燕岳 | 燕山荘

11月下旬となり、燕岳は厳しい冬山となりました。営業は11/25(日)の宿泊まで、年末年始は12月22日~1月6日。 

小屋周辺の積雪状況 (2012.11.19 燕山荘 )
小屋周辺の積雪状況 (2012.11.19 燕山荘 )
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天気・気温

11/20(火) 曇りのち晴れ、今朝の気温-8℃、日中0℃近く上がってきました。
松本市の天気予報
明日
曇のち雨
16℃
9℃
明後日
曇のち晴
20℃
8℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
曇のち雨
15℃
9℃
明後日
曇のち晴
21℃
7℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

11月下旬となり、燕岳は厳しい冬山となりました。
各地で朝の冷え込みが厳しいようですが、ここは昨日19日の日の出頃、-7℃とそれ程厳しい冷え込みではありませんでした。
17日(土)は強烈な風を伴う吹雪に見舞われました。
合戦小屋上部、特に三角点から上の風が強いと判断されて、途中で下山される方々が多くいらっしゃいました。
燕山荘と合戦小屋では、厳しさの違いが良く分かります。木の枝に張り付いた「エビのしっぽ」の付き方で厳しさが伝わります。

登山道の状況

三角点から燕山荘までは、目印の赤い旗を登山道上にたくさん立ててあります。登りは赤旗竿の右側にトレースがあります。
スタッフが吹雪の度にトレース付けの作業をしておりますが、吹雪になると30分でトレースが埋まってしまいます。
ワカンをつけて足の裏の感じでトレースを見つけながら登ってください。外れますと腰まで入ってしまうことがあります。

登山装備

吹雪の時はトレースが埋まります。こういう時に威力があるのがワカンです。
アイゼン、ピッケルと同様に冬山には必需品ですので必ずお持ちください。
アウターが濡れないように、傘をさすと良いです。雨が降ってもいいように傘があると便利です。

注意点

17日(土)は中房が雨、第3ベンチからみぞれ、合戦小屋は雪でした。
合戦小屋までは樹林帯なので風の影響はあまり受けませんが、森林限界を越える三角点から吹雪となりました。
冬山で一番気をつけなければいけないのがこの様な気象の時です。寒さと風と濡れることが一番危険だからです。
合戦小屋で濡れたウエアーを着替えてから登ることをお薦めします。
日の入りが早くなっておりますので、小屋には遅くとも15:00には到着できるように、登山口を早い時間に出発するゆとりある計画でお願いします。

お知らせ

山荘の営業は11/25(日)の宿泊までです。 
年末年始営業は12月22日(土)~1月5日(土)宿泊までです。
・燕岳登頂ツアー 年末年始営業期間中に4回開催予定。燕山荘熟練スタッフやオーナー赤沼健至が積雪期の燕岳へご案内いたします。

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

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ユーザーの登山記録から