行程・コース
天候
27日晴れ後曇り、一時雪。28日晴れ
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
26日深夜に美濃戸駐車場にて前夜泊、駐車率は10%程度でしょう。27日朝6時時点で40%程度の駐車率。しかし美濃戸口まで登ると赤岳山荘駐車場は満車、やまのこも埋まり始めていました。この時期は美濃戸口駐車場が混雑するようですね
この登山記録の行程
【1日目】
美濃戸口(07:15)・・・美濃戸[休憩 10分](08:10)・・・行者小屋[休憩 60分](10:45)・・・赤岳(13:15)・・・赤岳天望荘[休憩 10分](13:30)・・・行者小屋(14:30)
【2日目】
行者小屋(07:15)・・・美濃戸[休憩 10分](09:00)・・・美濃戸口(10:10)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
27日の早朝、まったく雪のない美濃戸をスタート、日差しは暖かく春先の気分を感じさせます。妻は半年ぶりの山なのでまずはリハビリ、私が頑張って担ぐ登山です。
林道は凍結部分が多く、角木場への下り、やまのこ手前~美濃戸山荘周辺はガチガチのツルツル(ダブルフリップ)程度です。
南沢ルートも最初は雪も少なく土付きと凍結部分が交互に出てくる程度ですが、2000mを超えたあたりから沢沿いの道はここ最近の雨で融雪、凍結を繰り返したせいで、完全なスケートリンク状態(トリプルアクセル!)登りはともかく下りはアイゼンもまともに効かずお尻4回転ジャンプ・・・皆さんも気を付けましょう。
行者小屋に近づくに連れ積雪も徐々に増していき、小屋は完全な雪世界。
テント場は雪が豊富にあり今冬初めてスノーフライと竹ペグが完全に機能しました。水場も例年通り生きており、営業中の小屋のトイレも使えました。冬のテント場としては3つ星な行者小屋です。この夜は全部で30張強のテントが設営されましたが、皆思い思いの場に分散しており、まだまだ倍以上は張れそうな感じでした。(この日は赤岳鉱泉でイベントの日、そちらに登山者が集中しているのでしょう)
テントを手早く設置して荷と装備を整え、いざ赤岳。
文三郎尾根に取り付きます。尾根沿いに高度を上げるとすぐに森林限界を抜けます。次第に阿弥陀の向こうから雲が沸いてきて空が暗くなり、断続的に吹いていた風が徐々に強まっていきます。予報ではこの後は雪に変わるとのこと、先を急ぎます。
中岳分岐へのトラバースは私はこのルートで一番怖いポイントだと思っています(危険なポイントは他にもたくさんありますね)。右手が谷に向けて切れ落ちており、谷底は見えません。ここでよれて転んだら急すぎて滑落停止できない自信があります。
と、思いましたが妻は気にならないようでサッサと行ってしまったので慌てて後を追います。分岐で眼前に捉える阿弥陀岳は畏怖を感じるほどの大迫力です。
阿弥陀にも行きたいところですが、左手にそびえる赤岳へ。
竜頭峰までは雪は風で飛ばされ鎖場も出ており夏と変わらず上りやすいのですが、山頂直下は梯子が埋まっており、核心の急斜面をピッケルを頼りに登りつめれば山頂です。
二人でこの山頂で出逢い、その後3度ともに登頂したこの赤岳に、結婚後の初登頂です。妻の登山もまたここから再スタート、また2人で頑張って登っていきます。
下りは暴風吹きすさぶ稜線を北上し地蔵尾根の下降点へ。雪がちらつき始めた稜線を慎重に下りテント場へ戻りました。
夜の帳とともにガスが降りてきて雪も徐々に強まっていきました。長い夜が明けると、一面の樹氷と、澄んだ空に阿弥陀と月。厳冬期最後の八ヶ岳は輝いていました。
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