西丹沢 | 西丹沢ビジターセンター

東北地方太平洋沖地震は、山北町で震度4を記録。当面は登山をできるだけ控えて下さい

落石の多い時期です。十分に注意を。写真は用木沢出合から犬越路にかけての登山道の落石跡 (2011.03.30 西丹沢自然教室 )
落石の多い時期です。十分に注意を。写真は用木沢出合から犬越路にかけての登山道の落石跡 (2011.03.30 西丹沢自然教室 )
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天気・気温

03/13(日) 雨ときどき雪・あられ。朝の気温3℃、日中4℃。日の出は6:11、日没は17:37。
横浜市中区の天気予報
明日
曇のち雨
23℃
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明後日
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日本気象協会提供 2024年4月26日 16:00発表
甲府市の天気予報
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曇時々晴
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日本気象協会提供 2024年4月26日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

3/11に発生した東北地方太平洋沖地震は、山北町で震度4を記録し、神奈川県西部を震源とする余震もありました。今後の余震や、沢沿いの登山道の落石などのリスクは避けられません。M9.0で世界観測史上最大級の大地震の直後です。当面は登山をできるだけ控えて下さい。

3/7に、標高1500m以上で50~90cmの積雪があり、当日に単独で歩いていた人は、股下の深さのラッセルが大変で引き返してきたほどでした。その積雪は3/13の状況では、檜洞丸の山頂付近では積雪は20cmですが、ずいぶん融けています。
つつじ新道の標高1500mより上の木道は、ほとんど露出しています。展望園地前後の圧雪されたアイスバーンも、午後の下山時には緩んでいました。

登山道の状況

登山道にあった雪は急速に融けています。ただし、朝夕の寒さで凍ったり、圧雪されて凍った雪はよく滑ります。頑張って登れても、下りはかなり危険ですので、しばらくは必ず滑り止めを持って行って下さい。四本爪のアイゼンでは不十分です。
また、3/11の大地震による落石のリスクは避けられません。当面は登山をできるだけ控えて下さい。

2010年9月に直撃した台風などの豪雨の影響で、現在も一部通行止めの箇所があります。西丹沢周辺の登山道などの情報は、以下のとおりです。

○檜洞丸、畦ヶ丸、大室山は通行できます。
○不老山は、世附経由の路線が吊橋が使えません。通行止めです。
○大野山は、台風の影響で湯本平からのコースが通行止めです。
○世附から先の林道は、林道の崩落があるため通行できません。切通峠方面、水ノ木林道、大又沢林道など入口からすべて通行止めです。
○玄倉林道は、トンネル工事のため、通行できません。

この時期の西丹沢は、落ち葉や新雪に覆われることがあります。道迷いにならないように地図とコンパスを持参し、安易な気持ちで訪れない様にしてください。

登山装備

滑り止めや防寒着の準備など、冬の準備をして登山に向かって下さい。
また、雪面の照り返しがまぶしいので、サングラスが必要です。

注意点

路線バスが走行する県道に、目立った落石はありません。しかし今後の余震や、沢沿いの登山道の落石などのリスクは避けられません。記録的な大地震の直後なので、よく考えて行動して下さい。

お知らせ

神奈川県では、丹沢・陣馬山域の登山道巡視を通して自然環境の大切さを普及啓発する活動を行う、かながわパークレンジャーを募集する予定です。
●活動内容
 ・年間通じて丹沢・陣馬山域の登山道の巡視
 ・イベントやボランティアとの協働による普及啓発活動
 ・ワードやエクセルを使用した書類作成
●募集期間、勤務条件
 ・3月14日頃まで、3名程度採用
 ・2011年4月から1年間、土日祝を含む月15日間勤務
 ・勤務形態:神奈川県自然環境保全センター非常勤職員(他の仕事の兼務は不可(アルバイトは可)。学生も不可)
 ・月給:11万3千円~14万7千円(年齢に応じて)
●応募条件、方法
 ・ハローワークを通じて、応募していただきます。
 ・神奈川県自然環境保全センター(厚木市内)に通勤可能なこと。
 ・普通免許(AT限定不可)所持のこと。
 ・一年を通じて丹沢陣馬山域を歩ける体力があること。
 ・ワードやエクセルを使用した書類作成ができること。
●問合せ先
 電話:046-248-6682 神奈川県自然環境保全センター自然保護課

西丹沢ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 改修工事が完了した用木沢出合手前林道
  • シロヤシオ
  • 西沢のミツマタ
  • 下棚への分岐
  • 檜洞丸山頂
  • 第一堰堤上 木橋は流されています
  • ミツバツツジ

西丹沢ビジターセンター

電話番号:
0465-78-3940
連絡先住所:
〒258-0201 足柄上郡山北町中川867

地図で見る
http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/

施設の詳細を見る

関連する山

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丹沢山 標高 1,567m

 津久井町、山北町、清川村の境にあり、これがそれぞれ津久井郡、足柄上郡、愛甲郡に属しているので、昔から三境(さんざかい)、あるいは三境ノ峰などと呼ばれてきた。この山が丹沢山と呼ばれるようになったのは、明治時代からである。明治15年に始まった三角測量の折に、この山に一等三角点が置かれ、この山地の総称として「丹沢」という名前がつけられたのだという。もともと丹沢という地名は、札掛付近の深くて美しい谷を意味する古代朝鮮語起源の地名であったようだ。この山は山魂の中心部に位置しているので、周囲には多くの谷があり、北にある早戸川の最上流の大滝沢には落差50mの大滝がある。  山頂はなだらかで木々が茂っているので、展望はあまりないが、平坦地にはバイケイソウが茂り、一段低くなった所にはブナ林が続いている。しかし、丹沢山付近のブナは立ち枯れが目立つようになった。原因究明と早期の対策が急務である。山頂にみやま山荘がある。  小田急線渋沢駅からバス大倉下車、塔ヶ岳経由で4~5時間、宮ガ瀬から三ツ峰経由で5時間30分、宮ガ瀬から塩水橋、天王寺尾根経由5時間、同じく堂平歩道経由5時間でそれぞれ山頂に達する。

神奈川県 / 丹沢山塊

畦ヶ丸山 標高 1,292m

 西丹沢で桧洞丸(ひのきほらまる)と並ぶ秘峰であったが、現在は三方面からの登山道がある。県境尾根からわずかに南側なので、山北町に属する。  畦ガ丸は山頂付近によく見かける馬酔木(あせび)からこの名がついたとも、畦とは塚の意味があり、遠くから丸く塚のように見えるのでこの名がついたという説もある。  この山の初登頂は大正13年(1924)だが、当時は全く道はなく、1955年の神奈川国体でもコースから外れ、わずかな踏み跡程度だった。その後、地元の人たちの努力で登山道の整備が行われた。頂上のケルンは箒沢山荘に集う人たちが、白石峠からのコースを改修した記念。山頂近くに立派な避難小屋がある。  小田急線新松田駅より西丹沢行バス大滝橋下車、東海自然歩道経由4時間、同じく西丹沢下車、西沢、善六のタワ経由で3時間、同じく白石峠、モロクボ沢ノ頭経由4時間30分。

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鍋割山 標高 1,272m

 塔ノ岳直下の金冷しから西に延びる鍋割山稜の肩のようなピーク。秦野市、松田町、山北町の境にある。  鍋割山の名は、この山の北側にある玄倉(くろくら)川の支流、鍋割沢からつけられたようだ。鍋割とは、岩の多い所をナベといい、歩きにくい悪い沢という意味から鍋割という名がつけられたと考えられている。  この山は南麓の寄(やどりぎ)集落の人たちからは三ノ萱と呼ばれて、昔からカヤ刈り場として利用され、ふもとから一ノ萱、二ノ萱があり、頂上が三ノ萱というわけ。この山が多くの人から人気を得ているのは、山頂から富士山方面のすばらしい展望と、登山者を温かく迎えてくれる鍋割山荘があるからだろう。鍋割山稜の大丸、小丸は、表丹沢で唯一のブナ林が広がる地域だ。  バス大倉下車、二股、後沢乗越を経て3時間で山頂。

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