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五郎丸に認定トライ(?)

五郎丸(海陽町)( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 県道12号、県道54号で高知県馬路村魚梁瀬(やなせ)に行き、魚梁瀬大橋を渡って少し行った所の三叉路で「お化け杉」の道標を見て、そちらの方に右折。
東川林道を北から東へと進んでゲートのある所まで行き、事前に安芸森林管理署魚梁瀬地区合同事務所に教えて貰っていた鍵番号をセットして、鍵とゲートを開ける。
右手路肩の地面に2037林班と2038林班の境界標識を置いてある先の広場に駐車した。

この登山記録の行程

起点の林道沿い植林帯10:44・・・支尾根10:56・・・高度計高度755m地点で休止11:18~11:32・・・稜線起点12:33・・・高度計高度1110m地点で休止12:45~12:57・・・県境ピーク13:13・・・五郎丸山頂で休止13:55~14:27・・・北西の植林帯に向けてトラバース開始14:57・・・尾根に乗る15:16・・・東川林道50線に出て林道終点まで往復してみる15:23~15:31・・・土砂崩れの谷前で休止15:41~15:53・・・駐車場所17:50

コース

総距離
約11.0km
累積標高差
上り約771m
下り約775m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

ラグビー日本代表のワールドカップでの試合期間が終わるまでに登りたい山があった。高知県馬路村と徳島県海陽町との県境尾根から、若干海陽町側に入っている海部山系の五郎丸(点名:影五郎・1147.8m)である。本当はもっと早く登りたかったのだが、’14年8月の台風で至る所が崩壊していた魚梁瀬の国有林内の林道の復旧を知ったのが最近だから仕方ない。

「○○丸」という山名の山は全国的に、山頂部が丸くなっているケースが多いが、この山も然り。但し、高知県側から仰ぐと、その山容は尾根の小突起に過ぎない。
山頂西の県境から北の尾根は、ザレた痩せ尾根で両側が切れ落ちており、縦走には慎重を喫するが、南西の尾根には至る所に大木化した天然杉が林立しており、眺望もいい。

この山に登る際、かつては県境の大木屋小石川トンネル口から縦走するケースもあったが、そこに到る大木屋小石川林道が土砂崩れを起こして以降は、轟谷作業車道から登る登山者が多いようである。

しかし徳島県側に回るのはアプローチが長時間になり、また、他のピークハンターが登っているようなルートは「後塵を拝する」ことになるので避けたい。そこで馬路村魚梁瀬からのルートを机上で探った。まず、’09年に高知新聞等で残置レールの発見が報道された、魚梁瀬森林鉄道東川線廃線跡を辿り、その終点から五郎丸南西の県境のピークへ上がることにした。

が、現地へ行ってみると、廃線跡の起点付近の地形がやや複雑で、ルートを誤ってしまった。一旦は落胆したものの、前方に目を向けると県境尾根から続く尾根の、そのまた支尾根が見えた。そこで今回は廃線跡を辿ることは諦め、その支尾根から県境へ上がり、五郎丸に登頂後、北の尾根を下り、適当な所から斜面を下り、東川林道から延長された東川林道50線の終点付近に下り、駐車場所まで戻る回遊ルートを取ることにした。復路の林道歩きが長時間になるが、往路の支尾根が急登続きで体力が消耗されることが予想されたため、復路は下り一辺倒の林道の方が楽だと思ったのである。

[コース]
駐車場所から林道を若干引き返すと、東川側に植林帯がある。その植林帯の東側の地形は緩やかで、東川の河原に下りていたので、それを下り、川を飛び石伝いに渡渉した。この飛び石は間隔が広く、且つ、滑り易いため、絶対、復路はこのルートを引き返さないようにしようと思った。

対岸に渡ると、薄い踏み跡が北西方向に続いていた。植林帯を上がる踏み跡は登るに連れ、明瞭になり、やがて支尾根に乗った。
最初の内は登り易かったこの支尾根は、ほどなく急激に傾斜を増し、尾根幅も広まって行く。踏み跡もないに等しい。こんなに広い尾根は、帰路はルートを誤り易いので、やはり復路は別ルートにしなければならない。

地形図(湯桶丸)を見ると、標高1070m地点で北からの支尾根と合流しており、そこが主尾根の起点のように見えるが、実際に登ってみると、支尾根と主尾根の境目はなく、高い所を目指して道なり(「尾根なり」とでも言おうか)に登って行けばいい。

主尾根に達し、南側が開けてくると、枯れたスズタケが尾根を覆い、若干歩き辛くなる。南側には仙現丸から猪ヶ森に続く尾根が一望できる。
再び眺望が効かなくなると、スズタケを刈り分けた道になる。

再度展望が開けると、前方に県境のジャンクションピークが見えてくるが、その周辺に何本かの天然杉の大木が立っている。
ピークには森林管理署の図根点標石(高度1133.7m)が埋設されており、その傍らには、境界目出し標が倒れている。
ピークから南の尾根は草地で、真ん中に上から下まで割れ目のある、変わった天然杉の大木が佇んでいる。

ピークから北東の尾根は、国有林と民有林との境界でもあるため、踏み跡も明瞭で、藪っぽい箇所はない。
こちらの尾根にも大木の天然杉が現れるが、中には何本もの大木が密集している箇所もある。その全てが大木なので圧巻。
北側はその杉越しに展望が開け、湯桶丸と尾根続きの1331mピークを中心とした県境尾根が視界に広がる。

五郎丸西のピーク周辺からは、五郎丸から北に続く県境尾根を見渡せるが、その尾根は西斜面が切れ落ちてザレており、とても東川林道方面に踏み跡が続いているとは思えない。が、その箇所の北側の斜面一帯は植林帯となっているため、植林帯と雑木の際が歩けるようになっているかも知れない。

県界線が北東から北に変わる地点に立つと、山頂は指呼の距離。三角点は植林帯の中にあった。点名(影五郎)を記載した登頂記念板が一枚立っているのみで、山名を記載したものはない。無名峰の中には、こういう、山名を調べずに点名のみを記載した登頂記念板が立っているケースがあるが、山名を記載していない記念板など、クリープを入れないコーヒーのようなものだ(?)。

復路の北の県境尾根は、最初こそ下り易いものの、やがて急下降や急上昇をするザレた痩せ尾根となり、滑落しないよう、登行は慎重にならざるを得ない。
1060mピークとその北のピークを乗り越した先のコルから北西に薄い踏み跡が下っていたので、これを辿ったが、背の低いシダの斜面を過ぎた所で踏み跡は消えていた。その先が前述の植林帯である。

適当に植林帯の斜面を下っていたが、ほどなく踏み跡に出た。これを辿って行くと、南西に伸びる尾根に乗った。国有林施業図には、この尾根に造林歩道が記載されている。
踏み跡は東川林道50線終点の若干手前のカーブ部に下りていたが、林道からはこの踏み跡が見えない。

そこからは長時間の林道歩きを強いられる。途中、拙著で解説したルートとは別の雁巻山の登山コースの登山口標識が建っていたが、その奥に踏み跡は確認できなかった。このルートは、東川沿いを走っていた、魚梁瀬森林鉄道東川線の途中からインクラインで高度を上げた上段の廃線跡の一部が利用されているか、若しくは交差しているのではないだろうか。

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