燕岳 | 燕山荘

合戦小屋から本格的な雪上歩きで前爪のある10本以上のアイゼンとピッケル必携。まだ雪が降ることがあります。

1ヶ月かけて山荘東側の地面を出すことが出来ました。(2014.06.01 燕山荘 )
1ヶ月かけて山荘東側の地面を出すことが出来ました。(2014.06.01 燕山荘 )
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天気・気温

松本市の天気予報
明日
曇のち雨
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12℃
明後日
雨のち曇
24℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 10:00発表
高山市の天気予報
明日
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11℃
明後日
雨のち曇
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

5/18
今朝は久しぶりに美しいご来光でした。玄関前の気温で-4℃。皆さん、西風が強いなか、寒さをこらえて日の出を待っていらっしゃいました。4時40分ごろ光が射しました。
除雪作業は人力と雨のおかげで進み、小屋がずいぶんと出てきました。ちょっと風は冷たかったですが、残雪の山々をのんびり眺めるのに最高のお天気でした。

5/19
イワヒバリの鳴き声を聴きながら日の出を眺める、穏やかな朝でした。風が少しあるものの、日差しが暖かく感じる一日でした。日の入りは18時40分頃、野口五郎岳の少し南のあたりへ沈みました。

5/20
今朝は風も弱く穏やかで、外を歩いていても寒くなく、お泊りのお客様ものんびりされてから支度をして出発していかれました。オフシーズンでも天気がいい時を狙って登られるお客様は年々増えているように思われます。
夕方には気温も3℃ぐらいまで下がり、ガスも濃くなってきましたが、ふと気が付くと雪の斜面に雷鳥の姿が見えました。除雪作業の手を止めて見ていると、オスだけでなく後からメスも現れました。つがいの雷鳥が歩く姿を見て、雷鳥の恋の季節である6月が近いんだなあと感じました。

5/21 再び雪化粧
朝から吹雪、みぞれ、雨、雪、雨、雪と変化に富む一日でした。昼ごろ、いっときだけガスが抜け、燕岳を望むことができました。昨夜からの風雪をうけ、冬のような雪化粧。見事でした。
午後、裏銀からの西風に変わり、高瀬から吹上られた湯俣温泉の匂いが、燕山荘の玄関前まで届いてました。雪山登山のあとの有明荘の大露天風呂は格別です。硫黄の匂いに、温泉が恋しくなりますね。

5/24
昨日は二十四節季の小満ですが、山の上は昨日に続き真っ白な世界でした。朝、山荘の前には雪が10cmくらい吹きだまっている所もありました。昼間も気温は上がらず玄関前の気温計は-1℃から-2℃くらいで夕方も冷え込みました。
夏、大勢のお客様でにぎわう食堂には、雪の重さから建物を守るための強力なサポート(支柱)が昨シーズンの小屋閉めからまだ立てたままです。この時期に初めてお越しのお客様は夏と大違いでびっくりなさいます。
5月下旬ですが寒暖をくりかえしながら季節は着実に進んでいます。週末にむけて天気が回復する予想です。

5/23
気合を入れて、日の入りを狙って待ち構えていました。午後6時45分ごろ、野口五郎岳の少し南寄りに沈んでいきました。5/23は、素晴らしい夕陽でした。
。5/24からの週末、申し分ないお天気になりそうです。

登山道の状況

現在、登山道の状況は合戦小屋から本格的な雪上歩きになります。

登山装備

風が吹くと体感温度も下がります。山の上ではまだまだ暖かい衣類が重宝します。装備は、10本爪以上の前爪付アイゼンとピッケルが必要です。しっかりとした雪山装備でお越しください。
日中は気温が上がりますが、ご来光や夕陽を見る時には薄手のダウンジャケットが必要と思います。
紫外線が強い季節、雪に反射してさらに強くなりますので、日焼け止め、サングラスをお忘れなくお持ちください。

注意点

・日が延びていますが、15時を過ぎると雪のある山のため風が冷たくなり、気温も下がります。時間にゆとりを持って16:00を目処に山荘にご到着下さい。

お知らせ

●ご予約受付中です。

●燕山荘春山登山教室 詳しくはこちら
http://www.enzanso.co.jp/reserve/event/

●有明山荘(合戦尾根の燕岳登山口まで700m)
日帰り入浴や、荷物預かりなど登山者に優しいサービス満載です。
詳しくはこちらhttp://www.enzanso.co.jp/ariake/index.html

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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燕岳 標高 2,763m

 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

長野県 / 飛騨山脈北部

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長野県 / 飛騨山脈北部

餓鬼岳 標高 2,647m

 常念山脈といえば北限は燕岳と思われているが、実はさらに北に延び、東沢乗越から東沢岳、中沢岳を通って餓鬼岳まで続いている。餓鬼岳から北西に延びる稜線は、唐沢岳で高瀬渓谷に切れ落ちている。  餓鬼岳は安曇野から見上げると岩壁がそばだっているので「崖岳」というのが訛ったという説がある。いい山なのに気の毒な名である。  山頂は花崗岩の露岩と風化砂礫で、祠がある。森林限界をわずかに抜け出してハイマツとコマクサが目立ち、線条構造土の縞模様も目につく。直下にはいかにも山小屋らしい餓鬼岳小屋があり、静かな山を楽しめる。  登山道は2本。1つは大町から白沢登山口を経て登るコースで所要10時間。もう1つは中房温泉から中房川をつめて東沢乗越へ出て継走路を行くルートで、所要7時間。

ユーザーの登山記録から