燕岳 | 燕山荘

登山道は合戦小屋から雪があります。合戦小屋周辺でイワカガミが咲き、稜線ではライチョウもよく見かけます。

ハクサンイチゲ(2014.06.27 燕山荘 )
ハクサンイチゲ(2014.06.27 燕山荘 )
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天気・気温

06/19(木) 朝天気良く、10:30少しガス。
松本市の天気予報
明日
晴のち雨
27℃
12℃
明後日
雨のち曇
23℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 6:00発表
高山市の天気予報
明日
晴のち雨
26℃
11℃
明後日
雨のち曇
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

本日は、少し肌寒い気温です。このところ不安定な天気で天候の急変や雷が聞こえたりした日もありました。それでも稜線も少し緑が見えてきています。高山植物はまだまだこれからです。

6/16 今朝も昨日のように霜柱が出来ていました。山の春の訪れは街に比べ、だいぶ遅いようです。
それでも小屋周りでもカラマツなどの新芽の芽吹きが目立つようになってきました。
午前中は真っ青な空が広がり、今日こそは布団干しが出来るかと思いきや、9時頃には雲が広がってしまい晴れてはいたものの今にも雨が降り出しそうな天気でした。
合戦小屋の ナナカマド ナナカマド も柔らかい緑色が目に優しいです。 イワカガミ イワカガミ なども咲いています。
夕方になってくるとさすがに薄着では寒くなってきます。まだまだフリースなどがあるといいですね。
今日も夕陽は見られませんでしたが日が沈むころ、有明山に滝雲が見られました。

有明山では、「 ギンリョウソウ ギンリョウソウ 」が登山道脇で出迎えてくれました。
しばらく進んで「 イワカガミ イワカガミ 」がワサッと咲いていました。
6割程登ったところで「 シャクナゲ シャクナゲ 」の登場です。(ホントは四合目下から咲いていたのですが、すでに咲き終えておりました。)
登山道の6~7割くらいの地点が現在一番 シャクナゲ シャクナゲ が咲いている所でした。
山頂間近、再び「 イワカガミ イワカガミ 」がいっぱい咲いていました。


6/17 土曜日から晴れが続いていましたが、この晴天も一休みになりそうです。雲の多い一日となりました。
天気が崩れる時の朝焼けは真っ赤になることが多く、今朝もそのように、美しい朝焼けとなりました。あと数日で夏至になる今頃は日の出が早くなっています。四時半には太陽が顔を出しています。今、日の出の頃の小屋の中は、食堂に差し込む朝日が、壁に赤く映ってなかなかきれいです。

6/18 今日は午前中は雨が降ったりやんだり、午後は雲の多い一日でしたが、夕方、槍ヶ岳の穂先が雲の上に顔を出しました。
これまで山荘の水は天水に頼ってきましたが、先日水をポンプアップすることが出来るようになり、今日から水道の蛇口をひねれば、水が出る生活が出来るようになりました。
街で暮していれば当たり前のことかもしれませんが、何かと不自由の多い山の上ではこんなことでも非常にうれしく感じます。
この水が揚がった瞬間は本当にうれしいものです。
おいしくてきれいな湧水を約400メートル下からポンプアップしています。そのため、一日に揚げられる水の量は限られるので水が貴重なことには変わりません。
節水にご協力頂ければ幸いです。稜線の山小屋では水はとても貴重なものです。
この時期、オスはよく岩の上で見張りをしていることが多いので見つけやすいです。今日もイルカ岩の近くの岩の上に小さな点が見えたので、行ってみると雷鳥でした。雷鳥には縄張りがあるのでいつも小屋の近くで見ている雷鳥とは別のものだと思われます。

登山道の状況

●合戦尾根~小屋
登山道は合戦小屋から雪道となります。道は、スタッフが雪切りをしてありますので、歩きやすくなっていますが、雪道に自信のない方は、6本爪の軽アイゼンをお持ちいただくと良いでしょう。まだ、朝は霜柱がたったり、雪面が凍ることがあります。
雪解けが進んだことにより小屋の東側を歩けるようになりました。これによって合戦尾根を登りきった所から、玄関までが若干近くなりました。矢印看板に沿ってお進み下さい。

●有明荘~有明山
気になる所に「目印テープ」をつけました。
イワカガミ イワカガミ が沢山咲いているあたりを過ぎると4合目。
有明山の登りの所要時間は一般的には約4時間、下り約3時間と言われています。(休憩時間除く。)
途中、どうしても滑りやすいところ、急な傾斜の所などがあります。大変楽しい道ではありますが、登られる方は足元に十分注意して「楽しい山行」をしてください。

登山装備

軽アイゼンとストックは用意しておきましょう。
雨具など基本的な登山装備は必携です。
日中は気温が上がりますが、ご来光や夕陽を見る時には薄手のダウンジャケットが必要と思います。
晴れれば紫外線が強い季節、雪に反射してさらに強くなりますので、日焼け止め、サングラスをお忘れなくお持ちください。

注意点

・日が延びていますが、15時を過ぎると風が冷たくなり、気温も下がります。時間にゆとりを持って16:00を目処に山荘にご到着下さい。山の原則は早出早着です。

●中房温泉までの路面バス(中房線乗合バス)の運行日に注意
http://www.azumikanko-taxi.co.jp/2011/04/030-01.html

お知らせ

●小屋HPをリニューアルしました。 http://www.enzanso.co.jp/index.html
ご予約受付中です。オンライン予約 http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/reservation.html

●燕山荘喫茶室サンルームは、6月7日(土)からオープンいたします。
メニューは、ホットコーヒー、ケーキ(モンブラン)、ケーキセット(コーヒー付)、生ビール、おでんをご用意しております。本格的なフルメニューでのオープンは、7月5日(土)を予定しております。※しばらくは週末中心の営業となります。

●燕山荘イベント
・雷鳥観察会(要予約)6月21日~6月22日、6月28日~29日。(各日キャンセル待ちとなりました)
詳細とその他のイベントはこちらhttp://www.enzanso.co.jp/event/index.html

●有明山荘(合戦尾根の燕岳登山口まで700m)
日帰り入浴や、荷物預かりなど登山者に優しいサービス満載です。
詳しくはこちら http://www.enzanso.co.jp/ariakeso/index.html

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

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 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

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餓鬼岳 標高 2,647m

 常念山脈といえば北限は燕岳と思われているが、実はさらに北に延び、東沢乗越から東沢岳、中沢岳を通って餓鬼岳まで続いている。餓鬼岳から北西に延びる稜線は、唐沢岳で高瀬渓谷に切れ落ちている。  餓鬼岳は安曇野から見上げると岩壁がそばだっているので「崖岳」というのが訛ったという説がある。いい山なのに気の毒な名である。  山頂は花崗岩の露岩と風化砂礫で、祠がある。森林限界をわずかに抜け出してハイマツとコマクサが目立ち、線条構造土の縞模様も目につく。直下にはいかにも山小屋らしい餓鬼岳小屋があり、静かな山を楽しめる。  登山道は2本。1つは大町から白沢登山口を経て登るコースで所要10時間。もう1つは中房温泉から中房川をつめて東沢乗越へ出て継走路を行くルートで、所要7時間。

ユーザーの登山記録から