苗場山 | 和田小屋

いよいよ「花の苗場山」が始まります。ムラサキヤシオがようやく標高2000mまで咲き登りました。

中ノ芝(標高1865m)のワタスゲの様子 (2012.07.17 和田小屋 )
中ノ芝(標高1865m)のワタスゲの様子 (2012.07.17 和田小屋 )
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天気・気温

07/06(金) 09:00現在、曇り。気温19℃
みなかみ町の天気予報
明日
30℃
10℃
明後日
晴のち曇
26℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 18:00発表
長野市の天気予報
明日
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10℃
明後日
晴のち曇
29℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

いよいよ「花の苗場山」が始まります。ムラサキヤシオがようやく標高2000mまで咲き登りました。
標高700m付近でエゾアジサイが咲き始めました。梅雨の季節を彩る花といえば、やはりアジサイが代表的です。国道17号線から登山口へとつながる林道付近で見ることが出来ます。このエゾアジサイは毬のようにはならない種です。「咲ききる前の状態」だと思っている人が多いようですが、ヤマアジサイの仲間で、その中でも豪雪地域の雪の下で生き抜くために変異したそうです。

登山道の状況

登山道の一部には、まだ残雪があります。
国道から登山口までの林道は、これから通行量が増える時期です。安全運転を心がけましょう。

登山装備

雨具・防寒具は必携です。加えて山地図、コンパス、GPSなどのナビツールも必須アイテムです。またこの時期特有のブヨが大発生していますので虫除けをお忘れなく!

注意点

登山道の一部にはまだ残雪があります。での「踏み抜き」には引き続き注意が必要です。靴やズボンが汚れるだけでなく、足首の捻挫などに結びついてしまう事もありますので雪上の歩行には十分気をつけましょう。
虫除けは、スプレー・クリーム等色んな種類がありますが、最近は手作りのモノをお持ちになる方もいます。ハッカ油やアロマオイルを使ったお気に入りの一品は、それだけで山歩きの楽しさが倍増しそうです。虫があまりたくさんいるのはちょっと困るけど、でもせっかく作ってみたから早く山で使ってみたい。こんな気持ちが優先して山行計画を立てる人も少なくはないけどいるはずです。とは言っても、やはり基本装備はしっかりと!

お知らせ

7月7日は、苗場山祓川ルートの山開きが行われます。麓の三俣地区の伊米神社に山伏が集まり神事を行います。祈祷後は、五合目の和田小屋に会場を移して引き続き神事が行われます。その晩は和田小屋に泊り、翌朝早くから登山道の各所でご祈祷を続けながら山頂へと向かいます。10名程の山伏さんの中にはなんと子どもいます(驚)。あどけない顔をしながらも姿はしっかりと山伏装束。その迫力には圧倒されます。毎年この日に合わせて遠くから来て同行を希望される登山者の方もいます。
和田小屋のお泊りや昼食などのご利用には事前のご予約が必要です。ご予約とお問い合わせはかぐらスキー場(025-788-9221)へ。

マイカーでお越しの方へ、一般車両の駐車場は林道終点の登山口町営駐車場(標高1220m。無料)です。和田小屋お泊りの方はお問い合わせください。

山頂の遊仙閣は営業休止中です。苗場山自然体験交流センターについては秋山郷観光協会(025-767-2202)へお問い合わせください。

和田小屋周辺の過去の様子

  • 和田小屋前も積雪しました
  • ウメバチソウが咲き始めました
  • 和田小屋前ではキバナノヤマオダマキが咲き始めました
  • ヤナギランが昨年より1週間早く咲き始めました
  • エゾアジサイが国道沿いでたくさん咲いています
  • ニッコウキスゲと和田小屋
  • ウスユキソウが咲き始めました
  • 小屋近くでは、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されているフガクスズムシソウが咲いています
  • 神楽ヶ峰ではシラネアオイが見頃です
  • 小屋の周辺ではミズバショウが咲きはじめています
  • 中ノ芝から上越国境

和田小屋

電話番号:
025-788-9221
連絡先住所:
新潟県南魚沼郡湯沢町三俣742 かぐらスキー場

地図で見る
http://www.princehotels.co.jp/amuse/wadagoya_summer/

施設の詳細を見る

関連する山

新潟県 長野県 / 苗場山・白根山・浅間山

苗場山 標高 2,145m

上信越高原国立公園内にある山で、第4紀火山の安山岩類からなり、頂上部は多くの池塘を光らせた4km四方に及ぶ高層湿原を展開しており、その景観と特異な山容から、越後の名山として注目され、県内外の登山者に親しまれている。 頂上には保食神の青銅像や伊米神祠、苗場七柱大神などの石塔があり、昔から延喜式内伊米神社の奥ノ院として、農民や修験の登拝があったらしい。 文化8年に塩沢町の鈴木牧之(ぼくし)が、案内や従者ら12名を伴って登山し「苗場山は越後第一の高山なり、魚沼郡にあり登り二里という。絶頂に天然の苗田あり、依て昔より山の名に呼ぶなり、峻岳の巓に苗田ある事甚だ奇なり」と、その著『北越雪譜』に苗場山紀行を載せている。 登山道は上越新幹線の越後湯沢駅から清津川を渡り、和田小屋、神楽ガ峰を経由する三俣コースや、三国峠に近い元橋からの赤湯温泉コース、飯山線の津南町から中津川を遡った秋山郷の金城山・小松原コース、小赤沢コースなどがあって、それぞれに苗場山の多様な側面を見せているが、交通、宿泊の便がよくて登山者に好まれているのは三俣コースで、マイカーを利用すれば、スキーシーズン以外は、和田小屋の徒歩20分手前の町営駐車場まで入ることができる。 かつてはブナの原生林をたどった登山道は、スキー場造成の伐開やリフト架設で昔の面影を失ったが、自然保護のため木道が敷かれて登山者に喜ばれている。 登山の対象としてよりもスキー場が有名で、苗場山を巡って民宿150軒、スキー場17カ所もの施設があり、ゲレンデに林立するスキーリフト群が山相を一変させた観がある。 一等三角点の頂上には、苗場山頂ヒュッテがあり、天然の苗田と見られた池塘群には、ワタスゲ、ヌマガヤに混じってヤマトキソウ、キンコウカ、ヒメシャクナゲなどの湿原植物が多彩で、その間にコメツガなどの低い針葉樹林が点在しており、木道に導かれた山上庭園の散歩が楽しい。もちろん上信越の山々をはじめとする展望も申し分ない。 三俣口8合目の神楽ヶ峰には、鈴木牧之の苗場登山を顕彰して、昭和15年に我が国登山界の元老である高頭仁兵衛氏らが、高さ3mの「天下之霊観」碑を建立したが、落雷か積雪の圧力かで折損放置されていたのを、平成3年に日本山岳会越後支部が、原型と同じ仙台石で霊観碑を再建している。 和田小屋からや約4時間30分で山頂に立つことができる。

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