立山 | 立山室堂山荘

雪崩と滑落に注意。斜面の雪は緩み亀裂が増加し、雪質は雨でスカスカです。ビーコン携行が義務化となりました。

染まる雄山(2014.05.31 立山室堂山荘 )
染まる雄山(2014.05.31 立山室堂山荘 )
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天気・気温

05/15(木) 06:00現在の天候は、曇り気温3℃ 予想最高気温8℃。
富山市の天気予報
明日
雨のち晴
24℃
16℃
明後日
24℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月30日 0:00発表
松本市の天気予報
明日
雨のち晴
22℃
15℃
明後日
25℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月30日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

5/9は吹雪。5/12は大雨。今後一週間は雨が降りやすい予報です。場合によっては、まだ雪になることもあります。
5/12の雨で雪面はスカスカ状態です。みくりが池周辺や雷鳥沢付近はズボズボと足が雪に埋まり歩きずらいです。

相変わらず室堂駅は外国人観光客でごった返しています。
現在の雪の大谷の高さは約13m。

登山道の状況

斜面の雪は緩み亀裂が多くなってきました。
タンボ平などの東斜面はデブリが多く滑走も不快です。
室堂周辺は大きなデブリなどはありませんが、雪はスカスカ。足を取られやすい。またスラフも出やすい状態です。
別山南面の3本の谷は出口が狭く、逃げ場がありません。

気温が上がれば湿雪雪崩の可能性も上がります。今は室堂全体で雪崩が出やすい状況です。

一ノ越から山崎カール下部へトラバースは雄山本峰からの雪崩、落石に注意。
一ノ越から東一ノ越へのトラバースも同様に注意。

巨大な雪庇の崩壊も徐々に始まっています。絶対に雪庇下斜面に入らないこと。剱岳ではこの雪庇崩壊によるブロック雪崩の事故が多く発生しています。
御山谷、御前谷、立山川など標高差のあるコースは、下部の雪が今年はかなり少ないため滑走不可能です。

稜線の氷もだいぶ解けてきていて、夏道沿いに歩けるようになってきているますが、まだまだ注意が必要です。
特に、富士ノ折立付近は要注意箇所です。

室堂ターミナルから室堂山荘まではガイドポールを立ててあるので目印にして下さい。

登山装備

今年から4月、5月、11月の積雪期には、ビーコンの携行と入山届の提出が義務化となりました。
詳しくはこちら http://toyamaken-sotaikyo.jp/

冬山装備が必要です。
アウターや中間着は防風、防寒のものを用意しましょう。朝と昼の気温差がかなりあるのでそれなりの対応を。
足回りは室堂周辺ならスノーシューが必要。稜線では10本爪以上のアイゼン、ピッケルが必要。
紫外線が強いのでサングラスと日焼け止めは必須です。

観光客で室堂山荘にサングラスを買いにくる人もいるがここでは売っていない。駅を出る前に身なりを整えてほしいです。
室堂ターミナルにはかなり充実したアイテムが揃っています。

注意点

この時期に特に注意したいのが雪崩と滑落。

装備も重要だが体力はもちろん歩きの技術、滑りの技術、コンディションを見極める判断力など総合的な技量が求められます。

新雪が降れば雪崩の可能性は高まり、特に東斜面では雪が溜まりやすく雪崩れやすいです。吹雪の最中やその直後は危険です。立山の雪崩事故はここ数年吹雪明けの快晴の下で起こっています。急激な気温上昇や雨は湿雪雪崩の可能性を高くします。標高の低い谷筋では泥や石などを含んだ重い雪が川のように速い速度で沢底を流れることもあります。
慎重な計画と行動をお願いします。。

春は冷たい雨が降ります。体が濡れればすぐに体温が奪われ低体温症になるので注意して下さい。

急激に雪解けが進み、コンディションは日に日に変わります。

お知らせ

室堂ターミナル内で入山安全相談窓口を開設していますので気軽に相談してみてください。

室堂山荘は予約受付中。日帰り入浴700円。
予約は、立山室堂山荘(076-463-1228)又はFAX(076-463-1202)
または http://www.murodou.co.jp/yoyaku_form.htm
インターネットでの空室確認はこちら http://www.murodou.co.jp/KUUSITU.htm

当山荘のHPで室堂ターミナル側のライブ配信を行っていますので参考にしてください。
http://www.murodou.co.jp/pro1w/licam.jpg

昨年の今頃の様子は?

融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01

雪解けが進んでいますが、天候崩れればまだ冬に逆戻。登山装備は油断禁物(サングラス必須)です2023.06.07

稜線の雪は融雪しハクサンイチゲなど咲き始めましたが、山腹には残雪が多くアイゼン推奨です2023.06.14

登山は春山残雪装備で。稜線までは残雪多くアイゼン推奨。稜線は融雪し高山植物咲き始め2023.06.21

中腹の登山道(室堂~稜線)へは残雪多くアイゼン推奨。天気急変に注意。チングルマやクロユリ開花2023.06.29

立山室堂山荘周辺の過去の様子

  • 今日はガスのため客室棟すらぼやけて見えます
  • ガスって見晴らしがありません
  • 夕景 
  • 夕方は太陽が出ました。
  • 朝は予報とは裏腹のガス。視界20mほど
  • 立山の様子
  • 室堂山荘の様子(小屋明け準備中)
  • 周辺山岳はまだまだ雪山です
  • 昨日の降雪で、うっすら積もりました。今日は1日いい天気でした
  • これより下山します。今年度も多くのお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。
  • 先週末にまとまった降雪がありました。現在約1mほど積雪しています
  • 小屋に来るまでも踏み跡以外を歩くと腰まで埋まりました。

立山室堂山荘

現地連絡先:
076-463-1228
電話番号:
076-463-1228
連絡先住所:
〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂

地図で見る
http://www.murodou.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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立山・大汝山 標高 3,015m

 ふつう立山と呼ぶ場合、雄山神社を祭る雄山(3003m)か、浄土山、雄山、別山を含めた立山三山を指す。昔は毛勝三山から薬師岳辺りまでを含めて立山と呼んだし、江戸時代の文人画家、谷文晁(たにぶんちよう)の『日本名山図会』では別山、立山、剱岳をひとまとめに「立山」としている。つまり漠然とした山域なのだ。  その山域の最高峰が大汝山。古くは御内陣と書かれているので、雄山神社の奥社だったと思われる。縦走路から少し東にそびえている。  花崗閃緑岩質片麻岩で構成される大汝山には、西側に氷河地形として知られるカールがある。日本の地理学のパイオニアで、日本の氷河地形を初めて発見した山崎直方の名をとった山崎カールで、天然記念物に指定されている。  冬の北西の季節風で豪雪が山の東側に積もるため、日本のカール地形はほとんど東斜面に発達しているので、西斜面の山崎カールは珍しい。室堂から見ることができる。  地籍は富山県中新川郡立山町。乗鞍火山帯に属す火山で、溶岩台地の弥陀ガ原の上にそびえている。立山のもう1つの顔は加賀の白山とともに北陸の霊山として古くから信仰されていた修験道としての山。  開山は大宝元年(701)で越中介佐伯有頼(慈興上人)が鷹狩りの折、手負いのクマを追って奥山に入り岩屋に追い込んだが、中に入ると阿弥陀如来と不動明王に化身し「立山開山」を命じたとか。同じ8世紀には越中国の国守に任じられた万葉の歌人、大伴家持が「立山に降り置ける雪を常夏に 見れども飽かず神からならし」と歌ったように、立山は霊位に満ちた山なのである。  後年、天台宗と真言密教の修験道場となり、立山三山を極楽、地獄谷と剱岳を地獄に見立てた思想が独得の立山講を生み、山麓の芦峅寺衆徒の立山曼茶羅図による視覚に訴える全国布教で信者を増大させていった。ことに、宗教上のタブーだった女性にも極楽往生ができるという「布橋大潅頂」がセールスポイントで、江戸時代での先進的、精神的女性解放の旗印だった。  イラスト入りで地獄極楽を説き、ほかの宗門では不可能な、女性でさえ極楽往生ができるという説教を聞かされたときの驚きと喜びが、立山講中の賑わいを生み、芦峅寺から材木坂を登り、長大な弥陀ガ原をたどって室堂や雄山へと、三十数kmもの山道の苦行を悦びに変えていたのである。  現在の登山者は室堂までケーブルカーやバスを乗り継ぎ、室堂から2時間30分で雄山へ、さらに15分で最高峰の大汝山に登り着く。

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奥大日岳 標高 2,611m

 剱・立山連峰と同じ山域にあるためちょっと目立たないが、弥陀ガ原や室堂平からの姿は大きくて重量感がある。  立山三山と剱岳を結ぶ主稜線の剱御前(つるぎごぜん)で西に分岐し、新室堂乗越に下ってから起伏していく大日尾根の最高峰で。  大日という名から分かるように、ここも修験の山で、霊峰立山の前衛峰として大日如来体現の聖地であった。ここから立山川の深い谷越しに見上げる剱岳の峻厳な姿はすばらしく、遙拝の地にふさわしい眺めだ。  大日尾根もここまでは剱岳と同じ閃緑岩だが、この先は明るい新期花崗岩になる。ゆったりした山容のため、お花畑も多く、ハイマツの間にハクサンイチゲやチングルマ、ミヤマダイコンソウ、クロユリ、コバイケイソウなどの群落が美しい。  一般向の登山コースは、アルペンルートの終点室堂から浄土川を渡って新室堂乗越へ登り、西へ大日尾根を行く3時間の行程だ。もう1つは主として下りに使われる称名坂コースで、称名平から大日平、中大日岳を経て山頂に至るもので、7時間の急登だ。

富山県 / 飛騨山脈北部

真砂岳 標高 2,861m

真砂岳は立山連峰の北側に位置する山。山頂から東側に5分ほど下った場所には内蔵助山荘がある。 山体の東側にある内蔵助カールは、日本国内で7箇所確認されている氷河の1つで(2019年時点)、唯一、一般登山者が立ち入ることが出来る場所として知られている。

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