行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
神坂神社(13:30)・・・登山口(14:03)・・・萬岳荘(15:20)
【2日目】
萬岳荘(06:00)・・・神坂峠(06:12)・・・鳥越峠(07:00)・・・大判山(07:50)・・・分岐(09:31)・・・恵那山(09:46)・・・分岐(恵那山頂小屋)(09:52)・・・恵那山(10:45)・・・分岐(11:00)・・・空峠(12:10)・・・枯大桧(12:44)・・・前宮コース登山口(14:40)・・・恵那山ウェストン公園前(15:09)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
10月は仕事の繁忙期、10月第1週に笠ヶ岳を登った後、山には行けずじまいだった。この間、走り込みも出来なかったので、体は訛鈍りつつあった。
一方、今年の狂ったように暑い夏は、10月中旬にはようやく鳴りを潜め、気候はにわかに秋めいていた。
11月に入り、第1週の3連休には仕事も少し落ち着いてきたので、1泊2日で山に行くことにした。今回の目的地は、恵那山。東京からだと、名古屋を経由してのアクセスになるが、高速バスを上手く使えば、かなり余裕を持って登れる。
ルートは様々あるが、今回は、
名古屋→園原→萬岳荘(テント泊)→恵那山→前宮ルート→恵那山ウエストン公園→中津川
帰りに名古屋に立ち寄って、旧友に会うことにした。
1日目:
・名鉄バスセンター
新幹線から名鉄バスセンターへの乗り換えで難儀した。普通の駅の感覚で、名古屋駅東口に出たが、それらしき施設が見当たらない。バスへの乗り換え時間は、20分あったのだが、みるみる時間が無くなっていく。通りすがりの人に道を尋ねて初めて、名鉄バスセンターが駅ビルの3Fにあることを知った。ザックを背負って小走りにエスカレーターを駆け上がると、発射直前でバスに間に合った。
新幹線から名鉄バスセンターへの乗り換えは、駅の中を通れば数分で乗り換えられるようだ。後でよく見ると、駅の中に標識も出ていた。(なお、友人情報によると、名古屋駅の駅ビルの地下街を改修し、バスセンターを移転する計画があるようだ。現在のバスセンターは、2026年3月に閉鎖されるという。)
・中央高速
工事のため途中から渋滞。バスは、110分遅れで園原バス停に到着した。高速バスに遅延はつきもの。初日は余裕のあるスケジュールを組んではいたが、この遅延は、後の展開に響いた。
バス停を降りると、晴れており、ザックを背負って歩くと暑いぐらい。
他の利用客は、ヘブンスそのはらまでバスを利用するようだった。
私は、萬岳荘まで歩き。登山口まで車道を伝い1200m付近まで高度を上げていく。途中、神坂神社など興味深い建物がいくつか。
・古代東山道
登山道に入る。道は非常によく整備されていて、とても歩きやすい。道は色鮮やかな落ち葉で覆われていて、目を楽しませてくれる。
・萬岳荘
萬岳荘の手前で天気が怪しくなり、道を急ぐ。幸い、天気が崩れる前に萬岳荘に着けた。時刻は、15:20頃。
萬岳荘は、設備の充実した素晴らしい山小屋。車で来れるのも驚き。受付の方には、とても丁寧な対応をして頂いた。
・寄付
受付でテント泊代とは別に、3千円寄付したところ喜ばれた。
ここ数年は、山小屋にテント泊する場合は、料金とは別に3千円ずつ寄付している。なお、寄付と言うのも憚られる額なので、トイレの寄付金入れに入れることも多い。山小屋を運営されているスタッフの皆さんには、場所を問わず、感謝の気持ちしかない。
・テント設営
チェックインする際、この後雨になりそうだから、1Fの駐車場の軒下にテントを張っても良いとのことだった。とはいえ、時間も早かったので、テント場へ向かう。テント場は、よく整備されていた。先客が3張。風は弱い。気温は5度Cぐらいだろうか。ザックを下ろし、テント設営を始めた。
テントを地面に拡げたところで、天気が急変した。突然バラバラと雹が降り注いできた。強烈な雷鳴が響き渡る。雹はやがて強い雨に変わる。これまで雨中の設営は何度かやっているが、今回は、雨具を付けていなかったのが厄介だった。
見る間に、周囲は雹に覆われて、景色は真っ白になる。
ポールを建てて、テントを自立させたら、ザックを放り込み、さっさとテントの中に逃げ込んだ。気温は2度C。
本来は、次にペグ打ちが必要だが、幸い風は弱い、周囲に大きめの石もある。変則的だが、テントの中からペグを打つ。8本の内、6本を石などを使って仮打ちし、しばらく様子を見ることにした。(冷えた体で、無理のある体勢から作業するせいで、脇の筋肉が攣りそうになる。)
何故こんな変なことをしたかと言えば、この雨も日没までに弱まりそうだったから。また、この気候では、テント内では雨具がほとんど乾かないので、ずぶ濡れになるのを避けたかったというのもある。
マットと寝袋を拡げ、服を着替えたら、早々に横になった。幸いにも、雨は17:00前に止んだので、テントから這い出して、ペグを打ち直した。
・夕食
夕食は、無印良品のガパオライス。アルファ米に湯を入れ、レトルトを湯煎していたら、外から私の名前を呼ぶ声がした。管理人さんとスタッフの方であった。寄付のお返しに、地元で一番美味しい栗きんとんと、手拭いを差し入れして下さった。大変恐縮。夕食がひと際美味しく感じられたのは言うまでもない。
・就寝
明日に備えて、18:00に就寝。天候が安定し、静かになったと思いきや、隣のテントの鼾が大きく、気になって眠れない。まあ、妻によると私自身も鼾がうるさい。お互いさまではある。
寒さも厳しく、なかなか寝付けず。
2日目:
・撤収
昨晩はあまり眠れなかった。時間ギリギリまで寝ていた。
テントを畳んで撤収。びしょ濡れのテントを拭くのに時間がかかってしまい、6:00に萬岳荘を出発。車道を歩き、神坂峠の登山口へ向かう。
・神坂ルート
天候は晴れで、麓の雲海が美しい。しかし、恵那山の方角は、厚い雲が掛かっていた。
登山道の整備状況は良好。危険個所も無い。ぬかるんで歩きづらい個所が若干あるぐらい。登山者はかなり多かった。紅葉も美しい。
高度が2000mに近づくと、所々に雪が目立つようになるが、地面は凍っていなかった。
・頂上小屋
小屋の周辺には多くの登山者が居た。気温は2度Cぐらい?
樹々が周囲を覆っているので、景観はないが、風は遮られるのはありがたい。
小屋の中に入って一休み。中はこじんまりとしている。小型の薪ストーブが印象的だった。湯を沸かして、昼食を摂る。ブリトーと湯煎したレトルトのミートボール、グレープフルーツ。食後に、ドリップコーヒーを淹れて一息ついたら、下山を開始した。
小屋の前のベンチは20人以上の人で賑わっていた。
・前宮ルート
登山道はよく整備されており、危険個所はない。森の中の道で、時折景観も得られるし、所どころ、ベンチも設えてあってありがたい。
唯一気になったのは、木の根が非常によく張っていること。斜面の下りでは、足の位置をどこに置くか?基本的に、木の根を踏まないようにする。しかし、木の根が張りすぎていて、足の置き場が選べない時がある。雨が降った後の下りでは、2度ほど滑ってしまった。
・渡渉箇所
登山口に渡渉箇所がある。頼りない木製の橋が架かっているが、雨天では注意が必要だろう。
・ウェストン公園
変わり者の宣教師ウォルター・ウェストンの像が印象深い。中津川を隔てた向かいに、高度差のある美しい滝がある。
・恵那山ウエストン公園バス停
ベンチがないので、草むらにザックを下ろし、汗を吸った服を着替える。晴れで良かった。
次のバスは、2時間後だった。タクシーを呼んで中津川駅に戻る。
タクシーの運転手さんとは様々な話題で会話が盛り上がった。運転手さんは、かつて千葉県に住まわれいたことがあり、中津川の水の美味しさと、千葉県の水の不味さの対比や、熊の出没など野生、植生の話など話題は尽きず、あっという間に中津川駅に着いた。
・名古屋駅
中津川駅から電車で名古屋へ。名古屋駅のホームで旧友と落ち合うことができた。
そこから、名古屋駅の地下街を通り抜けて、商店街へ。夕食は、友人の奢りでとんかつ定食をご馳走になった。その後は、名古屋駅周辺で21時頃まで友人と尽きぬ話をする。話も尽きたところで、東京へ向けて帰投した。
まとめ:
・登山道 非常によく整備されており、危険個所はない。水場が多くないのは注意が必要。
フォトギャラリー:46枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | Tシャツ | ロングパンツ | ショートパンツ | 靴下 |
| レインウェア | 登山靴 | バックパック | サブザック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター |
| 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル | 帽子 | グローブ |
| 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
| 修理用具 | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 携帯トイレ |
| 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | GPS機器 | テント | シュラフ |
| シュラフカバー | テントマット | スリーピングマット | ストーブ | 燃料 | ライター |
| カップ | クッカー | カトラリー | カラビナ |


















































