燕岳 | 燕山荘

合戦尾根は合戦小屋から雪があり軽アイゼンとピッケルは必携です。第二ベンチ周辺でムラサキヤシオツツジ開花。

ハクサンイチゲ(2014.06.27 燕山荘 )
ハクサンイチゲ(2014.06.27 燕山荘 )
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天気・気温

06/10(火) 10:00現在、明るいガスにが出ています。気温10℃。
松本市の天気予報
明日
雨のち曇
24℃
14℃
明後日
曇一時雨
16℃
8℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
雨のち曇
22℃
13℃
明後日
17℃
8℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

このところ強い雨が降ることはありませんが、梅雨のためそれなりに降水量があり、融雪は進んでいます。また遠くで雷が鳴っているのが聞こえた日もありました。天候に注意しましょう。

6/5 長野県もとうとう梅雨入りしたようです。先日までの暑さを感じる気温ではなく、気温も4℃ほどと非常に寒くなっています。
雨で濡れていれば、なお一層のことだと思います。速乾性のある素材の服やフリースなどの防寒着が必要となってきます。
そんな中、 コマクサ コマクサ の新芽を見つけました。水滴が玉のようにくっついていて、なかなかきれいでした。今はまだまだ小さいですが、これからどんどん成長していきます。燕岳周辺では七月中旬頃にはたくさんの コマクサ コマクサ が咲き乱れます。 コマクサ コマクサ 保護のために緑ロープがはってあるので、ロープの中には入らないようご協力下さい。皆様にご協力頂くようになり、 コマクサ コマクサ の数が増えました。

6/6 晴天の中の雷鳥のオスをみかけました。この雷鳥は体は大きくないのですが、なかなか威勢がよく、天敵にもめげず、岩の上で縄張りを主張しています。6月は訪れる登山者の方も少なく、また、日が長くのんびりした登山ができます。
ウグイスはじめ多くの鳥達のさえずりが心を癒してくれます。

6/7 梅雨に入ってから気温が低くなり、夏が少し遠のいたような感じです。このところの気温は日中でも5℃にいかないほどで山の上はまだまだ寒いです。この季節は、美しい景色をお届けすることがなかなか難しくなりますが、お昼すぎ短い時間でしたがガスが切れ、周りの山々を見ることが出来ました。

現在登山道は、山荘直下は冬道となっています。夏道が通れるようになるのは、例年では7月上旬になります。山荘直下で雪がなくなった所から玄関まで雪はありませんので、そこでアイゼンをはずされてもいいかと思います。

6/8 明け方まで降っていた雨は7時頃にはあがりました。その後はまた降ったりやんだりになりましたが、梅雨時らしい、水墨画のような美しい景色を見ることができました。昨日お泊りの方々が出発されるころには槍ヶ岳も顔をだしました。梅雨だからといってもこうした景色を見られることもあります。
雪解けが進み、山荘の前の雪面もぐっと下がりました。

6/10 静かな朝です。雲間から日の出を見ることができ、幻想的な一瞬でした。真っ白なガスに覆われた一日でしたが、小屋の周りでは、若葉のやわらかく、瑞々しい緑がとてもきれいです。雨上がりの美しさはまた特別です。
この長雨で季節は一気に進みます。つい先日までは雪で覆われていましたが、夏には花でいっぱいになることでしょう。健気な花たちに心が癒されます。
合戦尾根第二ベンチ周辺では、ムラサキヤシオツツジが咲いています。 イワカガミ イワカガミ なども咲き、緑が徐々に進んできています。

登山道の状況

合戦尾根は合戦小屋をすぎると雪が出てきます。小屋直下までほとんど雪の上を歩くことになりますので、まだ軽アイゼンとピッケルは必要です。
稜線に上がると、小屋まで少しの間ですが、地面を歩くことになります。アイゼンは雪の上ではずして小屋までお越し下さい。

※現在の表銀座縦走路は、夏山とは全く違う状況です。大天荘はまだ営業していません(営業は6月28日(土)からスタートです)。

登山装備

軽アイゼンとピッケルが必要です。
雨具など基本的な登山装備は必携です。
日中は気温が上がりますが、ご来光や夕陽を見る時には薄手のダウンジャケットが必要と思います。
晴れれば紫外線が強い季節、雪に反射してさらに強くなりますので、日焼け止め、サングラスをお忘れなくお持ちください。

注意点

・日が延びていますが、15時を過ぎると雪のある山のため風が冷たくなり、気温も下がります。時間にゆとりを持って16:00を目処に山荘にご到着下さい。

お知らせ

●ご予約受付中です。
オンライン予約は http://www.enzanso.co.jp/sansou/index.html
※WEB予約(宿泊・イベント)システムメンテナンスのお知らせ
期間 6月10日(火)17:00~6月11日(水)正午(予定)
作業の進捗状況によっては、サービスの停止時間が変わる場合がございます。あらかじめご了承ください。

●燕山荘喫茶室サンルームは、6月7日(土)からオープンいたします。
メニューは、ホットコーヒー、ケーキ(モンブラン)、ケーキセット(コーヒー付)、生ビール、おでんをご用意しております。本格的なフルメニューでのオープンは、7月5日(土)を予定しております。※しばらくは週末中心の営業となります。

●燕山荘イベント
・雷鳥観察会(要予約)月21日~6月22日、6月28日~29日。(各日キャンセル待ちとなりました)
詳細とその他のイベントはこちら http://www.enzanso.co.jp/sansou/enzanso_event.html

●有明山荘(合戦尾根の燕岳登山口まで700m)
日帰り入浴や、荷物預かりなど登山者に優しいサービス満載です。
詳しくはこちらhttp://www.enzanso.co.jp/ariake/index.html

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

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 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

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