためチェーンアイゼンをお持ちの上、どうぞお出かけください。車は、林道に積雪や凍結があるので、必ず冬用タイヤを履いてくださいね。

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