燕岳 | 燕山荘

合戦尾根は第三ベンチから雪があり燕山荘まで本格的な雪上歩きです。アイゼン(10本歯以上)とピッケル携行。

1ヶ月かけて山荘東側の地面を出すことが出来ました。(2014.06.01 燕山荘 )
1ヶ月かけて山荘東側の地面を出すことが出来ました。(2014.06.01 燕山荘 )
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天気・気温

05/27(火) 天候は晴れ。
松本市の天気予報
明日
曇のち雨
27℃
12℃
明後日
雨のち曇
24℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 10:00発表
高山市の天気予報
明日
曇のち雨
25℃
11℃
明後日
雨のち曇
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

すっきり晴れた5月の北アルプスは、残雪と新緑のコントラストが鮮やかですが、春霞に包まれた山並が見られるのもこの時期ならでは。夏山シーズン入るまでの静寂さを際立たせてくれるようで、静かな山歩きが楽しめます。

5/25 各地で気温が上がったようで、登山道を歩けば汗がぽたぽたとたれる陽気になりました。第2ベンチ辺りでは、花が咲きだしています。バイカオウレンやイワナシ、 オオカメノキ オオカメノキ などの花を見ることが出来ます。それより上になるとまだ花や木の芽は開いておらず、春が来ているのはその辺りまでのようです。

稜線からは槍ヶ岳方面が見事な春霞となりました。燕山荘から見る燕岳も、やや霞んだ感じ。
霞んだ日に限って雷鳥に遭遇する機会が増えるような気がします。岩のてっぺんにいる雄の雷鳥いました。ほとんどの方が雄の雷鳥ばかりに気がいっていましたが、じつはそのすぐ下に雌の雷鳥も佇んでいました。つがいのようで、雄は縄張りの関係で岩のてっぺんで見張りをしています。

汗ばむような陽気になった1日でしたが、さすがに夕方ともなると肌寒くなってきます。

5/26 朝のうちはなんとか山頂も姿を現していましたが中房渓谷に低い雲が湧き出し、高瀬渓谷にも低い雲が湧き出してきて、そのすぐ後にあられが降り出してきました。山荘の西側で除雪作業をしていたのですが、顔に当たるあられが痛くて、風上を向くことが出来ませんでした。

5/27 気持ちのいい青空が広がりました
今日はおもしろい雲の形をあちこちで見ることが出来ました。そして、雨で雪解けも進みました。雨上がりは大気中の塵がとれて空気がきれいです。安曇野は雲海の下でしたが、ここでは美しい景色が広がりました。
久々の日の入りは18:50頃になっていました。今日の夕陽は雲が多少あったおかげで刻々と空の色が変わっていく様子が長く続き、お泊りのお客様はベンチに座って、いつまでも夕陽を楽しまれていました。

登山道の状況

5/25現在 残雪は第三ベンチより上部にあります。合戦小屋から燕山荘までは本格的な雪上歩きです。アイゼン(10本歯以上)とピッケルの携行をお勧め致します。
そこから燕山荘直下までは雪の上になりますが、日当たりの良い稜線に立つ燕山荘直下から雪なくなります。そこから燕山荘玄関までは土の上を歩くことが多くなります。
※燕山荘直下の雪のなくなったところでアイゼンをはずせば、アイゼンに泥がつくこともありませんし、登山道が傷まないのでご協力して頂ければ助かります。

5/27 これから雪解けが進めば、登山道の様子も変わってきます。雪の中からハイマツや木々が出てきて歩きにくくなってきます。そのため燕山荘スタッフが合戦小屋までスコップを持って整備に行ってきました。

登山装備

風が吹くと体感温度も下がります。山の上ではまだまだ暖かい衣類が重宝します。装備は、10本爪以上の前爪付アイゼンとピッケルが必要です。しっかりとした雪山装備でお越しください。
日中は気温が上がりますが、ご来光や夕陽を見る時には薄手のダウンジャケットが必要と思います。
紫外線が強い季節、雪に反射してさらに強くなりますので、日焼け止め、サングラスをお忘れなくお持ちください。

注意点

第三ベンチ~合戦小屋間の思わぬ所での転倒をよく見かけました。
1.アイゼンの刃が木の根っこなどに引っ掛けることでの転倒
2.夏靴でアイゼン未装着だと残雪の斜面でスリップしやすい、等々の原因が考えられます。ご注意下さい。

・日が延びていますが、15時を過ぎると雪のある山のため風が冷たくなり、気温も下がります。時間にゆとりを持って16:00を目処に山荘にご到着下さい。

お知らせ

●ご予約受付中です。

●燕山荘春山登山教室 詳しくはこちら
http://www.enzanso.co.jp/reserve/event/

●有明山荘(合戦尾根の燕岳登山口まで700m)
日帰り入浴や、荷物預かりなど登山者に優しいサービス満載です。
詳しくはこちらhttp://www.enzanso.co.jp/ariake/index.html

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

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燕岳 標高 2,763m

 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

長野県 / 飛騨山脈北部

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長野県 / 飛騨山脈北部

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 常念山脈といえば北限は燕岳と思われているが、実はさらに北に延び、東沢乗越から東沢岳、中沢岳を通って餓鬼岳まで続いている。餓鬼岳から北西に延びる稜線は、唐沢岳で高瀬渓谷に切れ落ちている。  餓鬼岳は安曇野から見上げると岩壁がそばだっているので「崖岳」というのが訛ったという説がある。いい山なのに気の毒な名である。  山頂は花崗岩の露岩と風化砂礫で、祠がある。森林限界をわずかに抜け出してハイマツとコマクサが目立ち、線条構造土の縞模様も目につく。直下にはいかにも山小屋らしい餓鬼岳小屋があり、静かな山を楽しめる。  登山道は2本。1つは大町から白沢登山口を経て登るコースで所要10時間。もう1つは中房温泉から中房川をつめて東沢乗越へ出て継走路を行くルートで、所要7時間。

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