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越前甲から大日山へ一歩届かず

越前甲( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 勝山市内からR416。カーナビであれば「あまごの宿」をセットするとよい。
前方に越前甲を見ながら山を登っていく。林道のように細く未舗装に切り替わる。工事中の看板を横目にさらに登っていく。この時期、登山口まではいけないがその手前までは除雪されている。車一台程度停めれそうなスペースがいくつかあったので、その一つに車を停める。

この登山記録の行程

林道・駐車ポイント(08:44)・・・斜面とりつき(08:53)・・・越前甲(10:53)・・・大日山の手前(11:33)・・・昼食・・・越前甲(12:49)・・・林道へ到着(14:36)・・・林道・駐車ポイント(14:56)

コース

総距離
約9.7km
累積標高差
上り約1,379m
下り約1,381m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

雪山を求めて大野、勝山方面にふらりとやってきた。
雪解けが進んだ山々に、悠々といまだ白さが目立つ越前甲に目標を定めた。

越前甲。兜にその姿が似ているところから名がついたという。正式名称は越前大日山(1319m)。なんとカッコいい名前か。しかし、下調べも無しにやってきたのが、のちの後悔の種となる。。。。

泥だらけの林道を車で登りながら、駐車できそうな場所を探す。工事中であったが、日曜日のためか現場は動いていないようだった。ブルが除雪の際に作ったスペースに邪魔にならないように車を停めて、いざスタート。
周囲にはまだ1m以上の積雪があるものの、日差しはぽかぽかと春めいていて、軽く歩いているだけなのに汗ばんでくる。
登山口はまだ林道の先のようであるが、途中にスキーで登った跡を見かけたため、同じようにトレースを追う。林道を外れて雪を踏みしめた瞬間、ズッ、と足が沈み込む。明らかに水分を含んでいて重い。朝の段階でこの柔らかさ。日差しと気温の高さを考えると、今日の行動範囲は限られてくると覚悟した。

丘を越えると目前に大きくせり出す山の斜面が見えた。越前甲の山頂はその後ろに隠れていて見えない。斜面のあちこちでは雪崩が発生している。そこそこブロックの大きい塊の雪崩もある。通常ルートは山に向かって右側の尾根を登っていくのだが、その尾根まで斜面をトラバースするのも危険だと思い、一番近い尾根から直登する。
高度が上がれば雪もしまるかと願っていたが、状態はあまり変わらず、気を抜くとすぐにズボッと埋まってしまう。

それにしても結構な急登。大好物だが足元が危ういため、滑落しないよう一歩一歩丁寧に歩く。ピークにたどり着く。360度の絶景。既に春を迎えている勝山市内にはまったく雪がない。遠くには大野も見える。雪を冠した銀杏峰、荒島岳も見える。さすが白いと思ったが、
振り返ると、別格の純白をした山々が見えた。三ノ峰、別山、白山の山々だ。
今日は風もなく山の上も穏やかな気候。しばし風景を楽しみ、歩を先に進める。
古いワカンやスキーの跡が残っているものの、今日は自分が第一歩のようだ。

雪庇の大きくなった峰を伝って大きな次のピークを目指す。
思った以上に時間を使ってしまったので、スピードアップして進むが、次のピークがなかなか遠い。ようやく目前までたどり着いたものの、コースはいったん大きく降ってから登るようになっている。その時点で11:30過ぎ。目測であと40分はかかる。昼食をとって折り返したら、、、、と頭の中でシミュレーションする。午後はもっと悪化するであろう雪質を考えるとこれ以上進むべきではない。

せっかく来たので越前甲の奥の山まで目指したかったが、この調子だと越前甲にもたどり着けないのか?!と落胆しながら、よくよく地図を確認すると、どうもさっきのピークが越前甲で、とっくに通り過ぎているではないか!!
目前の山は大日山。越前甲の正式名称が越前大日山だから、てっきり大日山が越前甲と勘違いして歩いていたが、知らず通り過ぎていたとは。。。大日山の名を持つ山が並んでいるとは。。。山をやる人間なら知っていて当たり前のレベル。あまりにもドジすぎる。ただ、山で勉強不足は命とりだと改めて猛省。
あと少し頑張れば大日山にも手が届くと残念で仕方がないが、越前甲は目標達成しているのであえて危険を冒す必要はないと、来た道を戻ることにした。
この決断は間違えていなかったと思う。
事実、登ってきた時はくるぶし程しか沈まなかった場所でも、膝近くまで沈み込むようになった。予想以上に雪質は悪化している。また、登ってきた時には異常が見られなかった斜面にも大きなクラックが入っていて、大規模な雪崩の一歩手前の場所もあった。
もはや登ってきた尾根も危険と感じ、夏ルートの尾根伝いを使い巻くように降りていく。
小規模な雪崩はもうあちこちで発生している。どこを歩いてよいのやらと、危険そうなポイントを避けながら、それでもなんとか降り切った時には日差しもかなり傾いていた。
この標高クラスでは、そろそろ雪山も終わりかも知れない。
もし、これから以降に登られる方は、かなり注意されたし。

次回はちゃんと予習して、たどり着けなかった大日山へ小松市から攻めたい。
また、今回の登山で、越前甲の急登と素晴らしい山頂での景色にほれ込んだ。来年、もっと雪がしっかりしている時に再挑戦したい。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 山の衣替えですね。

  • 春の花に染まった山も楽しみですね。

  • 越前甲山に登ると大日岳まで行きたくなりますよね。

  • 四方の山々に尾根が繋がっていてどんどん行きたくなりました。

登った山

越前大日山

越前大日山

1,320m

よく似たコース

越前大日山 福井県 石川県

兜に似た形で、雪をまとえばアルペン的な山

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
2時間30分
難易度
コース定数
12
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