燕岳 | 燕山荘

中房線通行規制解除。合戦尾根は第2ベンチ以下は春が訪れ芽吹き、その上は雪山。10本歯以上のアイゼン+ピッケル必携。

1ヶ月かけて山荘東側の地面を出すことが出来ました。(2014.06.01 燕山荘 )
1ヶ月かけて山荘東側の地面を出すことが出来ました。(2014.06.01 燕山荘 )
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天気・気温

05/14(水) 天候は晴れ。
松本市の天気予報
明日
晴のち雨
27℃
12℃
明後日
曇一時雨
23℃
15℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 0:00発表
高山市の天気予報
明日
晴のち雨
25℃
11℃
明後日
曇時々雨
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

【中房線通行規制解除のお知らせ】
安曇野市内から有明荘、燕岳登山口へ通じる県道槍ヶ岳矢村線(通称中房線)は、応急対策工事が完了し、5月14日午前7時30分から規制解除になり終日通行可能になります。
詳細、ご不明な点などは安曇野建設事務所(0263-72-8880)へお問い合わせをお願い致します。

5/14 小屋開けして、3週間程が過ぎました。我々スタッフもようやく山の暮らしに慣れてきたというところでしょうか。

5/12は雪ではなく、雨となりました。上山以来初めての雨でした。それ以前に降るのは雪でした。
雨が降るというのは、少し季節が進んだ気がします。水を天水と雪に頼っているこの時期、恵みの雨となりました。そして、その日の朝焼けはとてもきれいでした。
そして、雨の上がった翌日、外に出て見ると雪がぐっと少なくなっていました。
とはいっても雪はまだまだたっぷりあります。第2ベンチ上から雪が出てきます。
この季節、小屋前から安曇野を見るとの水田に水が張られ、それがキラキラと美しく見えます。このキラキラも稲が大きくなると見えなくなってしまいます。残雪の稜線の奥に見えるこの景色が大好きです。
月の晴れた日は、本当に気持ちのいいものです。
雪解けが進んでいるものの、まだまだ雪はたっぷりとあるので雪山装備は必要です。

合戦尾根は、徐々に芽吹きの季節を迎えています。登山口~第2ベンチの日当たりのよい場所では、ご覧の植物の他に、マイズルソウの新芽も顔を出し始めています。陽気次第では、来週以降ムラサキヤシオツヅジやミネサクラも花を咲かせることでしょう。

対照的に稜線はまだまだ冬の世界。5/10日早朝は、燕山荘の温度計で外は-8℃以下を表示していました。縦走だけでなく燕山荘までお見えになる際は、10本歯以上のアイゼンとピッケルの携行をお薦めいたします。

登山道の状況

里は春でも北アルプスは全くの冬景色の別世界です。

合戦尾根では本格的な雪上歩きは第2ベンチ~第3ベンチの間から上部になります。

登山装備

装備は、10本爪以上の前爪付アイゼンとピッケルが必要です。しっかりとした冬山装備でお越しください。
縦走だけでなく燕山荘まで(合戦尾根往復)でも10本歯以上のアイゼンとピッケルが必要です。
5月の紫外線は油断できません。特に雪山では、雪の照り返しによる影響が出てきます。日焼け止め、サングラスを用意しましょう。
天気の悪化の際は、雨、みぞれ、雪とめまぐるしく気象状況が変化しやすいのもこの時期の特徴です。防寒対策もお忘れなく。どんな天候でも対応出来る装備を心がけましょう。

注意点

・春山で注意すべきことは、朝と日中では雪の状態が大きく変わるということです。気温の低い朝晩は雪がカチカチになっていて、気温の上がる日中はグサグサの雪になります。

・日が延びていますが、15時を過ぎると雪のある山のため風が冷たくなり、気温も下がります。時間にゆとりを持って16:00をメドに山荘にご到着下さい。

お知らせ

●ご予約受付中です。

●燕山荘春山登山教室 詳しくはこちら
http://www.enzanso.co.jp/reserve/event/

●有明山荘(合戦尾根の燕岳登山口まで700m)
日帰り入浴や、荷物預かりなど登山者に優しいサービス満載です。
詳しくはこちらhttp://www.enzanso.co.jp/ariake/index.html

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 / 飛騨山脈北部

燕岳 標高 2,763m

 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

長野県 / 飛騨山脈北部

有明山 標高 2,268m

 餓鬼岳から南下する山稜が東沢岳、東餓鬼岳などを起こしつつ最後にそびえる山で、中房渓谷で絶ち切られている。常念山脈の前衛山脈の一峰とでもいうべきだろうか。  登山の対象としては人気のない有明山だが、山麓から見上げると堂々とした富士山型の秀麗な山容をしている。別名を有明富士とか信濃富士と呼ばれる「ふるさと富士」の1つで、登山史から見ると、すでに亨保6年(1721)に修験者、宥快によって開山され、多くの信者によって登拝されたという。山頂に手力男命(たぢからおのみこと)と天細女命(あめのうずめのみこと)を祭る奥社がある。  標高が低いため近ごろでは登る人も少ないが、里から見上げても、または燕岳から見下ろしても心ひかれる山だ。ことに燕岳から見る日の出のときの、雲海に浮かぶシルエットはすばらしい。  登山口は中房温泉で、所要3時間30分。

長野県 / 飛騨山脈北部

餓鬼岳 標高 2,647m

 常念山脈といえば北限は燕岳と思われているが、実はさらに北に延び、東沢乗越から東沢岳、中沢岳を通って餓鬼岳まで続いている。餓鬼岳から北西に延びる稜線は、唐沢岳で高瀬渓谷に切れ落ちている。  餓鬼岳は安曇野から見上げると岩壁がそばだっているので「崖岳」というのが訛ったという説がある。いい山なのに気の毒な名である。  山頂は花崗岩の露岩と風化砂礫で、祠がある。森林限界をわずかに抜け出してハイマツとコマクサが目立ち、線条構造土の縞模様も目につく。直下にはいかにも山小屋らしい餓鬼岳小屋があり、静かな山を楽しめる。  登山道は2本。1つは大町から白沢登山口を経て登るコースで所要10時間。もう1つは中房温泉から中房川をつめて東沢乗越へ出て継走路を行くルートで、所要7時間。

ユーザーの登山記録から