行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
前日、知内温泉に泊って奥二俣登山口から登る。
この登山記録の行程
奥二俣(8:20)尾根取付(10:15)千軒平(11:50)大千軒岳(12:2050)川原(14:20)登山口(16:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
北海道最古と謳う知内温泉ホテルの駐車場の外れにテントを張る。女性4人はホテル泊りで、豪華な夕食の一部を割いて差し入れてくれる。美味しく、有難く頂戴する
ホテルの朝食の時間に合わせてゆっくり出発する。小雨が降るような、降っていないようなはっきりしない天気だが、30分も要しないで登山口に着くと車5台が停まっている。真田さんはブヨに刺されて腕がパンパンに腫れ、71歳の沢口さんは「狩場山で疲れているから、明日は登らない」と言っていたが、全員で歩き始める。
沢沿いの道を行き、小さい登り下りで枝沢を何本も横断する。水際を歩く所もあり、増水すると通れなくなる恐れもあるコースだ。50分歩いて林の中で1本目を立てる。沢口さんが「先に行って。後からゆっくり歩くから」と言うと、「私もそうするわ」と真田さんが同調する。
3人で先行すると、川原へ出て右岸への渡渉となる。水量は少ないが、橋は無く飛び石伝いにも渡れないので、浅い流れを走り渡る。左岸を進み、途中で2回の渡渉をする。尾根取付までは登山口からたっぷり2ピッチと、距離が長い。
尾根に取付くといきなりの急登が続き、30分登って平坦なお休場に着く。樹林帯をどんどん登ると左手が開け、雪の詰まった沢が望まれる。笹藪を抜け、独活が目立つガレの上端を歩いて行く。
ガレの終りで4人が下って来るのと出会う。雪の詰まった沢の横から雪原に出て登ると傾斜が落ちる。先行していた篠原さんが大声で呼ぶので、「熊が出たか!」と緊張して耳をそばだてると、声に切迫感は無く、シラネアオイの見事な群落が現れる。
再び、篠原さんが悲鳴を上げ、走って行く。登山道の上にも下にもシラネアオイの群落が広がっており、3人で立ち止まって見惚れる。大千軒平の十字架まで上がると尾根の北斜面が見渡す限りのお花畑になっている。幅の広い所は百m以上もありそうで、見事と言う他ない。
ミヤマオダマキの深い紫色に見惚れ、アヅマギクやハクサンイチゲの瑞々しい姿に歓声を上げながら疲れも忘れて歩いて行くと、エゾコザクラやフウロウも咲き始めている。暑くもなく、寒くもなく、疲れも覚えず、花に見惚れながら先へと進む。
反対側からやって来た5人組に「小川さんですよね」と呼び掛けられて吃驚する。男性の顔には見覚えがあり、「北見富士に一緒に登りましたよね」と言われて、札幌の鈴木さんだと気付く。登山者が急に増えたので不思議に感じていたが、新道から登ったのだと気付く。
基本測量百年記念碑が設置してある大千軒岳の山頂で大休止する。ガスが巻いて視界が得られず、大千軒山の全貌を窺えないが残念だ。「西面の山頂直下に水場がある。冷たくて美味しい」と聞いて喉を潤し、PTボトルに満たしてから引き返す。
ガレ場で独活を採って遅れると、2人が心配してコールする。登山口へ戻ると、沢口さんと真田さんは「渡渉点まで進んで前進を諦めた」と言い、ミズ菜を採ってのんびりと時間を潰したと知る。
知内温泉へ戻って温泉に入り、「皆で乾杯したいから食堂に入れて下さい」と係りの人に頼むと、「どうぞ、どうぞ。食事も一緒にして下さい」と愛想が良い。生ビールをおごってもらい、炊込みご飯や刺身、岩魚、メロンまで分けてもらって同じテーブルで夕食を食べ、大いに満足する。
前日、狩場山に登った疲れが残っていて、女性2人は尾根取付き手前で前進を止める。
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